キャンプの楽しみのひとつは、やはり、屋外で食べるご飯。普段と全く違う道具や環境、それだけで気分が違ってきたりしますよね。ただ、やはり、慣れていないと億劫に感じたりすることも。また、やってしまいがちなことに「食材を余らせてしまう」ということもあったり。今回は、ひとつの料理をアレンジしていく方法とレシピをご紹介します。メニューも、これからの時期にホッとできる温かいものを。ご家庭でも取り入れてみてもよいかもしれませんね。ぜひ、挑戦してみてください。

<1食目>まずはスープを作ろう!

今回、アレンジのベースとなるのはトマトスープです。出来立てを頬張って、体の内側から温まってくださいね。アレンジレシピに使ったり、体が冷えてきた時にシェラカップなどの加熱できる容器に必要分取り分けて温めることもできるので、多めに作っておきましょう。夜を越して保存する際には、動物対策などの保管もしっかりと考えましょう。

☆ベースのトマトスープ☆

<材料>22cm ダッチオーブン利用

玉ねぎ 1個

にんにく 1片

にんじん 1本

じゃがいも 2個

しいたけ 2枚

ブロッコリー 1/2株

ウインナー 5本

オリーブオイル 大さじ1と1/2

塩・こしょう 適量

しょうゆ 大さじ1

コンソメ(キューブ) 1個

和風だし(顆粒) 小さじ1

ローリエ 1枚

オレガノ・パプリカパウダー 少々

カットトマト(缶) 1缶

<作り方>

1. 玉ねぎとにんにくはみじん切りにします。にんじんは1.5cm角に切ります。じゃがいもは皮をむいて、1.5cm角に切ります。しいたけは軸を落として1.5cm角に切ります。ブロッコリーは小房に分けておきます。ウインナーは1cmの輪切りにします。

2. ダッチオーブンをよく熱します。少し煙が上がってきたところで、オリーブオイルをひき、にんにくを炒めます。にんにくの香りが立ってきたら、玉ねぎを加えてしっかりと、透きとおるまで炒めていきます。

3. にんじん、じゃがいも、しいたけ、ウインナーを加え、塩とこしょうで味を整え、油と馴染ませながら炒めていきます。

4. 全体に熱が加わって、野菜が柔らかくなってきたと感じたら、コンソメを砕き入れ、和風だし、しょうゆも加えて、ざっと混ぜ返しながら全体に馴染むようにします。焦げやすくなりますので、火から下ろしても。

5. トマト缶を加え、オレガノ、パプリカパウダーも加えます。

6. ふつふつと煮立ってきたら、分量外の水(ダッチオーブンの7部目強程度が目安です)を加え、ローリエを加えて蓋をします。

7. 再び沸騰して、蓋から蒸気が吹き出してくるようになったら、火加減の弱い場所にダッチオーブンを移して(弱火)、10分ほどゆっくりと煮て、火からおろし、休ませます。

8. 蓋を開けて、野菜が柔らかく煮えているか確認しましょう。加熱が足りない場合は再度、加熱します。

9. 塩、こしょう、醤油で味を整えたら完成です。

様々な具材を煮込んで美味しくなるのが、ダッチオーブンで作るスープの不思議です
様々な具材を煮込んで美味しくなるのが、ダッチオーブンで作るスープの不思議です

<2食目>アレンジで主食に活用!

2食目は<基本のトマトスープ>の残りを使って、洋風の炊き込みご飯にしましょう。残っている具ももちろん利用してOK。そして、少し具材を足してフレッシュな味わいも足してみましたので、飽きずに食べることができます。

☆洋風炊き込みご飯☆22cmスキレット利用

<材料>

米 1.5合

にんにく 1/2片

ピーマン 2個

ベーコン 3枚

オリーブオイル 小さじ2

バター 5g

ベースのトマトスープ 300cc

溶けるチーズ 50g

<作り方>

1. にんにくはみじん切りにします。ピーマンはヘタとタネを除いて粗みじんに切ります。ベーコンは1cm幅に切ります。

2. スキレットをよく熱します。軽く煙が立ってきたところで、オリーブオイルをひき、にんにくを炒めます。にんにくの香りが立ってきたら、バターを加えます。バターがしっかりと溶けたら、米を加えてよく炒めます。

3. 米が半透明になったら、トマトスープを加えます。トマトスープの具材もお好みで足し、蓋をして15分ほど加熱します。

4. 蓋を外し、米の具合と水分量を確認します。米に芯が残っている場合は少量のスープを足して、さらに加熱します。水分量が多い場合は焦げないように混ぜ返しながら、蓋を外したまま、水分を飛ばすように加熱します。

5. 米と水分がちょうど良い状態になったら、ベーコンとピーマンを全体にまぶすように入れ、チーズを振り入れます。

6. 蓋をして、さらに3分加熱したら、完成です。

<3食目>残り物も引き受けられる、ごった煮!

3食目は、撤収日の朝におすすめです。早朝は寒いと感じることも多いので、温まるものが欲しいですよね。そして持ち帰る荷物の整理もあったりと、気忙しいことが多いものです。残っているお野菜などもどんどん入れて、具沢山にしてしまいましょう。お腹に収めて、手荷物を減らして帰る、というのもキャンプの楽しみ方のひとつです。ここでは、レシピというよりもアイデアをご紹介します。

☆残ったお野菜を足す

根菜や火の通りにくいお野菜は、フライパンなどで別に炒めて、中心までしっかりと加熱してからスープに加えましょう。

☆水分が少なければ足す

水を足して、コンソメ(顆粒)、しょうゆ、塩・こしょうなどで味を整えれば大丈夫です。少し時間の経ったスープは、角が取れて、まろやかな深みのあるスープになっているので、薄めの味付けでも十分に美味しくいただけます。

☆具が足りない時のお助けアイテム

・加熱時間の短いサラダスパゲッティなどのパスタや、マカロニ、ペンネなどを持参しておくのがおすすめです。乾物なので、使う分だけ利用できますし、持ち運びも軽くて楽です。商品によっては、別で茹でたりする必要のないものもありますので、活用してもいいですね。

・個包装のおはキャンプにはとても便利です。意外にも、今回のトマトスープにも合うのでぜひ試してみてください。小さめに切ってから加熱することで、時間もかからずに食べることができます。

ぜひ、無駄の少ないキャンプ飯の実践を楽しんでくださいね。