今年も東京など太平洋側はホワイトクリスマスはおあずけだが、晴れてイルミネーションを見るのにおすすめ。24日は日本海側は湿った雪や雨。雪崩や屋根からの落雪に注意。

クリスマスを雪が飾る「ホワイトクリスマス」。
日本では、実際にクリスマスに雪が降るのは、日本海側の地域が中心です。
普段、雪の少ない太平洋側では、「ホワイトクリスマス」は印象的ですが、
今年も、クリスマスに雪が降るのは、日本海側が中心になりそうです。

◆24日 日本海側は雨で、雪解けが進む所も

24日クリスマスイブは、低気圧が北日本を通過するでしょう。
【日本海側】湿った雪や雨が降るでしょう。山形県の肘折(ひじおり)では、23日13時の積雪が189センチ(平年のおよそ2.4倍)と、日本海側では、すでに雪が多く積もっています。そこに雨や湿った雪が降ると、雪解けが進みますので、雪崩の危険性が高まります。さらに屋根に積もっている雪も滑り落ちやすくなります。急に雪がドサッと落ちてきますので、歩く際はなるべく軒下を避けて下さい。
【太平洋側】晴れる所が多いですが、近畿から西は所々でにわか雨があるでしょう。お出かけには、雨具があると、安心です。

◆25日 日本海側は雪 イルミネーションが輝く太平洋側も暖かくして

25日クリスマスは、冬型の気圧配置になるでしょう。
【北陸から北の日本海側】雪が降り、「ホワイトクリスマス」になりそうです。寒気のレベルは、これまでよりは強くはない見込みですが、さらに積雪が増えますので、積もった雪で車道の道幅が狭くなり、歩く際は足元も滑りやすくなりそうです。雪おろしなども、お気を付け下さい。
【太平洋側】広く晴れて、空気がカラカラに乾くでしょう。空気が乾くと、イルミネーションの光はキレイに見えますので、「イルミネーションを見るのにおすすめ」です。ただ、よく晴れる夜ほど冷え込みが強まるので、暖かくして楽しんで下さい。キャンドルなど火の取り扱いにも、十分な注意が必要です。

◆東京の「ホワイトクリスマス」トリビア

東京では、雪が降ると話題に上りますが、「ホワイトクリスマス」はどうでしょうか?
東京大手町の記録をみると…
【24日 クリスマスイブの雪】
クリスマスイブに、最後に雪が降ったのは、1965年。夜に雪を観測していますが、積雪にはなりませんでした。
【25日 クリスマス当日の雪】
クリスマス当日に、最後に雪が降ったのは、1984年。
つまり、過去30年間、東京ではホワイトクリスマスにはなっていません。
この時は、午後3時過ぎに20分間ほど、雪がちらつきました。
ちなみに、東京大手町では、戦後はクリスマスに積雪になっていないのです。
普段、雪が少ない東京では、一度雪が降ると、交通機関への影響が大きいもの。
クリスマスに雪が降ると、会いたい人になかなか会えなくなる恐れがあります。
だから、サンタクロースは「ホワイトクリスマス」よりも、イルミネーションがキレイな「冬晴れ」をプレゼントしてくれるのかもしれませんね。