2015年6月の天候の振り返りです。九州南部で記録的な大雨になった一方、東北北部で雨が少なくなりました。西日本では曇りや雨の日が続きました。また、沖縄は早くも盛夏の暑さに。

九州南部 記録的な大雨

梅雨前線が九州南部に停滞しやすく、また前線の活動が活発な状態が続きました。
鹿児島では平年の2.9倍、1300.5ミリの雨が降り、1883年の統計開始以来、観測史上1位になりました。曇りや雨で、日照時間はかなり少なくなりました。
一方、東北では梅雨前線の影響を受けにくく、日照時間は多くなりました。東北の梅雨入りは、南部で26日ごろ、北部で27日ごろと、平年よりも大幅に遅れました。特に、青森では26日までの雨量は、たったの20.5ミリ。27日と28日の2日間の雨で、平年の7割程度になりました。

西日本 気温低く、雨多かった

西日本では梅雨前線の影響を受けやすい状態が続きました。そのため、西日本の月平均気温は低くなりました。特に、九州から近畿にかけての太平洋側では日照時間はかなり少なくなり、降水量が多くなりました。

沖縄 記録的な暑さ

太平洋高気圧は、日本の南から沖縄付近に強く張り出しました。そのため、沖縄・奄美では6月としては1946年の統計開始以来、最も気温が高くなりました。
特に記録的だったのは、石垣島の最低気温です。26日から朝でも29度以上の日が続き、30日には29度7分になり、全国の6月の高い最低気温の記録を塗り替えました。
また、沖縄は平年よりも12日早く梅雨明けし、晴れた日が多くなりました。降水量は平年に比べ少なくなりました。