みかんが美味しい季節がやってきました。寒くなると昔から「こたつでみかん」というのが日本の冬の風物詩ですが、皆さんはみかんを食べる時、上下どっちから剥きますか?ビタミンたっぷりのみかんの効能や適した保存方法などをまとめました。

11月3日と12月3日は「みかんの日」

きょう12月3日はみかんの日です。みかんは漢字で「蜜柑」と書き、昔は「みっかん」と呼ばれていたそうです。全国果実生産出荷安定協議会と農林水産省は「いいみっか(3日)ん」の語呂合わせから11月3日とあわせて、12月3日もみかんの日と制定したそうです。

一言でみかんといっても食感も味も多種多様です。とろとろとした甘みの強い品種では、紅マドンナやせとか。粒にハリがあるシャキシャキとした食感だと甘みがあるのが甘平。少し酸味があるのが土佐文旦。甘さ控えめでやや酸味が強めのものに、八朔などがあります。これから3月頃までいろいろな種類が出てきますので、色々と試したいですね。

定番は、やはり皮が簡単に剥ける温州みかん。日本で収穫される柑橘の多くは温州みかんで占められています。温州みかんの旬は10月から3月にかけて。日当たりの良い傾斜地などで栽培されています。1個ではおさまらず、2個、3個、4個‥‥とついつい食べすぎてしまう方も多いのではないでしょうか。

みかんの効能は?白い筋も食べたほうが〇

柑橘類にはビタミンCが多く含まれています。温州みかん2個で1日に必要なビタミンCの半分を摂取することができます。風邪予防や肌荒れなど美肌効果に効果的です。また、温州みかんにはβ-クリプトキサンチンという成分が多く含まれており、これはβ-カロテンの5倍以上も抗がん効果が認められていて、注目されています。これを知ったら更に、日々継続的にいただきたい果物ですね。

白い筋や薄い皮はきれいにとってしまう方もいるかもしれませんが、食物繊維が豊富に含まれていますので、一緒に食べることをおすすめします。みかんは冬が旬なので当然体を温める食べ物とも思いがちですが、実は体を冷やす食材でもあります。一度に食べすぎると体を冷やしてしまいますので、食べすぎには気を付けましょう。

一方、みかんの皮の部分には体を温める成分が含まれています。皮を干したものは、陳皮(ちんぴ)と言われ、生の果実以上に薬効があり、漢方などにも使われています。よく洗ったみかんの皮を刻んで風通しの良いところで1週間ほど乾燥させれば出来上がり。陳皮を炒って粉末にしたものをお湯とはちみつと混ぜて飲んだり、入浴剤がわりに使うと体が温まり、風邪をひきにくくする効果があるといわれています。

参考資料 食育インストラクター養成講座 食育図鑑

美味しいみかんの選び方、保存法

まず、みかんの選び方は大きく3つのポイントがあります。

●ヘタは小さめで少し枯れている。

●色・ツヤは、濃いだいだい色で、つるっとしてなめらかであること。

●皮はふかふかしておらず、ハリがある。

皮が身に張り付いているように、ちょっと剥きにくさを感じる方が美味しいみかんです。

保存方法は、次の通りです。

●涼しく、通気性の良い場所に保管すること。

●箱で購入した場合は、傷んだみかんがあれば除いて蓋を開けたままで保存する。

●潰れやすい下の方にあるみかんから食べること。

●日持ちは約2週間程度

柑橘類は全般にカビが生えやすいので、カビてないかこまめにチェックしてください。

参考資料 農林水産省 みかんの選び方、食べ方

産地では和歌山剥きが主流?楽しもう!みかんでアート

皆さんはみかんを食べる時、上から下からどのように剥きますか?

みかんの産地で一般的な剥き方は、下から半分に割って4分の1にしてから、ヘタがある上から剥くパターンだそうです。(一番早く皮が剥ける和歌山剥きとも言われているそうです。)

ただ、みかんのヘタの方から剥くと食物繊維が豊富な白い筋も取れやすくなります。

皮の剥き方も色々ありますので、ぜひ楽しみながら食べてみてください。

みかんの皮は子供でも剥きやすいのでお花の形を作ったり、動物や乗り物を作ったり遊んでみるのも楽しいかもしれません。思わず大人もハマってしまうかも?!これからますます寒くなりますので、おうちでぬくぬくと家族やお友達とワイワイみかんでアートを楽しんでみるのも楽しいですね!