ゴールデンウィークは自然と触れ合う絶好の機会ですね。関東圏内には、初心者でも気軽に楽しめる山がたくさんあります。しかし、山には天候急変等のリスクが伴います。この記事では、登山に必要な装備や山特有の天気に関する注意点と、初心者でも登れる関東圏内のおすすめの山を紹介します。ぜひ、今年のゴールデンウィークは自然の中で心身ともにリフレッシュしてみてください!

登山に必要な装備

まず、登山に必要な装備を紹介します。登山靴、リュックサック(日帰りなら20~30Lほど)、レインウェア(上下)、防寒具、帽子、地図、ヘッドライト、水分、食料などが必要です。しばらく使っていなかった装備は、事前に確認をするようにしましょう。最新の装備は通気性に優れていたり、より軽量化されていたりなど進化しているため、自分の好みに合わせて選ぶのも楽しいですね。また、日差しが強くなってくる時期のため、サングラス、アームカバー、手袋、日焼け止めがあると安心です。

山の天気に関する注意点

登山を計画したら、天気予報のチェックを行いましょう。ゴールデンウィークの時期は天気が不安定になりやすいため、こまめに天気予報をチェックしましょう。天気予報を確認する際は、見ている天気予報が山の高度や地形による影響を考慮している山専用の天気予報であることが大切です。通常の天気予報は、山のふもとの天気予報となるため、山の上の天気とは異なります。また天気マークだけでなく、概況や風向風速等も必ず確認するようにしましょう。

上記の画像はtenki.jp「登山天気」アプリ画面です。ふもとだけでなく、登山口、山頂の天気が確認できます。

■気温
気温にも注意が必要です。標高が100m上がると気温は0.6℃下がり、また山頂付近では風が強く、体感温度が下がるため、防寒着は必ず持っていきましょう。上記の画像の丹沢山の例では、ふもとと山頂で10℃以上気温が異なっています。

■雷
雷というと、真夏のイメージがあるかもしれませんが、ゴールデンウィークも雷が発生することもあります。実際に2019年には山で落雷が発生し登山者が亡くなりました。事前に雷の情報とともに、登山ルート中に山小屋等の避難ができる場所があるのか、そこまでのルートを確認し、登山中は積乱雲が発達していないか、遠くで雷の音がしないかなど、周囲の状況を見るようにしましょう。

関東圏内のおすすめの山

■様々な植物を楽しむ!赤城山(群馬県)
標高1,828mの黒檜山を主峰とする赤城山。様々な登山コースとともに、珍しい高山植物も楽しむことができます。「小尾瀬」とも呼ばれる覚満淵を一周するコースは合計距離が1kmほどのため、登山初心者も安心して楽しむことができます。物足りない場合は小沼方面に足を伸ばしたり、周りを散策したりすることも可能なため、ゆっくりと自然を満喫するのにおすすめの山です。

■大きな滝で癒される!川苔山(東京都)
奥多摩にある標高1363mの山です。コースの途中にある百尋ノ滝は落差が約40mあります。川苔山の人気のある登山コースは、川苔橋から、百尋ノ滝を通り、川苔山頂上に向かい、最終的に鳩ノ巣駅に行くコースです(およそ13km)。標高差は1000mほどあるので、自分のペースで無理せず楽しみましょう。

■頂上直下の鎖場はスリル満点!乾徳山(山梨県)
山梨県の山梨市にある標高2031mの山で、電車とバスでアクセスすることができます。360度の眺望が楽しめる頂上、頂上直下の鎖場、森林・草原・岩場というバリエーションにとんだルートなど、楽しみが多い山です。乾徳山登山口から頂上の往復はおよそ11kmあり、日帰りで楽しめます。鎖場があるためグローブがあると安心ですが、頂上直下の20mの鎖場は迂回することも可能です。

今回は初心者でも登りやすい、関東近郊の山3選をご紹介しました。しっかりと装備を整え、山特有の天気にも注意し、ゴールデンウィークの登山を楽しみましょう!