梅雨前線の活動が活発になっています。4日にかけて中国南部でも大雨になっています。

4日明け方にかけて、関東南部沿岸や伊豆諸島北部を中心に、雷を伴って1時間に30ミリ以上の激しい雨の降った所がありました。
昼頃からは種子島・屋久島地方で雨脚が強まっています。
梅雨前線がもたらす激しい雨、日本だけではありません。梅雨前線の雲を西へたどると、日本列島から中国南部に帯状の雨雲が延びています。

今年は5月5日から始まった中国南部の大雨シーズン。およそ2か月で14回の豪雨があり、土砂崩れや土石流、道路の冠水などにより、100人ほどが死亡・行方不明となりました。
黄河と長江の間を東西に流れる淮河流域や四川盆地の雨の量はかなり多くなり、四川省、江蘇省、安徽省などでは平年の2倍ほどの大雨になりました。
6月26日から29日にかけては西に張り出した太平洋高気圧からの湿った空気と、北からの冷たい空気がぶつかって、前線の活動が活発に。広東省や陝西省などで100~250ミリの雨が降り、局地的には300ミリ以上の雨が降りました。特に、江蘇省南部の常州市では400~514ミリの雨が降りました。

台風の影響で再び大雨

台風9号と10号からの湿った空気の影響で、再び大雨のおそれがあるとして、中国の中央気象台は3日、注意を呼びかけました。
4日9時までの24時間の雨量は、陝西省渭南市蒲城県で86ミリ、江西省撫州市広昌県で57.7ミリなど大雨になりました。