北海道の釧路や根室地方は1月31日から約2日間も暴風雪警報が継続。2日も北海道東部を中心に冬の嵐。3日の明け方まで見通しの効かない猛吹雪の恐れ。大雪にも警戒。

北海道の風の様子
北海道の風の様子

北海道は今日、2日も冬の嵐です。
弟子屈(上の画像の赤いマークの地点)では午前7時前に最大瞬間風速、31.2メートル(※)を観測しました。
昨日1日も知床半島にある羅臼で最大瞬間風速、33.3メートル(※)を観測し、
風の非常に強い状態が長引いています。
釧路地方や根室地方では1月31日の昼頃から、
網走地方や紋別地方でも、31日の夕方から、2日近くも暴風雪警報が継続しています。
また、羅臼では2日午前6時までの24時間に79センチもの雪が降りました。
(降った量で、新たに積もった量ではありません)
※最大瞬間風速30m/sを超える風が吹くと
何かにつかまっていないと立っていられないくらい。
また、細い木の枝が折れたり、看板が落下するくらいに危険な状態です。
ちなみに、東京都心では昨年(2014年)で最も強い風が吹いたのは台風19号が列島を縦断した10月14日。最大瞬間風速25.8メートルでした。(台風が来た時の東京よりも強い風が吹いています!)

左:2日3時の実況天気図 右:2日21時の予想天気図
左:2日3時の実況天気図 右:2日21時の予想天気図

この冬の嵐をもたらしているのは、北海道の東にある動きの遅い低気圧です。
上の画像をご覧下さい。
この低気圧、2日の夜にかけてもほとんど同じところに停滞する予想になっています。
このため、北海道ではこの後も冬の嵐が続きます。
東部を中心に明日、3日の明け方までは、
暴風が吹き荒れ、積雪がさらに増える恐れがあります。
3日の明け方にかけて予想される風の強さと雪の量は以下の通りです。
北海道地方(いずれも東部中心)
最大瞬間風速 35メートル
24時間降雪量 60センチ
見通しの効かない猛吹雪の中での外出は危険です。
くれぐれも無理をしないようにしましょう。
また、海上は大しけの状態が続いています。
沿岸部では、高波や高潮にも警戒が必要です。
低気圧は3日になると、東へ離れていくでしょう。

東北の日本海側や新潟県も大雪に注意

北海道だけでなく、東北の日本海側や新潟県も山沿いを中心に雪が続くでしょう。
大雪に注意して下さい。
北陸3県や近畿北部、山陰も雪雲のかかる所がありますが、降り方は弱い見込みです。
東北から九州にかけての太平洋側はおおむね晴れるでしょう。
ただ、冷たい北風が吹いて、真冬の寒さが続きます。
これからお出かけされる方は、風を通しにくい上着を選んだり、マフラーや手袋などで寒さ対策をなさって下さい。

2日の全国の天気
2日の全国の天気