栃木県の大雨特別警報は解除されましたが、茨城県南部と宮城県では継続中。東北はきょうも、局地的に非常に激しい雨が降る見込み。関東は大雨の峠は越えましたが、引き続き土砂災害や川の増水などに警戒を。日中は気温が上がるため、熱中症にも注意が必要です。

雨の範囲は北日本へ 宮城は最大級の警戒を

午前7時現在、宮城県には活発な雨雲がかかり、これまで経験したことのないような大雨になっている所も。
県内全域に、大雨特別警報が発表されています。
降り始めからの雨量(午前5時まで)は、丸森町筆甫で561ミリ、仙台市泉ケ岳で421ミリに。
そのほかの東北各県でも、雨量が増えてきています。
このあと昼前にかけて、宮城県や岩手県では、滝のような非常に激しい雨の降る所があるでしょう。
また、秋田県や青森県でも、バケツをひっくり返したような激しい雨が降る見込みです。
これまでの大雨で川の水位が上がっている所があり、宮城県を流れる吉田川では氾濫が発生しています。
今後も、河川の増水や氾濫、土砂災害、低い土地の浸水に最大級の警戒を続けてください。
また、北海道は台風17号の影響で、広く雨や雷雨になりそうです。局地的に激しく降ることも。
海上は風が非常に強く、海はうねりを伴って大しけとなる見込み。高波に警戒が必要です。

関東 大雨の峠は越えても 引き続き警戒を

関東は、茨城県は南部に大雨特別警報が発表されており、午前7時現在も発達した雨雲がかかっています。
一方、栃木県に発表されていた大雨特別警報は全域で解除されるなど、広い範囲で大雨の峠は越えたとみられます。
ただ、これまでの大雨によって、川の水位が高い状態が続いています。特に、茨城県の鬼怒川流域では氾濫が発生し、危険な状態となっている所も。
また、地盤が緩くなっており、土砂災害の危険度も高くなっています。
この後も、川の増水や土砂災害に厳重な警戒を続けてください。

関東 気温急上昇 屋外は熱中症に注意

日中は広く晴れ間が戻る関東地方。日差しが降り注ぎ、気温も上がります。
下の図は、日中の予想最高気温。きのうと比べて高い所が多く、5度以上も上がる所がある見込み。
内陸部では30度を超えて、真夏日が予想されています。
大雨による被害があった栃木県、茨城県も、昼間は汗ばむ陽気となる見込み。
復旧作業にあたる方など、長時間屋外で過ごす方は、熱中症にかかりやすくなりそうです。
こまめに水分を補給し、きちんと休憩をとるなど、十分お気をつけください。