本格的な冬が始まって、雪山を回避しながら登山を楽しむのが難しくなってきましたが、少し視野を変えてみると、この時期に楽しめる山がいくつもあります。今回ご紹介するのは離島の低山です。伊豆諸島や沖縄などには、この時期だからこそ楽しめる低山がいくつもあります。

そこで今回は低山の中でもアクセスがしやすく、さらにリゾート観光も楽しめる山を4つご紹介していきます。難易度も低く登山道もしっかりと整備されている山ばかりですので、ぜひ家族や仲間と一緒に離島登山に挑戦してみてください。

冬は南の島の低山登山を楽しもう
冬は南の島の低山登山を楽しもう

伊豆諸島で最も高い島のシンボル「八丈島・八丈富士(西山)」

東京から飛行機で約55分、とてもアクセスしやすい場所にある離島が八丈島です。その八丈島の北側には、島のシンボルでもある標高854mの「八丈富士(西山)」があります。7合目まで車でアクセスができ、しかも階段が整備されているので小さなお子さんでも登れます。

八丈富士の山頂は富士山と同じように火口があり、お鉢巡りも楽しむことができます。ただし島の天気は変わりやすく、風も強いので無理は禁物。島には温泉施設などもありますので、2泊3日でゆっくり過ごしながら、天気がいいタイミングで登山するのがおすすめです。

都道府県:東京都
標高:854m
ルート長(往復):約4.0km(お鉢巡りコース)
アクセス:八丈島空港から車で約15分

富士山のように美しい島のシンボル
富士山のように美しい島のシンボル

0泊2日で週末登山を楽しめる「伊豆大島・三原山」

離島登山をしてみたいけど、できるだけ低予算で楽しみたいという人におすすめなのが、伊豆大島にある「三原山」です。東京を22時に出発して、伊豆大島に翌朝の6時に到着するフェリー(2等片道:5,370円)があるので、0泊2日で離島登山を楽しめます。

伊豆大島は島全体が活火山になっており、溶岩が作り出す唯一無二の風景や裏砂漠、遠くに見える富士山など、約7.6kmのルートに見どころが充実しています。また1月末から3月後半にかけては「椿まつり」が開催されているので、伊豆大島の郷土芸能も楽しめます。

※料金と時刻は2023年1月15日現在のものになります。

都道府県:東京都
標高:758m
ルート長:約7.6km(縦走コース)
アクセス:元町港または岡田港からバスで約25分

東京とは思えない壮大な景色が広がる伊豆大島
東京とは思えない壮大な景色が広がる伊豆大島

家族みんなで気持ちよく登れる人気の低山「沖縄本島・名護岳」

せっかく離島に行くなら暖かい場所がいい。そんな人におすすめなのが、沖縄本島にある人気の低山「名護岳」です。「名護青少年の家」を拠点にいくつもの登山道があり、登山者のレベルに合わせてルートを選べるので、初心者でも登山に慣れているベテランでも楽しめます。

沖縄本島には他にも与那覇岳や嘉津宇岳など、たくさんの低山があります。それぞれに沖縄らしい風景を楽しむことができるので、ぜひレンタカーを借りて低山巡りをしてみてください。もちろん観光やグルメも楽しめるので、きっと充実した登山旅になるはずです。

都道府県:沖縄県
標高:345m
ルート長(往復):約3.6km(周回コース)
アクセス:路線バス「名護城(なんぐすく)入口」下車。徒歩約25分

名護岳は登山レベルに合わせてルートを選べるのが魅力
名護岳は登山レベルに合わせてルートを選べるのが魅力

ジャングルハイキングと360°の絶景を楽しめる「石垣島・野底岳」

石垣島にある「野底岳」は、公益財団法人日本離島センターが選ぶ「しま山100選」にも選ばれている名山です。標高219m地点からも山頂を目指せますが、登山を楽しみたいなら麓から登るのがおすすめです。路面は粘土質で柔らかいので、滑りにくい登山靴を選んでください。

石垣島ですから登山だけでなくシュノーケリングやSUP、カヌーなど海のアクティビティも充実しているので、野底岳も含めて沖縄の大自然を満喫したいという人におすすめです。雨の日を避けて、少し長めの滞在で晴れたタイミングを狙って野底岳に出掛けましょう。

都道府県:沖縄県
標高:282m
ルート長(往復):約2.1km(往復コース)
アクセス:新石垣空港から車で約30分

石垣島は登山だけでなく海のアクティビティも充実しています
石垣島は登山だけでなく海のアクティビティも充実しています