近畿地方など、これまでに大雨となった所は少しの雨でも土砂災害に警戒を。一方、台風11号から変わった熱帯低気圧が近づく東北や北海道は、このあとの雨に注意が必要です。

近畿に土砂災害警戒情報

台風11号の影響による大雨で、近畿地方には引き続き土砂災害警戒情報の発表されている所があります。
降り始めからの総雨量は奈良県など近畿地方で局地的に700ミリを超えるなど、これまでの大雨で地盤が緩み、土砂災害の危険性が高まっています。
土砂災害警戒情報が発表されている地域を中心に、このあとは少しの雨でも注意、警戒を続けてください。
なお、土砂災害の前兆と思われる下記の現象に気付いたら、最寄りの公的機関に連絡するなどして、早めに避難しましょう。
・斜面にヒビ割れが出来て、それが急に広がってきた。
・木が裂けるような音、地鳴りなどの異様な音、普段とは違うにおいがする。
・湧き水が止まったり、逆に今まで湧き水のなかった所から水が湧き出し、それが濁っている。
・雨が降り続いているのに川の水位が下がる。
・崖から小石がパラパラと落ちてくる。

北日本、このあとの雨に要注意

台風11号から変わった熱帯低気圧が日本海を北東へ進む影響で、東北から北海道は次第に雨や風の強まる所があるでしょう。
このあとは夜遅くにかけて、日本海側を中心にバケツをひっくり返したような雨が降ったり、大雨となる所がある見込みです。
なるべく早めの帰宅を心がけたり、濡れたら困る物は高い場所へ移しておくなど、道路の冠水や低い土地の浸水、河川の増水、土砂災害などに十分ご注意ください。