初めてキャンプをするときにはテントを上手く張れるか、寝袋で眠れるかなど不安になることがたくさんありますよね。そんなときにおすすめなのが、自宅でキャンプを疑似体験できる「おうちキャンプ」です。

庭やベランダにテントを張るなどして、自宅でキャンプ場に近い環境を作って、そこで1日過ごしてみましょう。事前に体験しておくことで、キャンプ場で戸惑うことなくスムーズにキャンプ場での作業を進められるようになりますよ。

キャンプ場に行く前に自宅の庭やベランダで疑似体験をしておこう
キャンプ場に行く前に自宅の庭やベランダで疑似体験をしておこう

おうちキャンプで経験を積み重ねよう

自宅でキャンプを楽しむ最大の魅力は、失敗しても大きな問題にならないということです。自宅ですので忘れ物をすることもありませんし、どうしても寝袋で寝ることができないなら部屋のベッドに移動すれば睡眠不足にならずに済みます。

いきなりキャンプ場に行くとなると、失敗したらどうしようという不安が大きくなり、思いきり楽しめないことがありますが、おうちキャンプならその心配がなく、キャンプの魅力を実感しやすいといったメリットがあります。

さらに、おうちキャンプなら1年中楽しめます。冬のキャンプは初心者には難しいですが、おうちキャンプで室内にテントを張れば、寒さに悩まされることもありません。もちろんベランダや庭にテントを張ってみて、寒さに耐えられなければ部屋に戻ってくるのもOKです。

このように上手くいかないことがあっても、対処できるのがおうちキャンプ。いろいろなことに挑戦して、経験値を積み重ねていきましょう。

おうちキャンプなら失敗してもOK
おうちキャンプなら失敗してもOK

テントは屋外に張って灯りはLEDランタンを使う

おうちキャンプをするときに、まず悩むのがテントを室内と屋外のどちらに張るかということですが、おすすめは屋外です。庭やベランダにテントを張れるスペースがあるなら、そこにテントを張って、夜は寝袋で眠りましょう。

もちろん天候が悪いなら無理に屋外に張る必要はありません。その場合には部屋にテントを張りましょう。理想はキャンプ場に近い環境にすることですが、安全に楽しめるのもおうちキャンプの魅力です。状況に応じて臨機応変に対応しましょう。

おうちキャンプを楽しむためのポイントは、部屋の照明ではなくランタンを使うことです。あえて明るすぎない雰囲気の中で食事をしたり遊んだりすることで、非日常感を味わうことができます。もちろんトイレなどは室内灯を使ってもOKですが、基本は室内も暗くしておきましょう。

ランタンはLEDランタンを使ってください。ガスランタンやガソリンランタンなどは火を使うため、自宅で使用するのは危険です。燃焼ガスがこもってしまうという問題もありますのでLEDランタンを使いましょう。

自宅の照明を使わないようにすれば非日常を楽しめます
自宅の照明を使わないようにすれば非日常を楽しめます

キャンプ用の調理器具で料理をしてみる

おうちキャンプを楽しむのに欠かせないのが食事です。せっかくのキャンプですのでキャンプ用の調理器具を使って、家族みんなでキャンプ飯を作りましょう。ただし焚き火をするわけにはいきませんので、調理そのものはキッチンを使ってもOKです。

十分に換気ができる環境があるなら、キャンプ場で使う予定のカセットコンロやガスコンロを使ってみましょう。調理器具や食器もキャンプ用のアイテムを使っておくことで、使い勝手などを把握でき、キャンプ場での失敗を防ぐことができます。

初めて使う調理器具ですので失敗する可能性もありますが、自宅ですから食事にありつけない心配はありません。材料が残っているならいつもの調理器具で作り直してもいいですし、材料を使い切ったならフードデリバリーを使ってもいいわけです。

おうちキャンプはキャンプ道具のテストの場でもあります。失敗をおそれずにキャンプ用の調理器具や食器をフル活用してキャンプ飯を楽しみましょう。実際に調理してみて困ったことや気づいたことがあれば、その都度メモをしておきキャンプに行く前の準備に役立ててください。

キャンプ用の調理器具に慣れておこう
キャンプ用の調理器具に慣れておこう

近所迷惑にならないように気をつけよう

おうちキャンプをするときに気をつけてもらいたいのが、騒ぎすぎないということです。子どもはテンションが上ってしまい、夜になっても庭やベランダで大声を出してしまうことがあります。夜は昼よりも声が通りやすく、近所から苦情がくるかもしれません。

子どもがいつまでも騒いでいるようなら、速やかにおうちキャンプを終了して部屋に戻りましょう。キャンプ場にもマナーやルールがあり、おうちキャンプでもそれをきちんと守ることが大切です。遅くまで騒がないことと大きな音をたてないように気をつけましょう。

また、調理による匂いにも気をつけてください。お隣さんの洗濯物にバーベキューの匂いがついたとなると大問題です。煙も同様に迷惑をかけることになりますので、匂いと煙が出にくい方法での調理を心掛けて、それが難しいなら食事だけはキッチンで作るようにしてください。

近所迷惑にならないように気をつけることが、キャンプ場と自宅の大きな違いです。全力で楽しむのはキャンプ場でのキャンプにとっておき、おうちキャンプはキャンプ道具の事前確認くらいの気持ちで楽しみましょう。

おうちキャンプの夜は静かに過ごしましょう
おうちキャンプの夜は静かに過ごしましょう