けさ、十島村で50年に一度の記録的な大雨となった鹿児島県。6月前半の雨量は、かつてないほどの多さとなっています。一方、前線を挟んで南側に位置する沖縄では、6月前半としては24年ぶりの暑さが続いています。

鹿児島の6月前半(15日まで)の雨量
鹿児島の6月前半(15日まで)の雨量

鹿児島 この時期としては断トツの雨量

上のグラフは、鹿児島市の6月前半の雨量を、1883年以降多い順に並べたもの。今年は680ミリを超える雨が降り、1952年に観測した429ミリを大きく引き離し、1位となっています。梅雨前線が停滞する影響で、県内の他の地点でも大雨が続いています。けさは十島村で50年に1度の大雨となりました。

那覇 この時期としてはめったにない暑さ

一方、梅雨前線の南側に位置し、高気圧に覆われている沖縄。きょうも気温が32度まで上がり、8日連続の真夏日となりました。6月前半の最高気温の平均は、30.7度。下のグラフにまとめたように、この時期の気温としては、1991年に次ぐ過去2番目の高さとなっています。

那覇の6月前半(15日まで)の雨量
那覇の6月前半(15日まで)の雨量

この先の天気はどうなる?

鹿児島の10日間予報を見ると、金曜日ごろまでは雨が続き、雨量はますます増える予想。局地的に大雨となることもありそうです。これまでの雨で地盤が緩んでいる所では、土砂災害にいつも以上に警戒してください。
また、那覇の10日間予報では、この先も30度以上の真夏日が続く見込み。気象台は「異常天候早期警戒情報」を発表し、高温に対する注意を呼び掛けています。引き続き、熱中症に気をつけてお過ごしください。特に体温調節が難しい高齢の方や小さなお子さんには、周りの方が注意するようにしてください。