気象庁は18日、9月9日から11日に関東地方と東北地方で発生した豪雨について、「平成27年9月関東・東北豪雨」と命名しました。

9月11日 茨城県常総市 鬼怒川
9月11日 茨城県常総市 鬼怒川

自然現象の「命名」とは

気象庁は、顕著な災害が発生した自然現象について「命名」を行っています。
命名することにより、過去に発生した大規模な災害における経験や教訓を後世代に伝えることや、防災関係機関等が災害発生後の応急・復旧活動を円滑に実施することを期待しています。

平成27年9月関東・東北豪雨

気象庁は、9月9日から11日に関東と東北で発生した豪雨を「平成27年9月関東・東北豪雨」と命名しました。 「平成27年9月関東・東北豪雨」は、台風18号から変わった低気圧に向かって南から流れ込む湿った風と、日本の東海上を北上していた台風17号の周辺から流れ込む湿った風の影響により、南北に連なるライン状の降水帯が次々と発生し、関東と東北で記録的な大雨となりました。9月7日から11日までに観測された雨量は、栃木県日光市今市647.5ミリ、宮城県丸森町筆甫536.0ミリなど、関東で600ミリ、東北で500ミリを超え、9月に降る平年の雨量の2倍を超える大雨となった所がありました。
この豪雨により河川のはん濫や浸水、土砂災害など多くの被害が発生し、栃木県や茨城県、宮城県では特別警報が発表されました。