ここ数年は空前のキャンプブームといわれており、これまでアウトドアレジャー未経験だった方がキャンプの魅力にハマってしまうパターンも増えています。特に秋は暑すぎず寒すぎず、キャンプに最適な季節といわれていますが、キャンプ場の朝晩は冷え込みが厳しいため、服装選びには十分注意する必要があります。

そこで今回は、秋キャンプの服装選びで押さえておきたいポイントや、おすすめの服装、秋キャンプに持っていくべきアイテムをご紹介します。

秋キャンプの服装選びで大事なこと

秋キャンプの服装を選ぶにあたって大事なポイントを4つご紹介します。

■1. レイヤードスタイルが基本

秋キャンプは、日が差す日中は汗ばむ陽気になることもありますが、朝晩はぐっと気温が下がります。日中の陽気に合わせて薄着をしていくと体が冷え切ってしまいますので、必要に応じて体温調節できるよう、インナー+ミドルウエア+アウターのレイヤードスタイルでまとめるのが基本です。晩秋にキャンプする場合は、ボトムスの下にもアンダーウェアを着用すると、足元の冷え対策になります。

■2. 肌の露出は避ける

秋は夏に比べると虫が少ないイメージがありますが、草や木がたくさんあるキャンプ場は虫が出やすいので、虫除け対策は必須です。虫除けスプレーの使用も有効ですが、冷え対策も兼ねて、肌が露出する服装はなるべく避けた方が無難です。

■3. 動きやすさを重視する

キャンプでは、テント・タープの設営やバーベキュー・たき火の準備などを行わなければなりませんので、なるべく動きやすい服装を選ぶのがポイントです。かがんだりしゃがんだりすることも多いので、上下ともにストレッチのきいた素材の服を着用した方がよいでしょう。

また、キャンプ場は自然が多く残っている場所なので、舗装された道路より足元は悪くなります。今年は厚底靴が流行していますが、秋キャンプでは安全性を重視して、なるべく歩きやすい靴を履くのがベストです。

■4. UV対策も忘れずに

紫外線は一年中降り注いでいますので、秋だからといってUV対策を怠るのはNGです。特にキャンプはほぼ一日中屋外にいますので、日焼け止めを使うと共に、帽子やサングラス、UVカットアウターなどでしっかり紫外線対策を行うことが大切です。

秋キャンプにおすすめの服装とは?

秋キャンプの服装選びのポイントを踏まえたうえで、おすすめの服装をトップス・ボトムスの2つに分けてご紹介します。

■秋キャンプにおすすめのトップス

まずインナーですが、保温性が高く、かつ吸湿速乾性に長けたものを選ぶのがおすすめです。綿素材は保温性に優れているものの、汗をかいたときに乾きにくく、体が冷えてしまう可能性がありますので控えた方がよいでしょう。綿とポリエステルの混合素材なら、汗をかいてもさらりとしていて、体温も逃しにくくなります。ミドルウェアは、薄手で軽いのに暖かいダウンやフリースなどを着用すると、動きやすさと保温性を両立できます。アウターは天気に合わせて、マウンテンパーカーやジャケットなど、撥水性・着脱性に長けたものを選ぶのがポイントです。山など標高の高い場所でキャンプする場合は、ダウンジャケットでしっかり防寒しましょう。

■秋キャンプにおすすめのボトムス

秋キャンプのボトムスは、ストレッチのきいていて、かつ足さばきの良いものを選ぶのがおすすめです。ストレッチパンツやストレッチデニムは歩きやすく、かがんだりしゃがんだりする動作もスムーズに行えるので、キャンプでは定番のボトムスです。ハーフパンツやスカートなどを着用するときは、下に機能性アンダーウェアを着用すると、冷え対策&虫対策になります。スカートは裾がひらひらするものは避けたいところですが、逆にタイトすぎても動きにくいので、膝丈の台形スカート+機能性アンダーウェアでまとめるのがおすすめです。

秋キャンプに持っていくべきアイテム3選

秋キャンプにぜひ持っていきたいおすすめのファッションアイテムを3つご紹介します。

■1. 帽子

紫外線対策にも、頭部の防寒にも役立つ帽子は秋キャンプの必須アイテムです。UV対策と防寒対策を両立させたい場合は、耳当てがついたボア加工のフライトキャップや、つばのついたニットキャップなどをかぶるとよいでしょう。

■2. 手袋

真冬でもないのに手袋?と思うかもしれませんが、秋キャンプの夜は冷え込みが強く、素手でいると手がかじかんでしまいます。たき火をする場合は、火の粉が飛んでも穴があいたり焦げたりしないよう、耐火性・耐熱性の手袋を選ぶのがおすすめです。

■3. ネックウォーマー

首には太い血管が走っているので、むき出しの状態にしていると体が冷えやすくなります。マフラーでも良いですが、端がほどけたり、ひらひらしたりするとバーベキューやたき火をやるときに汚れる可能性が高くなるので、秋キャンプには首元にフィットするネックウォーマーが適しています。

秋キャンプの服装は動きやすさや冷え対策、UV対策を重視して選ぼう

秋キャンプに着ていく服装は、朝晩の冷え込み対策や日中の日差し対策、動きやすさを重視して選ぶのがポイントです。その日の天気によっては、冬並みに冷え込みこともありますので、事前に現地の天気や予想気温をチェックし、最適な服装でキャンプを楽しみましょう。

天気予報専門メディア「tenki.jp」では、その日の予想気温に合わせて最適な服装を提案する「服装指数」を公開しています。秋キャンプの予定がある方は「キャンプ場の天気」と合わせて、服装指数をチェックしてみましょう。