日本の春を代表するイベントといえば、何といってもお花見でしょう。桜を見ながら周囲を散策したり、飲食したりするのがお花見の醍醐味ですが、屋外のレジャーということもあり、服装選びを誤ると体が冷えたり、服が汚れたりとさまざまなトラブルに見舞われるおそれがあります。

そこで今回は、お花見の服装で気をつけるべきポイントや、お花見に必要な防寒対策をご紹介すると共に、お花見に着ていきたい服装の特徴をシチュエーション別にまとめました。

お花見の服装で気をつけるべきポイント

お花見に出かける際の服装選びで、特に気をつけたいポイントを3つご紹介します。

■1.寒さ対策はしっかり行う

桜の開花日は、その年や地域によって異なりますが、気象庁が公開している2011年~2020年までのデータによると、桜開花日の平年値は、概ね3月下旬~4月中旬頃です。3月下旬~4月にかけては、まだまだ日中と朝晩の寒暖差が大きい傾向にありますので、日中から夕方にかけてお花見を楽しむときや、夜桜を見に行くときはしっかり寒さ対策する必要があります。お花見に行くときの防寒については後ほど詳しく紹介します。

■2.動きやすい服装を心がける

お花見は、BBQやスポーツといった他のアウトドアレジャーに比べるとあまり体を動かさないイメージがありますが、周辺を散策するのなら、やはり動きやすい服装を心がけることが大切です。特に自然が多く残る場所でお花見をするときは足元が舗装されていない場合もあるので、ヒールの高い靴や、足の動きに制限が出るタイトなパンツ・スカートなどは避けるようにしましょう。また、桜の下にブルーシートなどを敷き、座って鑑賞する場合は、スカートを履くのは控えた方が無難です。

■3.フォーマルな服装は避ける

上司や先輩のいる会社のお花見や、恋人とお花見デートするときは、カジュアルな服装をすることに抵抗を感じる方も多いでしょう。だからといって、フォーマルなスーツやジャケットを着用していったり、見るからに高級なワンピースなどを着ていったりすると、周囲から浮いて見えてしまいます。また、お花見する場所によっては桜の枝が目の前まで降りてきているところもあり、うっかり服を引っかけてしまうこともあります。一緒にお花見する人にも気を遣わせてしまいますので、フォーマルな服装は避けた方が無難です。

お花見での防寒対策はどのくらい必要?

桜が見頃を迎える時期は、その年や地域によって異なりますが、気象庁が発表しているデータによると、桜開花日の平年値は、概ね3月下旬~4月中旬頃です。[注1]

冬に比べれば、だいぶ気温が上がってくる時期ではありますが、朝晩はぐっと気温が下がる日も多く、たとえば東京の3月下旬~4月上旬にかけての日最高気温の平均は約15℃~18℃である一方、日最低気温の平均は約6~8℃まで落ち込んでいます。[注2]

日中の最高気温に合わせて服装を選ぶと、寒さに震える原因となりますので、夕方以降までお花見が続く場合は、脱ぎ着しやすいロングカーディガンやマウンテンパーカー、ジャケットなどのライトアウターを準備していきましょう。はじめから夜桜目当てでお出かけするのなら、ノーカラーコートやトレンチコートの下にニットを合わせたり、ジャケットやブルゾンにシャツ×スウェットを着込んだりして、しっかり寒さ対策していくのがポイントです。首元の冷えが気になる場合は、ストールなどを巻いて防寒するのもおすすめです。

[注1]気象庁:さくらの開花日(2011-2020年)

[注2]気象庁:過去の気象データ検索 平年値(旬ごとの値)東京

お花見のシチュエーション別!着たい服装の特徴

一緒にお花見に行く相手に合わせて、おしゃれにコーディネートしたい!という方のために、お花見コーデのポイントをシチュエーション別にご紹介します。

■1.お花見デートに行くときの服装ポイント

恋人とお花見デートに行くときは、周辺をのんびり散策できる動きやすさを重視しつつ、相手に好感を持ってもらえるような服装を心がけることが大切です。男性なら、ボトムスはジーンズやチノパンなどでカジュアルにまとめる一方、トップスはスマートなシルエットのジャケットや、薄手のニットorシャツなどでコーディネートすると、デートにぴったりのきれいめスタイルになります。

一方、女性の場合はお花見のパターンに合わせてコーディネートを選ぶのがポイントです。舗装された道を散策するだけなら、花柄のワンピースやシフォンワンピにロングカーディガンorデニムジャケットなど、ガーリーな服装にまとめるのもおすすめです。逆に自然が残る場所でお花見するのなら、パーカーやボーダーカットソー、ストレッチパンツなど動きやすい服装を意識しつつ、どれかひとつに春色のアイテムを取り入れると、女性らしいフェミニンさを演出できます。

■2.会社のお花見に参加するときの服装ポイント

会社でお花見をするときは、周辺を散策するというより、レジャーシートを敷いて飲食を楽しむケースがほとんどです。そのため、レジャーシートに長時間座っていても疲れないよう、男女ともボトムスはストレッチのきいたパンツを履いていくのがおすすめです。お花見ですので、会社仲間がいてもフォーマルな服装をしていく必要はありませんが、だからといってあまりラフな格好をするのはマナー違反と思われる可能性もありますので、派手な色柄の服や露出の高い服装は控えましょう。

■3.友達とお花見に行くときの服装ポイント

気の置けない友達とお花見に行くときは、リラックスして楽しめる服装を意識するのがおすすめです。ゆったりとしたワイドパンツや、カジュアルなパーカー、スウェット素材のマキシスカートなどを中心にコーディネートすると、のんびり・ゆったりした気分で友達同士のお花見を楽しめます。カジュアルになりすぎるのはちょっと…という場合は、どれか1つに差し色を入れてメリハリをつけたり、帽子やバッグなどの小物で大人感を演出すると、おしゃれ度がアップします。

お花見に行くときは寒さ対策とシチュエーション別のコーディネートを意識しよう

お花見シーズンはまだまだ日中と朝晩の寒暖差が大きくなりやすい時期ですので、夕方以降もお花見を楽しむときは、脱ぎ着しやすいライトアウターを準備して、しっかり冷え対策しましょう。

また、周辺を散策するときは動きやすさを重視することも大切ですが、スポーツやBBQなどのアウトドアレジャーに比べると、それほどアクティブな動きはしないので、デートや会社のお花見などのシチュエーションに合わせた服装を意識することも大切です。

お花見の服装選びに迷ったら、天気予報専門メディア「tenki.jp」の服装指数を参考にしてください。その日の天気や予想気温に合わせて、地域別・時間帯別におすすめのコーディネートをご紹介していますので、お花見時の冷え対策に役立ちます。服装指数は10日先まで毎日公開されていますので、お花見の予定があるときはぜひご活用ください。