冬の雪山登山というと日本アルプスを思い浮びますが、西日本からはアクセスが難しく、登ってみたいけどスケジュールの都合で断念している人もいますよね。でも西日本にも冬になると雪が積もる山もあり、冬だけの特別な景色を満喫できます。

また初心者でも登りやすい山もあり、初めて雪山に挑戦するという人にもおすすめです。そこで今回は、初心者でも登れる景色がきれいな西日本の冬山をご紹介します。山ごとの注意点なども解説していきますので、雪山が気になっているという人は、ぜひ参考にしてください。

西日本にも雪山登山を楽しめる山があります
西日本にも雪山登山を楽しめる山があります

ツアーが充実!白銀の世界を楽しめる「伯耆大山」

山陰地方の最高峰「伯耆大山」は日本海に面しており、冬になると山全体が雪に覆われるため、銀世界の登山を楽しめます。ただし悪天候になりやすいという難点があり、初心者が登るならもちろん快晴の日がおすすめ。登山中に雲行きが怪しくなったら、すぐに下山しましょう。

自分で判断できないという人や、アクセスが大変という人はツアーに参加するのがおすすめです。米子だけでなく関西の各地で冬の大山登山のツアーを募集しており、ガイドさんが案内してくれるので安心して大山登山を楽しめます。

都道府県:鳥取県

標高:1,729m(弥山:1,709m)

ルート長(往復):約5.6km

アクセス:JR山陰本線・米子駅からバスで50分「大山寺」下車

鳥取大山観光ガイド

初心者はツアーでの登山がおすすめ
初心者はツアーでの登山がおすすめ

ロープウエイがあるから初心者でもOK「御在所岳」

御在所岳は三重県と滋賀県の県境、鈴鹿山脈の中央に位置する山です。標高は1,212mと低いものの、三重県唯一のスキー場があり、冬はしっかりと雪が積もります。おすすめポイントはロープウエイ。滑りやすい下山にロープウエイを使うことで、初心者でも無理なく雪山に挑戦できます。

また山頂付近はスキー場になっているため、暖房の効いた施設もあり、天候が悪化したときのエスケープに利用できます。1本道で迷いづらいというのも御在所岳の魅力です。バスを降りてから中道登山口までの道がわかりづらいので、きちんと事前に調べておきましょう。

都道府県:三重県

標高:1,212m

ルート長(往復):約5.6km

アクセス:近鉄湯の山線・湯の山温泉駅からバスで約10分「湯の山温泉・御在所ロープウエイ前」下車

御在所ロープウエイ

ロープウエイで下山できるので初めての雪山登山におすすめ
ロープウエイで下山できるので初めての雪山登山におすすめ

樹氷が美しい!人気パワースポット「石鎚山」

石鎚山は愛媛県にある西日本の最高峰(標高1,982m)です。日本七霊山のひとつであり、さらに四国別格二十霊場のひとつでもあるパワースポット。ロープウエイで標高1,300mの中腹まで一気に上れて、天気が良ければ樹氷と石鎚山、そして青空がワンフレームに収まる絶景を満喫できます。

晴れていれば初心者でも山頂を目指せますが、天候が悪いと難易度が一気に上がりますので、無理せずに途中で引き返しましょう。また、途中にある鎖場は避けて、迂回ルートから登りましょう。

都道府県:愛媛県

標高:1,982m

ルート長(往復):8.5km

アクセス:JR予讃線・伊予西条駅からバスで60分「ロープウェイ前」下車

石鎚山登山ロープウェイ

西日本の最高峰からの絶景を楽しもう
西日本の最高峰からの絶景を楽しもう

圧巻の氷爆!初心者でも手軽に楽しめる「宝満山」

九州で雪山に登りたいなら、太宰府の霊峰「宝満山」がおすすめです。標高829.6mと低く、しかも九州という地理条件から「雪なんてあるの?」と疑問に感じる人もいるかもしれませんが、アイゼンが必要になるくらい、しっかりと雪が積もります。

見どころは氷爆「河原谷の大つらら」。普段は滲み出した水が岩を濡らしているだけですが、1月から2月になると氷結し、寒気が続くと壮大な氷爆になります。日によって氷爆の大きさが変わりますので、SNSでサイズをチェックしてから登山するのがおすすめです。

都道府県:福岡県

標高:829.6m

ルート長(往復):5.2km

アクセス:西鉄太宰府線・太宰府駅からコミュニティバスで8分「内山」下車

宝満山 - 福岡県太宰府市公式ホームページ

低山でも本格的な雪山登山と氷爆を楽しめます
低山でも本格的な雪山登山と氷爆を楽しめます