日本には「日本百名山」(以下、百名山)と呼ばれる素晴らしい山があるのですが、アクセスしにくい山が多く、日帰りで気軽に登山というわけにはいきませんよね。そこで提案したいのが、GWなどの長期休暇を利用した百名山へのチャレンジです。

今回は、関東でGWに登ってもらいたい百名山を4つご紹介していきます。いずれ百名山に挑戦したいと考えていた人が百名山を選ぶのに役立つ内容になっていますので、気になる山が見つかったら、ぜひ今年のGWに挑戦してみましょう。

GWはアクセスしにくい百名山に挑戦してみよう
GWはアクセスしにくい百名山に挑戦してみよう

地球の鼓動を感じられる活火山「茶臼岳(那須岳)」

茶臼岳(那須岳)は栃木県の最北部にある活火山で、那須連山を構成する1座の最高峰になります。活火山ですので噴煙が立ち上り、迫力のある地球の鼓動を感じることができるのが茶臼岳の魅力です。標高は1915mで難易度も低く、登山初心者でも無理なく登れます。

嬉しいのはロープウェイがあることで、もし登山中にトラブルが起きてもロープウェイを使って下山できます。ただし強風になるとロープウェイが運転を休止しますので、風が強い日はしっかりと防寒・防風対策をして、危険を感じたら早めに下山するように心掛けてください。

都道府県:栃木県
標高:1915m
ルート長:約7.6km(山麓駅往復コース)
アクセス:JR東北本線那須塩原駅から路線バスで約70分「那須ロープウェイ」バス停下車

ロープウェイがあるから初心者にもおすすめ
ロープウェイがあるから初心者にもおすすめ

日本武尊の像が立つ修験道の山「武尊山」

体力に自信がある人におすすめしたいのが、群馬県北部にある武尊山です。交通アクセスが悪いということもあり、百名山の中ではあまり知名度も高くありませんが、修験道の山らしく歩きごたえがあり、登頂したときの達成感が大きい山でもあります。

標高が2000m以上で、GWはまだ雪が残っている可能性があります。しかもツキノワグマも多く生息している山ということで難易度は高め。それでも周辺には宝川温泉などの施設もあり、下山後に温泉宿に泊まってのんびりしたい人にもおすすめです。

都道府県:群馬県
標高:2158m
ルート長:約21.4km(武尊神社 往復コース)
アクセス:JR上越線水上駅からバスで約24分「武尊橋」バス停下車

難易度は高めなので経験者と登るのがおすすめ
難易度は高めなので経験者と登るのがおすすめ

満開のアカヤシオが出迎えてくれる「両神山」

両神山は埼玉県にある百名山で、古くから山岳信仰の霊峰としても知られています。GWには山頂付近で満開のアカヤシオが出迎えてくれて、さらに天気が良ければ富士山を眺めることができるなど、ここだけの景色を満喫できます。

バスで麓までアクセスできるので、マイカーがない人でも挑戦できるのが魅力。ただ高低差があり、往復で9時間前後かかるため初心者には不向きです。ある程度の登山経験があり、体力にも不安がないという人におすすめの百名山です。

都道府県:埼玉県
標高:1723m
ルート長:約9.1km(日向大谷口バス停往復コース)
アクセス:秩父鉄道三峰口駅からバスで約53分「日向大谷口」バス停下車

ここにしかない景色を楽しめる百名山
ここにしかない景色を楽しめる百名山

ブナなどの自然林が広がる伊豆半島の最高峰「天城山」

GWに旅行を兼ねて百名山を登りたいのであれば、伊豆半島のほぼ中心を東西に貫く連山、伊豆半島最高峰の天城山がおすすめです。温泉宿の多い伊東から登山口までバスで移動可能で、伊東から少し足を伸ばせば伊豆高原も観光できます。標高は1406mですが勾配がきついのもあって、達成感もばっちり。

山にはブナなどの自然林が広がっていて、年によってはGWからアマギシャクナゲの花が登山者を出迎えてくれます。稜線からは富士山や伊豆七島の絶景を眺めることができるので、伊東や伊豆高原に2~3泊して、青空が広がるタイミングを狙って登山するのがおすすめです。

都道府県:静岡県
標高:1406m
ルート長:約8.0km(万二郎岳-万三郎岳周回コース)
アクセス:JR伊東線伊東駅からバスで約55分「天城高原ゴルフコース」バス停下車

伊東や伊豆高原の観光と組み合わせたい百名山
伊東や伊豆高原の観光と組み合わせたい百名山