『週末の熱中症スポット!ニュース』
全国的にくもりや雨の日が続いていますが、週末は各地で一時的に梅雨の晴れ間があるでしょう。日本列島は西へ行くほど熱中症の危険度も高くなりますので、引き続き熱中症に注意・警戒してください。

週末(6月20日~21日)の熱中症傾向(6月18日11時発表)
週末(6月20日~21日)の熱中症傾向(6月18日11時発表)

週末の熱中症ランク傾向

日本気象協会では、気象庁発表の日本各地の気温や湿度、その他気象予測を組み合わせて熱中症についての情報を発信しています。さらに、熱中症予防啓発のため、週末、特に熱中症のリスクが高くなる地域を「週末の熱中症スポット!ニュース」として発表します。
明日は関東から九州地方にかけてあまり気温が上がりません。特に関東地方は肌寒い一日となりそうです。ですが週末はこの時期らしい気温に戻り、各地とも平年並み~やや高くなるところが多いでしょう。気温差が大きい時は、特に熱中症に対する注意が必要です。
今週末の熱中症の危険度のランク予想は、北海道はほぼ安全ですが、東北から関東、北陸にかけては注意が必要です。また、東海から九州にかけては広い範囲で警戒となっています。沖縄は今週末も引き続き厳重警戒です。西日本にレジャーや旅行で行かれる方は予防を積極的に行ってください。

全国の天気と熱中症ランク傾向

各地の天気と熱中症ランクの傾向は次のようになっています。

週末(6月20~21日)の全国の天気と熱中症ランクの傾向(6月18日11時発表)
週末(6月20~21日)の全国の天気と熱中症ランクの傾向(6月18日11時発表)

週末、特に熱中症への予防を強化したい地域は…

この週末、特に、熱中症への予防を強化したい地域は、こちらです。
①九州地方・鹿児島県
この週末は雲が広がりやすいものの、時折梅雨の晴れ間があるでしょう。鹿児島では約2週間ぶりに日差しが戻り、日中は気温が上がる見込みです。熱中症ランクは注意ですが、油断をせず、外での活動は帽子や日傘を利用する、日陰を歩くなどして、直射日光を避けて熱中症対策をしましょう。
②近畿地方・大阪府
日曜日を中心に、日差しの降り注ぐ時間がある見込みです。ですが、晴れる所が多いものの変わりやすい天気で、一時的に雨の可能性があります。日中の気温は30度近くまで上がる見込みで、熱中症に警戒が必要です。運動時は30分おきくらいに休憩をとり、スポーツドリンクなどの塩分や糖分を含む飲料をこまめに取るようにしましょう。
③中部地方・愛知県
この土日は梅雨空が続く見込みです。日差しは少ないですが、湿度が高く、蒸し暑さが続きそうです。汗が蒸発しにくく、体に熱がこもりやすくなります。熱中症に警戒をしましょう。

熱中症予防のポイント

総務省消防庁の発表によると、平成27年5月の全国における熱中症による救急搬送人員数は 2,904人でした。年齢区分ごとの救急搬送人員数 では、高齢者(65歳以上)が 1,354人(46.6%)と最も多く、次いで成人(18歳以上65歳未満)931人(32.1%)、少年(7歳以上18歳未満)562人(19.4%)、乳幼児(生後28日以上7歳未満)57人(2.0%)の順となっています。
高齢者の方は体内水分量の減少により脱水状態になりやすく、さらに体が脱水を察知しにくいため、水分補給が遅れがちです。のどが渇く前に、定期的な水分補給をし、熱中症予防を心がけましょう。
日本気象協会は、熱中症予防啓発のため、「熱中症ゼロへ」プロジェクトを推進しています。なお、最新の熱中症情報は「tenki.jp」の熱中症情報ページでご確認ください。

今週の熱中症予防のポイント
今週の熱中症予防のポイント