肩にかけてもよし、首に巻いてもよしのストールは、コーディネートに合わせて活用できる便利なアイテムです。ただ、生地が薄めのストールは、厚手のマフラーに比べるとやや保温性が低いので、「どのタイミングでマフラーからストールに切り替えればいいの?」と悩む方は多いでしょう。

そこで今回は、ストールを使い始めるのにベストな時期や、おすすめのストールの合わせ方、選び方のポイントについて解説します。

季節の変わり目こそストールの出番!

ストールは、生地の厚さでいうとスカーフとマフラーの中間に位置するアイテムで、夏の屋外では少々暑すぎますし、真冬では首元や肩の冷えをしっかりカバーするのは困難です。そんなストールは、夏から秋、冬から春など、季節の変わり目に使うのがおすすめ。

季節の変わり目は値域や個人で感じ方が違うので一概には言えませんが、9月中旬~10月、2月下旬~4月あたりがストールの出番の目安となります。

素材やデザインのバリエーションも豊富なので、それぞれのシーズンに合わせて2~3枚ほど持っておくと、体温調節が難しい季節の変わり目に重宝するでしょう。

色んなパターンが!ストールの合わせ方を紹介

大判のストールは、スカーフやマフラーに比べるとアレンジの仕方が豊富で、さまざまなコーディネートに合わせられるところが特徴です。同じストールでも、合わせ方次第でさまざまな雰囲気を演出できますので、その日の気分やコーディネートに合わせて工夫を採り入れてみましょう。ここでは、ストールの上手な合わせ方を4つご紹介します。

■1. ストールを一巻きする

最もスタンダードかつシンプルな合わせ方は、ストールを首に一巻きし、両端を体の前に垂らすスタイルです。マフラーに近い使い方ですが、大判のストールを使っているので首元にボリューム感が出やすく、小顔効果を期待できます。見た目がラフ寄りなので、カジュアルコーデやメンズライクなスタイルと相性が良いですが、アイボリーのスカーフ×ベージュのトレンチコートなど、同系統の色合いでまとめれば、シックな装いも演出できます。

■2. ストールの片端だけ前に垂らす

首にかけたストールの片端を後ろに回し、もう片方は前に垂らした状態にするスタイルです。前に長く垂らすぶん、1のコーディネートよりもストールの存在感が強く、シンプルなコーディネートに合わせればほどよいアクセントになります。ざっくりとしたラフな巻き方で大人っぽい雰囲気を演出できるため、シックな装いにまとめたい時にもおすすめです。チェック柄のストールを使えば、一転してガーリーな印象に変わるので、ファッションの好みに合わせて上手に使い分けましょう。

■3. ストールを肩にかける

ストールを広げて肩にさっと掛けるだけのスタイルです。肩周りから背中にかけて、広範囲にカバーできるので、「アウターを着るまでもないけど、ちょっと肌寒い」というときや、室内で過ごすときの冷え対策に重宝します。他のスタイルに比べるとストールの面積が大きくなるので、柄ものや赤・黄などの色を選ぶときは、トップス・ボトムスはなるべくシンプルにまとめるのがおすすめです。

■4. ストールを何重にも巻く

ストールの両端を前に垂らさず、2回、3回と首元に巻くスタイルです。ストールはマフラーよりも生地が薄めですが、複数回巻けば首元をしっかりカバーできるため、冬から春に向かう間の防寒アイテムとして活用できます。1のスタイルよりもさらに首元にボリュームが出るので、着ぶくれ感が出ないよう、ボトムスはスキニーパンツやタイトなスカートなどを合わせるとよいでしょう。

どの季節でも使用できるカシミヤストールがおすすめ

ストールに使われる素材は複数あり、綿や麻、羊毛などの天然繊維を使ったものもあれば、レーヨンやナイロン、アクリルといった化学繊維を使ったものもあります。それぞれ質感や肌触りなどに違いがあるので、どの素材を選ぶかは使用する季節や見た目の好みなどにもよりますが、季節を問わず使用したいのなら、カシミヤのストールがおすすめです。

カシミヤとはカシミヤヤギから採取した天然繊維のことで、軽くて肌触りが良いことから、直接素肌に触れてもチクチクしません。また、保温・吸湿性にも優れており、体温で温められた空気をしっかり取り込みながら、余分な湿気を吸収・放湿して蒸れを防いでくれます。上質なカシミヤストールはやや値段も高めですが、どの季節に使っても快適な着け心地をキープできるので、季節に合わせて2枚、3枚とストールを買い足すことを考えれば、コストパフォーマンスの良いアイテムといえるでしょう。

季節の変わり目はストールを使っておしゃれと冷え対策を両立しよう

季節の変わり目は、衣類だけで体温調節するのは難しいので、ストールを上手に使って冷え対策するのがおすすめです。ストールはマフラーやスカーフに比べてサイズが大きいぶん、コーディネートの合わせ方も多種多彩ですので、単なる冷え対策のみならず、ワンランク上の装いを演出できるおしゃれアイテムとしても役立ちます。

ストールにはさまざまな種類がありますが、カシミヤストールなら一年通して活躍しますので、季節の変わり目のコーディネートにお悩みの方は、お気に入りのストールを一枚準備してみることをおすすめします。

天気予報専門メディア「tenki.jp」では、その日の天気や予想気温に合わせて、エリアごと・時間帯ごとに最適な服装を提案する服装指数を公開しています。お出かけ前にぜひチェックしてみてください。