この時期のキャンプは、正直に言って、寒いです。そして夏の時期に比べて装備も多く、しっかりと準備していかなくてはなりませんよね。しかし、冬のキャンプは混んでいることも少なく、景色を楽しんだり、キャンプそのものを純粋に楽しめる良さがあります。

ということで、今回は純粋にキャンプそのものを楽しむのにおすすめのレシピをご紹介します。火の傍で、じっくり作る料理は絶品ですよ。もちろんおうちでも作れますので、「作ること」そのものもぜひ楽しんでみてください。

今回のレシピは…

寒い時期のキャンプは鍋や汁物が定番。食べて、お腹から温まると、ホッと身体も心も緩みます。でも、今回は辛味成分でホットになれるレシピをご紹介します。

それは、「チキンカレー」です。具材がゴロゴロしたカレーではなく、至ってシンプルなチキンカレーを、楽しく作れるように考えてみました。ぜひ材料にもこだわってみてください。シンプルゆえに素材の良さが引き立ちます。

スパイスは、パウダー状に挽かれているものが多く売られていますが、できれば新鮮なそのままの状態のものを使ってみましょう。噛むごとに、口の中で弾けるスパイスのそれぞれの味を楽しむことができますよ。

材料をチェック

今回はダッチオーブンの10インチ(直径およそ25cm)を利用します。また、可能であれば炭火で作ることをおすすめします。火加減はおおよその目安なので、炭の温度や燃え具合などの調整も楽しんでみてくださいね。

〈材料〉

鳥もも肉 3枚(およそ600g)

カレー粉

トマト 2〜3個

玉ねぎ 2個

セロリ 1本

にんにく・しょうが 各1片

クミンシード 小さじ1

マスタードシード 小さじ1

カルダモン 5〜6粒

赤唐辛子 2本

ローリエ 1枚

カイエンペッパー 小さじ1/2

ガラムマサラ 小さじ1

ヨーグルト(プレーン) 300〜350g

サラダ油 大さじ4

ポリ袋

この写真の中から、今回、使用するスパイスをきちんと選べますか?
この写真の中から、今回、使用するスパイスをきちんと選べますか?

作り方をチェック

1. 鳥もも肉は大きめのひと口大、4~5cm角に切り分けて、ポリ袋に入れます。カレー粉大さじ1、塩小さじ1/2、ヨーグルト大さじ2を一緒に入れて、袋の上からよく揉み込んでおきます。

2. にんにく、しょうが、玉ねぎ、セロリをそれぞれみじん切りにします。トマトは3cm程度の角切りにします。

3. ダッチオーブンに油を引いて、クミンシード、マスタードシード、カルダモンの皮を剥いた中身、赤唐辛子を入れて、弱火程度で加熱を始めます。

4. スパイス類から泡が出てきたら、にんにくを加え、全体をひと混ぜします。

5. しょうが、玉ねぎ、セロリを加えて、きつね色になるまでじっくり炒めていきます。

※次の工程で火力を上げますので、玉ねぎが透き通るくらいになったら、炭を少し追加しておきましょう。

6. 炒めた具材は鍋の中央を空けるように、ふちに寄せ、中央に1の鳥もも肉を入れます。

※はねやすいので注意しましょう。

7. 中火程度の火力で、鳥もも肉に焼き色をつけていきます。玉ねぎなどが焦げないように時折混ぜ返しましょう。

8. 肉に焼き色がついたら、カレー粉を全体にまぶして混ぜ、馴染ませます。辛いのが苦手な人は、ここで赤唐辛子を除きましょう。

9. トマト、ヨーグルトの残り、塩小さじ1、ローリエを加えます。

10. 煮立ってきたら、上下を返すように混ぜて、蓋をします。

※ここから20~30分ほど弱火で煮込みます。炭の加減を確認しましょう。

11. しっかりと煮込んだら、蓋を外し、カイエンペッパーとガラムマサラを振って、ひと混ぜして、完成です。

炊き立てご飯で合わせますか?それともパンやナンを炭で焼いてもOK!じっくり作ったカレーをゆっくりとした時間のなかで味わうのは、最高の贅沢かもしれません。しっかり温まって、楽しい時間を過ごしてくださいね。