『週末の熱中症スポット!ニュース』
真夏並みの暑さは全国的に来週まで続くでしょう。今週末、北海道・沖縄を除いて熱中症リスクは最も危険な状態に。これまで以上に、夏の暑さへの万全な備えをしてください。

週末(8月1日~2日)の熱中症傾向(7月30日11時発表)
週末(8月1日~2日)の熱中症傾向(7月30日11時発表)

週末の熱中症ランク傾向

日本気象協会では、気象庁発表の日本各地の気温や湿度、その他気象予測を組み合わせて熱中症についての情報を発信しています。さらに、熱中症予防啓発のため、週末、特に熱中症のリスクが高くなる地域を「週末の熱中症スポット!ニュース」として発表します。
今週も東日本・西日本を中心に暑い日が続き、最高気温が35度を超える猛暑日を記録した地点が続出しました。この暑さは来週にかけて続く見込みで、今週末の熱中症危険度ランク「危険」の範囲はいよいよ東北・北陸地方まで広がり、全国的に油断禁物となるでしょう。熱中症対策は必須です。活動場所が室外・室内問わず、これまで以上にしっかりと対策をするようにしてください。

全国の天気と熱中症ランク傾向

各地の天気と熱中症ランクの傾向は次のようになっています。

週末(8月1~2日)の全国の天気と熱中症ランクの傾向(7月30日11時発表)
週末(8月1~2日)の全国の天気と熱中症ランクの傾向(7月30日11時発表)

週末、特に熱中症への予防を強化したい地域は…

この週末、特に熱中症への予防を強化したい地域はこちらです。
①東北地方・宮城県
この週末は晴れたり曇ったりの天気となるでしょう。日中の最高気温は、土曜日は34度、日曜日には35度まで上がり、平年よりかなり高い日が続く見込みです。湿った空気が流れ込みやすく、うだるような暑さとなりそうです。また、来週前半にかけて、日中の気温が35度まで上がる日が続く予想です。梅雨明け後のまだ体が暑さに慣れていない中、猛烈な暑さが続くため、熱中症になる危険が非常に高まります。事前の熱中症対策を万全にしましょう。
②九州地方・福岡県
土曜日は晴れて夏空が広がる見込みです。日曜日は多少雲が出る程度でおおむね晴れるでしょう。日中の最高気温は34度から35度くらいで、暑さが体にこたえそうです。梅雨明け直後で、体が暑さに慣れていないため、熱中症になる危険リスクはより高まります。炎天下の中での活動は控えるようにしましょう。外出の際は、帽子や日傘を利用し、日陰を選んで歩くなど直射日光をさけて、こまめな水分・塩分補給も心がけてください。
③中部地方・愛知県
土曜、日曜を通して、おおむね晴れるでしょう。日中は強い日差しが照りつけ、土曜日は最高気温が36度まで上がる見込みです。短時間の屋外作業でも、熱中症になる危険があります。油断せず、充分な熱中症対策をしましょう。また、夜になっても気温は25度を下回らず、寝苦しい夜が続きそうです。エアコンや扇風機を上手く利用し、室温の上昇に気をつけましょう。

今週末の熱中症予防のポイント

一年で一番暑い時期を迎えています。この週末から来週にかけて、夏の高気圧が日本全国を広く覆い、さらに暑くなる見込みです。その中でも東北、関東甲信、東海、近畿地方には気象庁から高温に関する『異常天候早期警戒情報』が発表されています。8月4日から約1週間、平年よりかなり気温の高い状態が続く見込みです。特に、東北地方は梅雨が明けて間もないため、体が暑さに慣れていないことから、熱中症の危険が非常に高まっており、充分な対策が必要です。室内ではエアコンや扇風機を活用し、屋外に出る際は特に水分補給を意識するなど、熱中症の危険性を意識しながら週末を過ごすことが必要です。
みなさんは、熱中症がどのような症状かきちんと知っていますか?めまいや筋肉のけいれんなど、熱中症の症状は人それぞれで、実は知らない・気付いていない症状もあります。熱中症の症状、予防法の情報は「熱中症ゼロへ」のHPに掲載しています。「もしもの時」を考えて、事前に正しい知識を備えておくことが大切です。
日本気象協会は、熱中症予防啓発のため、「熱中症ゼロへ」プロジェクトを推進しています。なお、最新の熱中症情報は「tenki.jp」の熱中症情報ページでご確認ください。

今週の熱中症予防のポイント
今週の熱中症予防のポイント