9月1日(火)、気象庁から今年の梅雨時期の見直しが発表されました。東北南部の梅雨入りが記録的に遅く、一方で沖縄の梅雨明けは記録的な早さとなるなど、各地で特徴があらわれました。詳しく見てみましょう。

今年の梅雨入り・明けの特徴は?

上の表は今年の梅雨入り・明けの日にちの確定値です。
【梅雨入り】
沖縄地方と東北南部、東北北部でかなり遅く、奄美地方、北陸地方で遅くなりました。
特に、東北南部の梅雨入りは6月26日ごろで、
1951年の統計開始以来1967年と並んで最も遅い記録です。
梅雨前線が、6月中旬から下旬にかけては、九州南部から本州の南海上に停滞し、
東北地方は高気圧圏内で晴れる日が多かったためです。
そのほかの地方は、平年並みか早くなりました。
【梅雨明け】
沖縄地方、関東甲信地方でかなり早くなりました。
沖縄地方の梅雨明けは6月8日ごろで、1951年の統計開始以来最も早い記録です。
6月中旬以降、太平洋高気圧に覆われ、晴れる日が多かったためです。
そのほかの地方は、平年並みか遅くなりました。
近畿から西では、7月中旬以降も台風や湿った気流の影響を受け、
曇りや雨の日が多かったため、九州南部を除き梅雨明けが平年より遅くなりました。

梅雨の時期の降水量は?

九州南部と四国地方、近畿地方、東海地方でかなり多く、
奄美地方、関東甲信地方で多くなりました。
特に、九州南部では6月の降水量が平年の2倍以上となり、
1946年の統計開始以来、最も多くなりました。
一方、東北南部ではかなり少なく、
沖縄地方、中国地方、北陸地方、東北北部で少なくなりました。
九州北部地方は平年並みでした。