2月からどんどん北上してきた桜前線も、5月になるといよいよ道北・道東へと到達し、ゴールデンウィークあたりには満開をむかえると予想されています。この時期の北海道は、桜だけでなく、梅もチューリップも一気に咲くので、遅い春を待っていたかのように、街は色とりどりに華やぎます。今年は北海道でしか見られない花の共演を見てみませんか。桜の見ごろの確認には tenki.jp『桜開花・満開情報』を、ぜひお役立てください。

※外出の際は、手洗い、咳エチケット等の感染対策や、『3つの密』の回避を心掛けましょう。

※新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出の自粛を呼び掛けている自治体がある場合は、各自治体の指示に従いましょう。

※お出かけの際は、各施設の公式ホームページで最新の情報をご確認ください。

芦別岳をバックに
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道北・旭川市【旭山公園】動物園に隣接。3500本のエゾヤマザクラ

旭山公園

旭山公園は、全国的に人気の旭山動物園に隣接する公園です。自然の樹木の管理が行き届いているため、多くの市民が花見やハイキング、紅葉狩りを楽しみます。桜の種類は北海道らしいエゾヤマザクラ。春になると約3500本が花開き、公園全体を桜色に染めます。

公園内にある旭山三浦庭園（有料）は4月下旬からオープン予定。旭山動物公園と連絡通路で行き来ができるので、お花見も動物園見学も一度に楽しめそうです（動物園と庭園の相互利用の方法はホームページを参照してください）。

●桜の種類：エゾヤマザクラ

●所在地：旭川市東旭川町倉沼

●問い合わせ：0166-36-6811（旭山三浦庭園）

●アクセス：JR旭川駅からバスで30分、「旭山動物園」下車

※詳細は『旭山公園』公式サイトをご参照ください。

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道東・滝上町【芝ざくら滝上公園】桜も芝ざくらも咲くピンクの丘

芝ざくら滝上公園

本州以南では、梅→桜→芝ざくらの順に咲きますが、北海道では春になると、梅も桜も芝ざくらも、一斉に咲きだします。それゆえに、北海道の春は短いけれども、様々な花を一度に見ることができます。

道東の紋別から西に位置する滝上町には、5月上旬になると丘一面に芝ざくらが咲く「芝ざくら滝上公園」があります。この公園の芝ざくらは、昭和37（1957）年、公園の入り口にみかん箱一杯分が植えられたのがはじまりで、それから市民が年々育成して増えつづけ、今では10万㎡の大群生になりました。

北海道の東部では5月中旬に桜が満開になります。ちょうどそのころは、芝ざくらも満開になり、公園の丘一帯は、地面も、その上に立つ木々もピンク色に染まり、甘い香りに包まれます。桜と芝ざくらの共演。北海道ならではの光景を、一度見てみませんか。

●桜の種類：エゾヤマザクラ、シバザクラ

●所在地：紋別郡滝上町元町

●入園料：大人500円、小人250円（芝ざくらまつり期間中）

●問い合わせ：0158-29-2730（滝上町観光協会）

●アクセス：オホーツク紋別空港から車で50分

※詳細は『芝ざくら滝上公園』公式サイトをご参照ください。

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道北・士別市【九十九山】山全体がピンク色に。道北の桜の名勝

九十九山

旭川の北部に位置する士別市に、春になると桜の花でピンク色に染まる小さな山があります。それが九十九山です。九十九山は北海道自然100選に選ばれるほどの桜の名勝で、5月上旬になるとエゾヤマザクラをはじめ、エゾカスミザクラ、少し背の低いチシマザクラなど、北海道ならではの桜2000本が咲きはじめ、満開のころには山全体が桜色に染まり、あたりには甘い香りが漂います。

頂上付近にある士別神社の境内は敷地が10万㎡以上もあり、道内では北海道神宮（札幌）に次ぐ広さ。毎年5月中旬、桜が満開を迎えるころに士別桜まつりが開催されます。

●桜の種類：エゾヤマザクラ、エゾカスミザクラ、チシマザクラ

●所在地：士別市東8条北1丁目

●問い合わせ：0165-29-2225（士別観光協会）

●アクセス：JR宗谷本線「士別駅」から車で約9分

※詳細は士別神社『桜の名勝 九十九山』をご参照ください。

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道東・根室市【清隆寺】日本一遅い桜。背の低いチシマザクラの名所

清隆寺

北海道の東に位置する根室は桜前線の最終地点。日本でもっとも遅いと言われる桜を見ることができます。5月になると道東ではチシマザクラという、背の低い桜が咲きます。チシマザクラは明治2（1869）年に国後島から根室に持ち帰られ、清隆寺に移植されたのがはじまりといわれており、今では札幌などにも植えられ、道内各地の山にも自生しています。桜の開花宣言はソメイヨシノが標本木とされていますが、根室市ではチシマザクラを標本木として開花宣言を行います。チシマザクラを標本木としているのは日本で唯一、根室市だけです。

チシマザクラは1本の幹の上のほうに咲く桜と違い、根元から枝が分かれて、こんもりと大きくなるので、背が低いのが特徴です。したがって、桜の木の下でのお花見はできませんが、木の横にレジャーシートを広げて、間近で香りを楽しむことができます。清隆寺には30本以上のチシマザクラがあり、中には高さが3ｍにもなる大きなものもあり、チシマザクラの名所として知られています。

●桜の種類：チシマザクラ

●所在地：根室市松本町2丁目2

●問い合わせ：0153-23-2942

●アクセス：JR根室本線（花咲線）「根室駅」から徒歩約9分

※詳細は根室市観光協会『日本一遅咲きの桜』公式サイトをご参照ください。

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