ここ最近は屋内で密にならないアウトドアレジャーが注目を集めています。中でもバーベキューは、アウトドア初心者でも和気あいあいと楽しめることから、夏はもちろん、冬のレジャーとして行う方も増えてきています。ただ、冬の屋外は体が冷えやすいので、バーベキューを楽しむときは服装選びに注意が必要です。

今回は、冬にバーベキューを楽しむ際に最適な服装選びのポイントと、NGな服装を紹介していきます。

冬のバーベキューに参加する際の服装選びのポイント

冬のバーベキューに着ていく服を選ぶ際、特に注目したいポイントが3つあります。

■1. アウターは火に強いものを選ぶ

炭を利用してバーベキューを行うと、周囲に火の粉が飛んでくることがあります。わずかな火の粉でも、生地に当たると焦げ穴が開いてしまうおそれがありますので、一番外に着るアウターは難燃素材のものを選ぶのがおすすめです。ただ、難燃素材のアウターは値段が高めなので、ひんぱんにバーベキューをしないという方は、綿やデニムなど、比較的燃えにくい素材のアウターを選ぶとよいでしょう。

■2. 動きやすい服を選ぶ

屋外のバーベキューは、食材を洗ったりカットしたりする水場と、食材を焼く場所にやや距離があるのが一般的です。割とあちこち行ったり来たりしますので、トップス・ボトムスともになるべく動きやすい服装を意識しましょう。ボトムスはストレッチ素材のものを選ぶと、立ち座りの動作が楽なのでオススメです。

■3. 吸湿速乾性に長けたインナーを選ぶ

冬の屋外は寒いですが、バーベキューコンロの近くにいると熱気で暑さを感じることもあります。特に火の番をする方はかなり汗をかきますので、後から汗冷えしないよう、吸湿速乾性に優れたインナーを着用していくのがおすすめです。腰周りの冷えが気になる場合は、腹巻も身につけていくとよいでしょう。

冬のバーベキューでNGな服装

冬のバーベキューに参加する場合、以下のような服装はなるべく避けた方がよいでしょう。

■レーヨン・ポリエステルのアウター

レーヨンやポリエステルは火に弱いため、火の粉が飛んでくるとあっと言う間に穴が開いてしまいます。単なる汚れとは異なり、焦げ跡や焦げ穴は修復が難しいので、レーヨンやポリステル製のアウターは避けた方がよいでしょう。

■肌の露出が多い服

冬の屋外は、日差しがあっても気温がなかなか上がりにくい傾向にあります。特にバーベキューができるようなキャンプ場や公園などは、周囲が開けているぶん、寒風を遮るものが少ないので、肌の露出が多い服装をしていくと、たちまち体が冷えてしまいます。日が落ちるとさらに外気温が低下しますので、冬のバーベキューに参加するときはしっかり防寒していきましょう。

■ヒールの高い靴、はき慣れない靴

バーベキュー場やキャンプ場は足元が舗装されていないケースも多いので、ヒールの高い靴や、はき慣れていない靴を選ぶと、転倒や靴擦れの原因となります。準備や後片付けのときも思うように動けなくなりますので、冬バーベキューに行くのなら、スニーカーやスリッポンなど足元が安定した靴を選ぶようにしましょう。

■高価な服装

見るからにきれいで高価な服装は、バーベキューに限らず、アウトドアレジャーには不向きです。汚れや火の粉でせっかくの服装が台無しになってしまうのはもちろん、高価な服装をしているとまわりも気を遣わざるを得ず、反感を買ってしまう原因となることもあります。冬バーベキューを楽しみたいのなら、多少汚れても簡単にリカバーできるような服装をした方が、自分もまわりも気兼ねなく参加できるでしょう。

冬のバーベキューに最適な服装とは

ここまでご紹介した服装選びのポイントをもとに、冬のバーベキューに最適な服装を紹介したいと思います。

■マウンテンパーカー

動きやすく、耐風性にも優れているマウンテンパーカーは、冬のバーベキューにぴったりのアイテム。ややオーバーサイズのものを選べば、中に厚手のトップスも重ねられるので、寒さ対策にもなります。

■フリース素材のトップス

アウターの下に着用するトップスは、動きやすく、かつ軽量なものを選ぶとよいでしょう。フリース素材なら、アウターの下に着ても重くならず、体温をしっかり閉じ込めて暖かさをキープできます。

■裏起毛のデニムパンツ

デニムパンツは火の粉が飛んできても燃えにくく、汚れにも強いので、バーベキューの定番アイテムとして愛用されています。しゃがみやすいストレッチデニムや、裏起毛のデニムパンツを選べば、動きの邪魔にならず、かつ防寒にもなって一石二鳥です。

■機能性インナー

各メーカーから販売されている機能性インナーは、体温を逃しにくい上に吸湿性も高いので、汗冷えを気にせず一日中快適に過ごせます。首元の冷えが気になる方は、タートルネック型の機能性インナーを着用すると、より保温性をアップできます。

■ネックウォーマー

首の防寒といえばマフラーを真っ先に思い浮かべる方も多いと思いますが、フリンジがバーベキューコンロなどにかかると焦げてしまう可能性があります。頭から被るタイプのネックウォーマーなら、バーベキューコンロの上にかがみこんでも生地が焦げる心配はありませんので安全です。

冬のバーベキューは汚れ・寒さ対策を万全にしよう

冬のバーベキューに参加するのなら、寒さ対策・汚れ対策・動きやすさを重視した服装を選ぶのがポイントです。冬場は日差しがあっても気温がなかなか上がりにくく、長時間屋外にいると体が冷え切ってしまいますので、アウター・トップス・インナーを重ね着して、暖かく過ごせる工夫を採り入れましょう。また、場所によっては雪がちらつくほど気温が下がることもありますので、お出かけ前に現地の天気や予想気温をチェックした上で服装を選ぶことが大切です。

天気予報専門メディア「tenki.jp」では、エリアごとの天気や予想気温をもとに、最適な服装を提案する「服装指数」を公開しています。バーベキューに行く際はぜひ参考にしてみてください。