冬の防寒アイテムの定番であるマフラーですが、使われている素材によって暖かさや肌触り、質感などに大きな違いがあります。見た目だけでマフラーを選ぶと後悔する可能性がありますので、マフラーを購入するときは素材ごとの特徴や違いをしっかり理解しておきましょう。

今回は、素材によるマフラーの違いや、形・柄の種類、失敗しないマフラー選びのポイントについて解説します。

マフラーの素材ごとの違いや特徴

マフラーで使用される素材は複数あり、それぞれ特徴やメリットに違いがあります。ここではマフラーに使われる主な素材4つと、それぞれの特徴をまとめました。

■1. カシミヤ

カシミヤヤギから採取した天然繊維です。柔らかくて肌触りが良く、ほどよい光沢感もあるため、ビジネスからプライベートまで幅広いシーンで活躍します。繊維のキメが細かく、暖かい空気を逃がしにくい上に、余分な湿気を放出するはたらきもあることから、長時間つけていても内部が蒸れにくく、さらっと身につけられるところが魅力です。デリケートな素材なのでお手入れの仕方に注意が必要ですが、秋~春先まで長く使えるアイテムなので、一枚持っておくと便利です。

■2. ウール

羊毛から作られた天然素材で、保温性・吸湿性に長けていることから、マフラーやストールといったファッション小物はもちろん、トップスやコートなどにも多用されています。カシミヤに比べるとやや繊維の目は粗いものの、値段が安い・耐久性が高いといったメリットがあり、普段使いに重宝するアイテムです。

■3. アンゴラ

アンゴラうさぎから採取される天然繊維です。ふんわりとした柔らかな肌触りが特徴で、首に巻いたときの心地よさはピカイチです。

また、保温性はウールの3倍ともいわれており、首元の寒さをしっかり防ぎたい方におすすめです。ただ、少々毛が抜けやすいので、取り扱いには十分注意しましょう。

■4. アクリル

化学繊維で作られた合成素材で、質感や風合いはウール製のマフラーに似ています。天然素材に比べると保温性や肌触りはやや劣りますが、そのぶん価格が安く、シワや型崩れになりにくいことから、気軽に使えるところが特徴です。ただ、毛玉や静電気が起こりやすい上、肌触りがチクチクすることがあるので、季節によって肌が敏感になる方は要注意です。

マフラーの形や柄の種類とは

マフラーは素材だけでなく、形や柄の種類も豊富です。ここでは、マフラーの代表的な形や柄の種類を6つご紹介します。

■形1. フリンジマフラー

両端にフリンジと呼ばれる房飾りがついたマフラーです。最もスタンダードかつシンプルな形状なので、アレンジもしやすく、コーディネートに取り入れやすいところが特徴です。

■形2. スヌード

初めから筒状になっているマフラーです。頭からすっぽり被るだけでOKなので、マフラーが上手く巻けない…と悩んでいる方におすすめです。

■形3. ティペット

スナップやボタンで留めるタイプのマフラーです。こちらも手で巻く必要がなく、結び目がほどけてくる心配もないので、手軽に使えるところが人気です。

■柄1. チェック

タータンチェックやグレンチェックといったチェック柄のマフラーは、選んだカラーによってシンプルにもガーリーにもなる万能アイテムです。冬のコーディネートは暗めのトーンになりがちですが、チェック柄のマフラーを身につければ、ほどよいワンポイントアクセントになります。

■柄2. ノルディック

雪の結晶やトナカイ、もみの木など、冬を象徴する模様がちりばめられた柄です。牧歌的な雰囲気を与える柄なので、柔らかなコーディネートにまとめたいときにおすすめです。

■柄3. レオパード

レオパードとはヒョウのことで、名前の通り、表面にヒョウ柄をあしらったマフラーです。かなりインパクトが強いので、コーディネートに採り入れるのは勇気が必要かもしれませんが、シックな装いに合わせるとエレガントさが増します。モノトーンのレオパードなら、それほど主張も強くならず、無理なく合わせられるでしょう。

失敗しないマフラーの選び方

マフラー選びで後悔しないよう、あらかじめ押さえておきたいポイントを2つご紹介します。

■1. 利用するシーンで選ぶ

プライベートなシーンならどんな色・柄を選んでもOKですが、通勤や外回りなどにも使う場合は、あまり主張の強くないベーシックなマフラーを選ぶのが無難です。色はブラックやネイビ-、グレー、ベージュなどの定番色を選び、柄は無地の方がよいでしょう。長時間外にいる場合は保温性の高い天然素材のマフラーを選ぶのがおすすめですが、アンゴラやモヘアなど毛が抜けやすい素材を選ぶと、スーツが汚れてしまう可能性があるので要注意です。

■2. 手軽さを選ぶか、アレンジ重視か

定番のフリンジマフラーは使い方が豊富で、その日のコーディネートに合わせてアレンジできるところが特徴です。ただ、巻き方に慣れていないとなかなかコーディネートが決まらず、時間がかかってしまうおそれがあります。

一方のスヌードやティペットは、頭からかぶるだけ、もしくはボタンやスナップで留めるだけなので、朝の忙しい時間帯の身支度に重宝します。ただ、フリンジマフラーに比べるとアレンジしにくいので、飽きっぽい方や、その日のファッションに合わせて巻き方を変えたいという方には不向きです。

手軽さを選ぶか、アレンジを重視するか、よく考えてから自分のライフスタイルに合ったマフラーを選ぶとよいでしょう。

マフラーは、自分の好みやライフスタイルに合ったものを選ぼう

マフラーは素材・色・形ともにバリエーションが豊富なので、どれを選べばいいか悩んでしまいがちです。同じマフラーでも、素材ごとに保温性や吸湿性、耐久性などに違いがあるほか、形状によって使い勝手も異なりますので、それぞれの特徴をよく理解した上で、自分の好みやライフスタイルに合ったアイテムを選ぶことが大切です。

マフラーをコーディネートに採り入れるかどうか迷ったときは、天気予報専門メディア「tenki.jp」の服装指数を参考にしてみましょう。エリアごと・時間帯ごとに、快適に過ごせる服装例を確認できるので、毎日の服装選びにぜひご活用ください。