テーブルなどを拭く台布巾や、お皿などの水気を拭き取る食器用布巾は、常に清潔に保っておきたいところです。布巾の汚れを放置していると、雑菌が繁殖してテーブルや食器に移ったり、嫌なにおいが発生したりする原因となりますので、こまめに洗濯しましょう。

今回は、布巾を家庭用洗濯機で洗えるのか、洗える場合のコツを洗濯機と手洗いに分けて説明します。

布巾は洗濯機で洗ってもOK?

布巾はもともと水に濡らしたり、絞ったりすることを前提にして作られているので、基本的には洗濯機で洗うことが可能です。布巾は複数枚を使い回しているケースが多く、洗濯機でまとめて洗えれば時短になるでしょう。

ただ、洗濯機は洗浄力が強いぶん、生地に与えるダメージも大きくなるため、頻繁に洗濯していると生地が傷みやすくなります。布巾の生地が傷むと、見た目がボロボロになるだけでなく、吸水力が低下して使い勝手が悪くなることもあります。

布巾を長持ちさせたいのなら、洗濯機ではなく、なるべく手洗いすることをおすすめします。

布巾を洗濯機で洗うときのコツ

布巾を洗濯機で洗うときの基本的な手順とコツを紹介します。

■1. 洗濯ネットに入れる
布巾は意外とデリケートなアイテムなので、洗濯するときはあらかじめ洗濯ネットに入れておくのがおすすめです。大きめの洗濯ネットに入れると、中で布巾が動いて摩耗の原因になりますので、できるだけ布巾のサイズに合ったものを使用するのがポイントです。

同じ用途の布巾同士なら一緒にネットに入れてもOKですが、複数枚を一度に入れると、ネットの中で布巾同士が絡まり合い、生地を傷める原因となります。1つのネットに入れる布巾は1~3枚程度に留め、それ以上の枚数を洗うときはネットも複数個使うようにしましょう。

また、洗濯ネットに入れるときは、布巾を軽く四つ折りにしておくと絡まり防止になります。

■2. ほかの衣類とはなるべく分けて洗う
下着や靴下などの衣類と一緒にまとめ洗いすると、布巾に雑菌が移ってしまう可能性があります。布巾を洗うときはほかの衣類となるべく分けて洗うのがベストです。

布巾だけで洗濯機を回すのは難しい、もったいないという場合は、タオル類と一緒に洗濯するのがおすすめです。

■3. 汚れが気になる場合はつけ置き洗いする
ダイニングテーブルやシンク周りなどを拭く台布巾は、食べこぼしや油汚れといった頑固な汚れが付着します。洗っても臭いが気になる、目立つ汚れがあるなどの場合は、洗濯機に入れる前に漂白剤でつけ置き洗いするとよいでしょう。

漂白剤のパッケージに記載されている用量に沿って、漂白剤を水煮溶かし、その中に布巾を入れて数分ほど放置します。その後、水を絞ってから洗濯機に入れて、いつもどおりに洗濯すればOKです。

漂白剤には塩素系と酸素系の2種類があり、前者のほうが漂白効果は強力ですが、色が落ちてしまうおそれがあります。
色柄ものの布巾を洗うときは、色落ちしにくい酸素系漂白剤を使用しましょう。

■4. 弱水流モードで洗う
布巾を洗濯するときは、なるべく生地を傷めないよう、ソフトコースやドライコースといった弱水流モードで洗いましょう。洗剤は普通のものでかまいませんが、生地の傷みが気になる場合はおしゃれ着用洗剤を使ってもOKです。

布巾を手洗いするときのコツ

布巾を手洗いするときに押さえておきたいコツを紹介します。

■1. 台所用の石けんを使用する
布巾を手洗いするときは、台所用の固形石けんを使用するのがおすすめです。
使い方は一般的な石けんと同じで、水を含ませた布巾に石けんをこすりつけて、もむように洗っていきます。

十分洗ったら、流水でよくすすぎ、泡を完全に洗い流しましょう。台所用の中性洗剤でも代用可能ですが、台所用石けんのほうが生地に優しく、ダメージを抑えながら汚れを落とせます。

■2. 頑固な汚れがあるときはつけ置き洗いする
目立つ汚れがある場合は、洗い桶にぬるま湯を張り、台所用の漂白剤を溶かしてしばらく布巾をつけ置き洗いします。つけ置き洗いをしたら、台所用の石けんを使用して、あらためてもみ洗いしましょう。

■3. ごしごしこすらない
布巾を手洗いする際、生地同士をごしごしこすってしまうと繊維が傷みやすくなります。つけ置き洗いしていれば、強くこすらなくても汚れをきちんと落とせますので、優しくもみ洗いすることを意識しましょう。

■4. 水気をよく絞って完全に乾かしてから使用する
布巾を手洗いしたら、水気を絞ってから干します。使うときに濡れるだろうと、しっかり乾かさないまま放置すると、雑菌が繁殖してテーブルや食器に移ってしまう可能性があるので要注意です。

布巾は洗濯機で洗える!なるべく手洗いがおすすめ

布巾は家庭用洗濯機で洗える場合が多いですが、頻繁に洗濯機にかけると生地が傷みやすくなります。布巾を長持ちさせたいのなら、なるべく手洗いで洗いましょう。

普段は台所用石けんまたは台所用中性洗剤を使ってもみ洗いするだけでOKなので、さほど時間はかかりません。汚れが目立つ場合は、あらかじめ漂白剤でつけ置き洗いしておくと、強い力でこすり洗いしなくても汚れをきれいに落とせます。

洗い終えた布巾をそのまま使おうとすると雑菌が繁殖しやすくなりますので、きちんと乾かすことが大切です。

布巾は薄手かつ撥水性の高いものが多いので乾きやすいですが、生乾きを防ぎたいのなら、あらかじめその日の天気をチェックするのがおすすめです。天気予報専門メディア「tenki.jp」では、洗濯物の乾きやすさを地域別に確認できる「洗濯指数」をWeb公開しています。
布巾を外干しか部屋干しで迷ったときは、tenki.jpの洗濯指数を参考にしてみてください。