まるで、走る「ヒト」みたい!?26日午前9時の実況天気図は、前線の形がとてもユニーク。天気予報だけでなく、天気図にも目を向けてみると、面白い発見があるかもしれません。

前線に注目!走る「ヒト」のよう・・・

26日9時の天気図(上の図)を見てみると、日本海にある低気圧からのびる前線が、まるで「ヒト」の形のようになっています。関東の東では温暖前線(赤い線)が折れ曲がり、膝を曲げているよう。日本気象協会所属のベテラン気象予報士も「こんな形は見たことないなぁ」と唸るほどでした。
ちなみに、日本海にある低気圧は、「台風15号」だったもの。台風15号は26日午前6時に「温帯低気圧」になりました。台風が日本付近に進み、北から寒気の影響が加わると、「寒気」と台風がもっている「暖気」の境目に「前線」ができます。前線が台風の中心までのびてくると、「温帯低気圧」になったことになります。
「台風」が「温帯低気圧」になると、勢力が衰えたといって安心してしまいそうですが、油断は禁物。中心付近の風速は弱まりますが、強風域は広がることがあります。この後も、北日本を中心に強風に注意が必要です。沿岸部では高波にお気をつけください。

ほかにもある?ユニーク天気図

前線を「ヒト」に見立てると、ユニークな天気図は他にもあります。たとえば下の図は、ことし1月23日のもの。寒冷前線(青い線)がのびて、日本列島以上に長ーーーーーい脚を伸ばしているようにも見えませんか?
この日は、西に高気圧、東に低気圧の「西高東低=冬型」の気圧配置。北海道の東で低気圧が発達し、日本列島を覆うように寒気が流れ込むと、このような長い前線ができることがあります。ちなみにこの日、北海道は大荒れの天気に。記録的な積雪となった所がありました。

ほかにもユニークな天気図を見てみたい方。tenki.jpでは、過去の天気図をさかのぼって見ることができます。下のリンク「過去の天気図」からご覧ください。
「過去の天気図」のページからは、その日の天気の特徴や気温、降水量なども見られます。「天気図」と「天気」の関連性を調べてみると面白そう。残りわずかの夏休み、宿題がまだ終わっていない!というお子さんも、参考にしてみてください。