台風23号の特徴 関東も高波に警戒

2015/10/06 13:20

台風23号の特徴は「大型」で、今後発達し急に速度を上げること。自転車並みから車並みの速度に。7日は関東の海上も急に風が吹き荒れ、海は大しけ。8日は北海道で大荒れ。

台風の予想進路
台風の予想進路
台風23号 3つの特徴 6日12時には、まだ南鳥島の西 約340キロ付近を進んでいる台風23号。 「日本からまだ遠いし、本州には予報円がかかっていないし」と、思っていませんか? でも、7日~8日は、関東から北では、沿岸部を中心に、油断は禁物です。 今回の台風は、大きく3つの特徴があります。 【台風23号の特徴】 ①「大型」であること 「大型」なので、黄色の円で表した「強風域」はとても大きいのです。 このため、台風の中心から離れていても、風が強く吹くことがあります。 ②発達しながら近づくこと 台風の中心気圧は、6日12時では970ヘクトパスカルですが、8日9時には950ヘクトパスカルの予想です。 ヘクトパスカルの数字が小さいほど、台風が発達することを表しています。 実は、台風が発達しやすいのは海面水温の高い所。 今日、進んでいる海域は、海水温が28度以上と発達しやすい海なので、この後、発達する予想です。 また、日本付近まで北上した後は、強い寒気とぶつかるために、さらに発達します。 ③スピードを急に上げること 6日12時は、1時間に15キロと、自転車並みの速度で進んでいますが、これが急速にスピードアップしそうです。 8日9時には、1時間に55キロと、車並みの速度が予想されています。 急にスピードを上げるということは、急に台風の影響がでる恐れがあるのです。 関東 7日から大しけ 沿岸部は交通機関の乱れにも注意 【高波】 台風は、本州の陸地から離れて、日本の東を北上する予想ですが、関東も千葉や茨城の海上では、7日から急にうねりを伴って大しけになるでしょう。 うねりを伴った大しけの状態は、8日にかけて続く見込みですので、高波に警戒が必要です。 【強風】 また、海上では北よりの風が強まり、7日の夕方から非常に強い風が吹く見込みです。 7日は、陸上でも、最大瞬間風速30メートルが予想されていて、風に向かって歩けなくなったり、転倒する人もでるくらいの風です。 また、高速で運転していると、横風に流される間隔が大きくなることもあります。 強風で、沿岸部の電車の運行にも影響を及ぼす恐れがありますので、念のため交通機関の乱れにも、ご注意ください。 北海道 8日は大荒れ そして、8日には、台風が北海道に最も近づく予想ですが、台風が近づく前の7日から、北海道は風が強まり、海はしけてきそうです。 8日は、さらに波が高く、風が強まって、大荒れの天気となるでしょう。 太平洋側東部では、「猛烈なしけ」になりそうです。 「猛烈なしけ」とは、波の高さが9メートルを超えて、1番高いレベルです。 8日は暴風や高波に、警戒が必要です。 最新の台風情報に注意して、早めの台風対策を心掛けて下さい。

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