『週末の熱中症スポット!ニュース』
今週末、気温は平年並になるところが多いですが、梅雨前線が連れてきた湿った空気に包まれて、蒸し暑く感じるでしょう。湿った空気の影響で、熱中症の危険度も各地で高くなっています。

週末(6月27日~28日)の熱中症傾向(6月25日11時発表)
週末(6月27日~28日)の熱中症傾向(6月25日11時発表)

週末の熱中症ランク傾向

日本気象協会では、気象庁発表の日本各地の気温や湿度、その他気象予測を組み合わせて熱中症についての情報を発信しています。さらに、熱中症予防啓発のため、週末、特に熱中症のリスクが高くなる地域を「週末の熱中症スポット!ニュース」として発表します。
梅雨前線は本州まで北上しています。今週末は、土曜日は北海道と沖縄を除いて雨が降るところが多く、日曜日は北日本・東日本で雨が降りやすいでしょう。西日本では晴れ間がありそうです。各地とも気温はほぼ平年並ですが、湿った空気に包まれて”蒸し暑い”と感じやすいでしょう。気温がそこまで高くなくても、湿度が高いと熱中症の危険度は上がりますので注意してください。
そのため、今週末の熱中症の危険度のランク予想は、北海道から関東にかけては注意、北陸から東海、九州にかけては広い範囲で警戒、四国地方では厳重警戒となっています。
また、連日30度を超える真夏日が予想されている沖縄地方では、熱中症の危険度のランクも厳重警戒の予想となっています。

全国の天気と熱中症ランク傾向

各地の天気と熱中症ランクの傾向は次のようになっています。

週末(6月27~28日)の全国の天気と熱中症ランクの傾向(6月25日11時発表)
週末(6月27~28日)の全国の天気と熱中症ランクの傾向(6月25日11時発表)

週末、特に熱中症への予防を強化したい地域は…

この週末、特に、熱中症への予防を強化したい地域は、こちらです。
①四国地方・高知県
土曜日ははじめ雨が降るものの、次第に雨はやむ見込みです。日曜日は晴れ間の広がる時間があるでしょう。気温は30度前後まで上がり、湿度の高い状態も続くため、熱中症に厳重な警戒RRRbbbをしてください。蒸し暑いと冷たいビールがおいしいですが、アルコールには利尿作用があり、体内の水分を外に出してしまう働きがあります。水分補給のためには、お茶やスポーツドリンクを摂るようにしましょう。
②北陸地方・石川県
この週末は梅雨空が続き、お出かけにはあいにくの天気となるでしょう。湿った空気が流れ込み、湿度が高くなる見込みです。熱中症に警戒が必要です。体育館など屋内施設での活動は、特に蒸し暑く感じられそうです。屋内の風通しを良くし、うちわ等であおぐことで体を冷やすようにしましょう。
③九州地方・福岡県
土日は引き続き天気はすっきりしないでしょう。日曜日は雨はいったん小康状態となり、気温は30度近くまで上がる見込みです。湿度が高く、体にまとわりつくような暑さで、熱中症に警戒が必要です。風通しの良い服装で活動しましょう。

今週末の熱中症予防のポイント

6月最後の週末となりました。7月を目の前にしてビアガーデンも続々オープンし、ビールがおいしい季節となりますが、気をつけたいのは、アルコールを摂取したときの熱中症です。実はアルコールは利尿作用を高めるため、いくら飲んでも「水分補給」にはならず、脱水症状を引き起こすこともあります。そのまま眠ると非常に危険なので、アルコールを多く飲む前や、飲んだ後は、お茶やスポーツドリンクを多めに飲みましょう。
日本気象協会は、熱中症予防啓発のため、「熱中症ゼロへ」プロジェクトを推進しています。なお、最新の熱中症情報は「tenki.jp」の熱中症情報ページでご確認ください。

今週の熱中症予防のポイント
今週の熱中症予防のポイント