台風21号 来週にかけての天気に影響

2015/09/23 16:09

台風21号は27日以降、沖縄や九州に近づく可能性あり。進路は定まっておらず、この先の予報が大きく変わることも。週末は前線が本州に停滞する可能性もあり、台風情報から目が離せません。

台風21号の5日進路予報(23日15時50分発表)
台風21号の5日進路予報(23日15時50分発表)
台風21号の進路と注意点は? 台風21号は23日15時現在、沖ノ鳥島の南を1時間に30キロの速さで北西に進んでいます。このあと発達しながら少しずつ進路を北よりへ変え、26日には暴風域を伴う見込みです。そして27日日曜日には沖縄や奄美へ接近する可能性が出てきました。さらに予報円の中心を進んだ場合は、早ければ28日月曜日頃に九州に近づく可能性もあります。 ただ、注意しなければならないのは、このあといったん移動速度が遅くなり、ゆっくり、またはほとんど停滞することもある、ということ。このため、時間的にも、距離的にも予想に幅をもって考えなければなりません。さらに4日先、5日先の予報円がかなり大きく、進路はまだ定まっていません。つまり、台風がいつ頃、どこへ近づくかは、まだまだ変わる可能性が高いのです。台風の進路次第では、週間予報が大きく変わることもありますので、台風情報や天気予報は最新の情報をチェックしてください。 台風から離れていても大雨? 台風が日本へ近づくにつれて、どこに上陸するかという点ばかりに注目が集まってしまいがちですが、台風が離れているからといって油断できません。「平成27年9月関東・東北豪雨」の発生の要因となったのは、台風18号から変わった低気圧や、台風17号からの暖かく湿った空気でした。台風は「雨雲の元となる暖かく湿った空気」をたっぷり運んでくる、ということを忘れてはならないのです。今週末は本州付近に前線が停滞する可能性があり、台風の進路によっては、前線の活動が活発になって、発達した雨雲がかかることも。台風が近づく前から雨の量が多くなることも考えられますので、台風の動向だけでなく、前線の位置や動きにも注意が必要です。 台風が近づく前にできること 台風が近づく前にできることは、まず「身近な危険を知ること」です。もう一度、家の近くに洪水のおそれのある川や、浸水するおそれのある低い場所、土砂災害のおそれがある急な斜面がないか、確認しましょう。各市町村からハザードマップを入手して、家の周りだけでなく、通勤通学の経路などもしっかりチェックするとよいでしょう。小さな川でも水があふれると足元が見えにくくなったり、側溝などにはまってしまったりと、危険が伴います。「この場所が万が一、浸水したら」と、想像しながら歩いてみるのもよいでしょう。高齢の方やお子さんがいらっしゃる家庭では、ちょっとしたことが危険につながりますので、さらに色々な場面を想定しておくとよさそうです。 そして「非常用品を準備すること」です。懐中電灯や携帯ラジオ、食料品の備蓄などのほか、家族構成によっても必要な物が異なります。日常生活で「ないと困るもの」を書き出して、優先順位を決めて揃えておきましょう。 tenki.jpの日直予報士ではこのあとも、最新の台風21号の情報をお伝えしていきますので、こまめにチェックしてくださいね。

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