卒業を迎えるお子さんがいるお母さんにとって、卒業式に着ていく服装選びは大きな悩みの種のひとつでしょう。卒業式は子どもが主役とはいえ、周囲には自分と同じような母親がずらりと列席するので、浮いた服装をして失敗するのは何としても避けたいところです。

そこで今回は、母親が卒業式で着る服装選びのコツや、卒業式にふさわしい服装のポイント、卒業式で実践したい防寒対策について解説します。

卒業式で母親が着る服装で失敗しないためのポイント

卒業式はフォーマルな行事ですので、服装選びに失敗すると「マナー違反」とみなされてしまうおそれがあります。TPOをわきまえた適切な服装で卒業式に参加できるよう、お母さんの服装選びで失敗しないためのポイントを3つご紹介します。

■1.派手な色柄の服装は避ける

卒業式はおめでたい行事であると同時に、厳かなセレモニーでもありますので、派手な色柄の服装をしていくのはマナー違反になります。また、卒業式の主役はあくまで子どもですので、お母さんが悪目立ちしないよう、なるべくシックなスタイルにまとめるのが無難です。

■2.アクセサリーはシンプルなものを

卒業式にアクセサリーを身につけること自体はマナー違反ではありませんが、ゴールドのアクセサリーや、飾りがたくさんついたネックレスなどをじゃらじゃらつけていくと、品のないイメージを与えてしまいます。アクセサリーをつけるのなら、シンプルなシルバーのアクセサリーを1~2つ程度に留めておきましょう。

■3.バッグはシンプル&コンパクトなものを選ぶ

卒業式では手荷物置き場などはなく、基本的にそれぞれの席で管理しますので、大きめサイズのバッグを持参すると置き場所に困る可能性大です。隣り合う他の保護者の方の迷惑になってしまうことも考えられますので、バッグはなるべくコンパクトなサイズのものを選びましょう。また、デザインも服装と同じく、シンプルで上品なものを選ぶのがおすすめ。ブランドのロゴが大きく入ったものや、光る素材を使ったものなどは避け、牛革など落ち着いた質感のバッグを選ぶのがおすすめです。

卒業式にふさわしい母親の服装の特徴

お母さんが卒業式に着ていくのにふさわしい服装の特徴を3つご紹介します。

■1.基本の色はダークカラー

卒業式では、厳粛な雰囲気に似合うよう、黒やネイビー、グレーといったダークカラーをメインに持ってくるのが基本です。礼服でもOKですが、黒一色にまとめると喪服のイメージが強くなってしまいますので、パールのネックレスを身につけたり、薄いピンクやベージュのコサージュをつけたりしてメリハリをつけるとよいでしょう。

■2.スカート丈は膝が隠れるようくらい

正式なセレモニーでは、肘や膝を露出するのはNGとされていますので、スカートを履くときは膝下丈のものを選ぶのが基本です。なお、卒業式は基本的に椅子に着席して行いますので、膝がぎりぎり隠れるくらいのスカート丈だと、座ったときに丈が上がって膝が見えてしまう可能性があります。新たに卒業式の服を新調する場合は、座ったときに膝が露わにならないかどうか、しっかりチェックしてから購入しましょう。

■3.ストッキングはベージュが基本

卒業式では、スカートでもパンツスタイルでも、下にストッキングを履くのが基本です。デニールの厚いタイツはカジュアルすぎて正式なセレモニーにふさわしくないので、必ずストッキングを着用するようにしましょう。また、色もブラックを選ぶと喪服のイメージが強くなってしまいますので、スーツやワンピースの色合いに関係なく、ストッキングはベージュを着用するのがポイントです。

卒業式で母親が防寒対策するポイントは?

卒業式が行われる3月は、地域によってはまだまだ寒さが残る時期でもあり、なおかつ式典に使われる体育館や講堂は広々としているので、長時間その場で過ごしていると体が冷えてしまいがちです。

当日の天気や気温をチェックして、寒くなりそうだと思ったら、事前にしっかり防寒対策を行いましょう。ここでは、卒業式にお母さんが防寒対策する場合のポイントを3つご紹介します。

■1.保温性のあるインナーを着用する

式典が始まる前はコートやジャケットなどで防寒することも可能ですが、式典中は原則としてアウターを脱ぐのがマナーです。そのため、アウターがなくても寒さに震えることのないよう、スーツやワンピースの下にはあったかインナーを着用するのがおすすめです。薄手のものならスーツやワンピースに響くこともなく、スマートなシルエットをキープできます。

■2.パンツスーツを着用する

卒業式のお母さんの服装というとスカートをイメージしがちですが、パンツスーツを着用してもマナー違反ではありません。足元の冷えが気になるのなら、あえてスカートやワンピースを選ばず、パンツスーツでまとめるのもひとつの方法です。パンツスーツなら、下に薄手のレッグウォーマーを身につけて防寒することもできるので、下半身の冷えに悩まされている方にもおすすめです。

■3.貼るタイプのカイロを使う

腰や背中、足裏などに貼るタイプのカイロを使えば、周囲から目立つことなく体の冷えを和らげることができます。なお、手に持つタイプのカイロはカサカサという音が出やすく、しーんと静まりかえっている式典では悪目立ちするおそれがありますので、控えた方が無難です。

卒業式の母親のスタイルはマナーと冷え対策をしっかりと!

卒業式は正式なセレモニーですので、派手な色柄の服を着たり、膝が見えるほど丈の短いスカートを履いたりするのはマナー違反です。卒業式の主役はあくまでお子さんですので、お母さんの服装はダークカラーを基調にシンプルかつ上品にまとめることを心がけましょう。

また、卒業式が行われる時期は、地域によってはまだまだ寒さが残っていますので、その日の気温や天気によってはしっかり防寒対策することも大切です。

天気予報専門メディア「tenki.jp」では、地域・時間帯ごとに、その日の気温・天気に適したコーディネート例を提案する「服装指数」を公開しています。服装指数は10日先まで公開されていますので、卒業式の日程に合わせて服装指数をチェックし、コーディネートの参考にしてください。