いずれは日本百名山(以下、百名山)を踏破してみたいと考えている、登山好きの人もいるかと思います。ただ、百名山と聞くと難易度が高そうというイメージで、まだ1座も登っていないという人もいるかもしれません。でも山によっては日帰り登山も可能で、手軽に登れる百名山もあります。

そこで今回は関東にある百名山のうち、アクセスがしやすく、登山の難易度も低いおすすめの山を4つご紹介します。標高が高い山も、雪解けして新緑が美しい季節。百名山踏破の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょう。

アクセスしやすく登りやすい日本百名山をご紹介します
アクセスしやすく登りやすい日本百名山をご紹介します

ルートが多くて何度でも楽しめる「筑波山」

百名山踏破に向けて、関東でまずおすすめしたいのが筑波山です。標高が877mしかないうえに、ロープウェイやケーブルカーがあるので、登山初心者でも安心して登れます。しかもルートが豊富ですので、何度も楽しめるといった魅力もあります。

おすすめのルートは筑波山神社からの登山で、女体山から男体山を巡るルートです。男体山まで到着したときに、体力に余裕がなければケーブルカーで下山できるので、小さなお子さんや体力に不安があるという人でも手軽にチャレンジできます。

都道府県:茨城県
標高:877m
ルート長(往復):約5.4km(御幸ヶ原コース・白雲橋コース)
アクセス:つくばエクスプレス・つくば駅からバスで約40分「筑波山神社入口」バス停下車

筑波山は標高も低くてエスケープもしやすいので初心者におすすめ
筑波山は標高も低くてエスケープもしやすいので初心者におすすめ

珍しい高山植物が出迎えてくれる「至仏山」

至仏山は尾瀬ヶ原の西端に位置する山で、希少価値のある高山植物や美しい季節の花々を楽しめる百名山です。山頂からは美しい尾瀬ヶ原を一望でき、全身で自然を感じられるのも至仏山の魅力のひとつ。尾瀬を満喫したいなら3連休や夏休みなどの登山がおすすめです。

とても魅力的な百名山ですが、2022年は5月7日~6月30日が植生保護のため至仏山登山道は閉鎖されます。この期間は至仏山での登山ができませんので、山開きになる7月1日以降で登山計画を立ててください。

【参考】
2022シーズンの至仏山残雪期利用について(お知らせ)

都道府県:群馬県
標高:2,228m
ルート長(往復):約10.4km(山ノ鼻・至仏山周回コース)
アクセス:JR上越線・沼田駅からバスで約2時間10分「鳩待峠」バス停下車

尾瀬の自然と高山植物を楽しめる百名山
尾瀬の自然と高山植物を楽しめる百名山

登山以外のアクティビティも充実「赤城山」

東京からアクセスしやすく、しかもマウンテンバイクやカヌー、カヤックなどのアクティビティが充実しているのが、群馬県にある百名山「赤城山」です。登山ルートも豊富で、初心者から上級者まで幅広く楽しめる人気スポットのひとつ。

おすすめは黒檜山と駒ケ岳を巡る約5kmの周回コース。登山道が緩やかで登りやすいため、小学生くらいのお子さんと一緒でも登山を楽しめます。ちなみに冬は積雪しますが、難易度が低いということもあって、雪山初心者に人気があります。

都道府県:群馬県
標高:1,828m
ルート長(往復):約5.0km(黒檜山・駒ケ岳周回コース)
アクセス:JR両毛線・前橋駅からバスで約1時間5分「あかぎ広場前」バス停下車

登山以外にもアクティビティを楽しめるので家族旅行におすすめ
登山以外にもアクティビティを楽しめるので家族旅行におすすめ

ロープウェイを使えば手軽に登れる「谷川岳」

谷川岳と聞くと「まだ無理」と身構えてしまいそうですが、ロープウェイを使って天神平スタートにすれば難易度が一気に下がります。往復で約6.4kmのコースで、5時間もあればロープウェイ駅に戻ってくることも可能。

ただし5月中はまだ残雪もあります。雪が不安ならSNSなどで登山道の状態をチェックし、登りやすい路面になるのを待ちましょう。また、天候が変わりやすい山ですので、早めの時間に登り始めて、昼過ぎには下山しておくのがおすすめです。

都道府県:群馬県・新潟県
標高:1,963m(トマの耳)、1,977m(オキの耳)
ルート長(往復):約6.4km(天神尾根・谷川岳往復コース)
アクセス:JR上越線・水上駅からバスで約25分「谷川岳ロープウェイ」バス停下車

難易度が高い谷川岳もロープウェイを使えば簡単にアプローチできます
難易度が高い谷川岳もロープウェイを使えば簡単にアプローチできます