家族や仲間とワイワイ楽しむキャンプもいいのですが、キャンプ時間をすべて自分のためだけに使えるソロキャンプにも単身だからこその魅力が詰まっています。そんなソロキャンプにハマっている芸能人も増えており、挑戦してみたい人もいるかと思います。

ただソロキャンプはすべての作業を1人でやる必要があり、しっかりとした準備をしておかないと、ただ慌ただしいだけのキャンプになってしまいます。そこで今回は、はじめてのソロキャンプを成功させるためのコツを詳しく解説していきます。

ソロキャンプを楽しむには準備が重要
ソロキャンプを楽しむには準備が重要

ソロキャンプでやりたいことを決めておこう

ソロキャンプはすべての時間を自分のためだけに使えますが、すべての作業を自分1人でやらなくてはいけません。家族や仲間とキャンプをするときには、誰かがテントを建てている間に、他の誰かが火起こしをするという分業ができますが、ソロキャンプは同時並行で作業ができません。

「なんとかなる」と思っていたら、何もできないまま時間が過ぎていたなんてことになりかねませんので、事前にキャンプのタイムスケジュールを組んで、さらにソロキャンプでやりたいことに優先順位を決めておきましょう。

スケジュールをきちんと決めておけば、やりたいことにどれくらいの時間を確保できるのかが見え、自分の優先順位に従って現地に入ってから迷うことなく効率よく時間が使えます。

おすすめはキャンプ料理に挑戦すること。普段は作らない料理に挑戦してみてください。ソロキャンプなら調理に失敗しても、他の人に迷惑をかけることもありません。家族や仲間とキャンプをするときの予行演習として、いろいろな料理を作ってみましょう。

ソロキャンプは忙しいのでタイムスケジュールをきちんと組んでおこう
ソロキャンプは忙しいのでタイムスケジュールをきちんと組んでおこう

ソロキャンプの荷物はコンパクトなもので揃える

ソロキャンプの計画を立てたら、今度はキャンプ道具を揃えましょう。予算があまりない場合には大人数用のアイテムを流用してもいいのですが、4~5人用のテントを1人で組み立てるのは大変ですし、調理器具も大きすぎると1人用の調理には適していません。

車であれば荷物の量をそれほど気にしなくてもいいのですが、バイクや自転車、徒歩となると持っていける荷物が物理的に限られてしまいます。車であっても駐車スペースから、キャンプサイトまでの距離が長いと、重い荷物を持って何度も往復することになります。

そうならないためにも、ソロキャンプ用のアイテムを揃えるのがおすすめです。

● 1~2人用のテント

● コンパクトなローテーブル

● 折りたたみタイプの焚き火台

● 1人用のマット

● ソロキャンプ用の調理器具

すでにキャンプ道具を持っている人も、これらのソロキャンプ向けアイテムを追加で購入しましょう。チェアやシュラフ、ランタンなどはそのまま流用できます。荷物をコンパクトにすれば設営の時間も短縮できますので、自分の時間を確保するためにも揃えておいてください。

ソロキャンプに適したアイテムを揃えておきましょう
ソロキャンプに適したアイテムを揃えておきましょう

ソロキャンプを安全に楽しむための注意点

ソロキャンプを行うときの最大の問題は1人であることです。単独行動になるので盗難などのリスクがありますし、トラブル発生時も自分でなんとかしなくてはいけません。ここではそんなソロキャンプのトラブルを回避するための注意点をご紹介していきます。

● Googleマップ等で家族に居場所を知らせる

ソロキャンプをするときには、まず自分の居場所が家族に分かるようにしましょう。Googleマップ等のアプリを使えば、自分の現在地を家族と共有することができます。もし何かトラブルがあったときに、現在地がわかれば家族がすぐに対応してくれるはずです。

現在地を共有する方法

● モバイルバッテリーを多めに持っておく

ソロキャンプではスマホが重要なライフラインになります。いざというときにバッテリー切れになって使えないというのでは困りますので、モバイルバッテリーをいつもよりも多めに持っていきましょう。もしくは車用の充電器を用意しましょう。

● 管理人がいる設備が整ったキャンプ場を選ぶ

慣れないうちは、管理人が常駐し設備が整っているキャンプ場がおすすめ。管理人がいることで困ったときに助けてもらえますし、そのような大きなキャンプ場ではトラブルも起きにくいというメリットがあります。最初は安全重視でキャンプ場を選んでください。

● 周りの人とコミュニケーションを取る

トラブル回避のために近くにテントを張っているキャンパーさんと、しっかりコミュニケーションを取っておきましょう。挨拶をするのはもちろんのこと、困ってそうなら手伝ってあげるなどして距離を縮めておけばトラブルになることも少なく、いざというときに頼ることができます。

● 貴重品はしっかりと管理する

ソロキャンプで特に気をつけたいのが貴重品の管理です。財布を車に保管しておいたら、車上荒らしにあって盗まれるなんてことがあります。貴重品はできるだけ身につけておきましょう。また、明らかに高価なキャンプ道具を使わないというのも重要です。

ソロキャンプでは様々なリスクに備える必要があります
ソロキャンプでは様々なリスクに備える必要があります

キャンプ場で「何もしない」時間を作ろう

ソロキャンプは何をするのも自由なので、あれこれと予定を詰め込みたくなりますが、あえて何もしないというのもおすすめです。何もしないことは、ソロキャンプだからこそできる、贅沢な時間の使い方になります。

家族や仲間と一緒のキャンプでは、常にやるべきことがあって時間があっという間に過ぎていきます。それはそれで楽しい過ごし方ではありますが、ソロキャンプで同じことをする必要はありません。設営して、料理の下ごしらえを終えたら、あとはビールを飲んで過ごすのもOK。

好きな音楽を聴きながら、日向ぼっこをしつつ昼寝というのでも構いません。私たちは日頃から効率よく動くことを求められていて、心も体もゆとりが失われがち。だからソロキャンプでは、何もせずにのんびりと過ごすのがおすすめです。

今はまだやりたいことがたくさんあるかもしれませんが、ソロキャンプを数回経験したら、ただキャンプをするためだけにキャンプ場に向かってみてください。何もしないという贅沢を覚えると、ソロキャンプがこれまで以上に楽しめるようになるはずです。

何もしない贅沢な時間の使い方を覚えましょう
何もしない贅沢な時間の使い方を覚えましょう