暦は立春を過ぎ、梅が咲くなど、そろそろ春の便りが聞こえる地方もあるのでは。でも、北海道は冬本番。まだまだパウダースノーが降っています。北海道の2月は気温が低いとはいえ、立春後の晴れた日差しはキラキラとまぶしく、白い雪や氷によく映えます。そんな2月の北海道で、本格的な春になる前に、冬の遊びを楽しんでみませんか。お出かけ先のリストアップには『tenki.jp お出かけスポット天気』も、ぜひご活用ください。

※外出の際は、手洗い、咳エチケット等の感染対策や、『3つの密』の回避を心掛けましょう。
※新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出の自粛を呼び掛けている自治体がある場合は、各自治体の指示に従いましょう。
※お出かけの際は、各施設、イベントの公式ホームページで最新の情報をご確認ください。

「ワカサギ釣り」は北海道の冬の風物詩。レンタル充実 手ぶらでOK

冬の釣りといってまず思い浮かぶのが、ワカサギ釣り。湖に厚くはった氷に穴を開けて釣り糸を垂らすワカサギ釣りは、北海道の冬の風物詩ともいえるでしょう。ワカサギは氷の下で群れをなしているので、垂らした糸がその回遊に当たれば、かなりの数を釣ることができます。今年も道内では、多くの湖でワカサギ釣りが楽しめます。
まずは道南のじゅんさい沼。函館から車で約40分の大沼国定公園にあり、レンタルの竿セットがあります。スタッフが釣り方を教えてくれるので、初心者も安心。釣ったワカサギを唐揚げにしてくれるサービスもあります(有料)。詳しくは「はこぶら」ホームページをご覧ください。
道北の朱鞠内湖(しゅまりないこ)は、湖上にポイントが20カ所以上あり、どこで釣るか選ぶのも楽しみの一つ。氷上にもかなり雪が積もっているため、歩いて移動するのは大変。そんなときは、ポイントまでスノーモービルで送迎してくれるサービスもあります(有料)。各種レンタルも充実しているので、手ぶらで行ってもOK。詳しくは「幌加内町観光協会」ホームページをご覧ください。
道東の網走湖は、網走市街から車で約15分とアクセス抜群。レンタルが充実し、手ぶらでも楽しめます。天ぷらセット(有料)を借りれば、釣ったワカサギをその場で唐揚げにして食べることもできます(今年の開催は2月12日までとなったのでご注意ください)。詳しくは「網走市観光協会」ホームページをご覧ください。

(写真はイメージです)
(写真はイメージです)

紋別の「流氷観光船ガリンコ号」、網走の「流氷観光砕氷船おーろら」

道東の知床半島より西側では、毎年冬になると流氷が訪れます。海が氷で覆われる幻想的な光景は、一度は見てみたいもの。この流氷を砕きながら、凍てつくオホーツクの海を進む船が今年も航行しています。
まずは紋別の「流氷観光船ガリンコ号」。船体の最前部にある大きなドリル状のスクリューを回転させて、ガリガリ砕きながら氷で覆われた海を突き進みます。砕かれた流氷が船体の横から次々と浮かび上がってくる様子は迫力満点。砕けた流氷の白と、冷たい海の濃青色が織りなす色彩はまさに神秘的。2021年1月に新しく運航された「ガリンコ号Ⅲ IMERU」は、先代の「ガリンコ号Ⅱ」に比べて定員もスピードも大幅アップ。現在、2台体制で運航しています。
詳しくは「オホーツク・ガリンコタワー」公式ホームページ、または「紋別観光案内所」公式ホームページをご覧ください。

網走から出航するのは「網走流氷観光砕氷船おーろら」です。観光を目的として建造された砕氷船で、ガリンコ号と違い、氷の塊を船の重さで砕氷しながら進んでいきます。「おーろら」は大型船で、船内は暖房完備。客席が1階と2階にあるほか、指定席の特別客室も。また、展望デッキでは砕氷の音と衝撃をダイレクトに楽しむことができます。船内の売店では、飲み物やお菓子をはじめ、船内限定のグッズなども販売しています。「おーろら」「おーろら2」に加え、今年は「おーろら3」が新登場。水中ドローンで撮影した流氷の様子、船内のモニターでリアルタイムに見ることができます。
詳しくは「道東観光開発」公式ホームページ、または「北海道公式観光サイト」ホームページをご覧ください。

(写真はイメージです)
(写真はイメージです)

湖上で朝日を見る「白銀の阿寒湖氷上散歩ツアー」。極寒の自然現象も

まりもで有名な神秘の湖、道東の阿寒湖。2月の道東は気温がマイナス10℃以下になることも。そんな極寒の地の湖の上をガイドとともに早朝に歩き、湖上で日の出を見る、というツアーがあります。
出発時間はまだ薄暗い6時30分。30分ほど歩くと、日の出が見られるスポットに到着。早起きするからこそ見られる阿寒湖の美しい光景を堪能できます。
阿寒湖は高い山々に囲まれていて、極寒の冬には、ほかにはない自然現象が見られます。たとえば、フロストフラワー。フロストフラワーは、湖面の水蒸気が凍って、氷のカケラなどの突起に水蒸気が次々と凍りつき、結晶となって大きく成長し、花のような形になったもので、湖面に雪が積もっていないこと、気温がマイナス15℃以下であること、風がほとんど吹いていないことなどの気象条件がそろわないと出会うことができません。このツアーはフロストフラワーを見るツアーではありませんが、極寒の早朝ということもあり、めったに見ることができないフロストフラワーに出会えるチャンスがあるかもしれませんね。また、急に冷えた霧の粒が木に吹きつけられ、白い花のように見える霧氷と、朝日のコラボは幻想的。霧氷は昼前には消えてしまうので、早朝のツアーがチャンスです。
詳しくは「釧路・阿寒湖観光公式サイト」をご覧ください。

(写真はイメージです)
(写真はイメージです)

雪の釧路湿原を走る「SL冬の湿原号」。今年は客車内がリニューアル

2000年より運転をはじめ、今では道東の冬の風物詩として親しまれている「SL冬の湿原号」。釧路から標茶(しべちゃ)までの往復で、凍てつく湿原の上をSLが走ります。
今年から全5客車内がフルリニューアル。1号車と5号車はシートが赤基調の「たんちょう」カー。どの席からも釧路川や釧路湿原、丹頂などの眺望を楽しめるレイアウトになりました。2号車はシートが緑基調の「ストーブカー(カフェカー)」。車内販売カウンターがあり、オリジナルグッズや沿線の特産品などが購入できます。3号車と4号車はシートが青基調の「ストーブカー」。ダルマストーブがあるので、各自、スルメやなどを焼いて食べることができます。
乗車した全員に、上りと下りでデザインが異なる乗車証明書をプレゼント。さらに、沿線の5市町村の対象施設で乗車証明書を見せると、サービスが受けられる特典つきです。今年は客車内フルリニューアルを記念して、釧路駅で記念入場券が発売されています。極寒の雪原を走るSL、一度は乗ってみたいですね。
詳しくは「JR」公式ホームページをご覧ください。

(写真はイメージです)
(写真はイメージです)