7日午後9時、台風23号は「超大型」になりました。「超大型」となることはあまりなく、100個に1つくらいの割合です。そして、台風が大きくなるということは、離れた地域でも油断はできないのです。

台風23号の予想進路図(7日午後9時現在)
台風23号の予想進路図(7日午後9時現在)

「超大型」の基準とは?

台風の大きさは、強風域(風速15m/s以上の強い風が吹いているか、地形の影響がない場合に吹く可能性のある範囲)の半径で表します。強風域の半径が非対称の場合、その平均値をとります。強風域は、上の台風進路図の黄色い円で表している部分です。
大きさの基準は、以下の通りです。
「大型」…500km以上800km未満
「超大型」…800km以上
台風が「超大型」になるのは、2011年台風6号以来、4年ぶりのことです。また、超大型の台風は21世紀になってから、今まで3回しかありません。台風の発生数から計算すると、100個に1つくらいの割合です。

「超大型の台風=広い範囲に影響

「超大型」=「強風域が大きい」ということは、広い範囲で強風が吹く、ということになります。仮に「超大型」のまま北上した場合のイメージを、下の図に表しました。
台風の中心は日本の東海上にあり、日本列島に大きな影響を及ぼさないように見えます。しかし、強風域が大きいため、北海道や東北、さらには関東も強い風が吹くおそれがあります。また、台風から離れた日本海側でも注意が必要です。
今後の台風情報にご注意ください。

強風域のイメージ
強風域のイメージ