日本のように四季がある地域でのキャンプは、季節ごとに違った楽しみ方ができます。春には春の楽しみ方、夏には夏の楽しみ方があって、1年を通して季節ごとの魅力を満喫できます。初心者には春と秋が向いていますが、慣れてきたら夏も冬もテントを張ってもらいたいところです。

そこで今回は、1年中キャンプを楽しむために、季節ごとの楽しみ方や魅力について詳しくご紹介していきます。これからキャンプを始めるという人も、春と秋にしかキャンプをしたことがないという人も、ぜひ参考にしてください。

日本では1年を通してキャンプを楽しめます
日本では1年を通してキャンプを楽しめます

春キャンプの楽しみ方

● ハイキングを組み合わせる

● 山菜など春の食材を楽しむ

● 花見✕キャンプ

春キャンプの特徴は気候の良さと、ゴールデンウィークを除けばキャンプ場が比較的空いていることにあります。気候がいいので、キャンプ場を拠点にしてハイキングやトレッキングを楽しむのがおすすめです。新緑が美しいので歩いているだけで癒やされます。

山を歩くときに山菜を探してみてください。きちんと知識をつけておく必要はありますが、山菜をいくつか採って、キャンプの食事に取り入れることで、春を感じられるキャンプ飯になります。ただし採取が禁止されている場所もありますので、採ってもいいのかどうか事前にキャンプ場の管理者に確認しておきましょう。

そして春といえばやはり桜です。桜の木が植えられているキャンプ場を選べば、花見をしながらキャンプも楽しめます。桜の季節はまだ夜が少し寒いので、防寒対策をしっかりしたうえで、春キャンプを満喫しましょう。

ちなみに春は雪解け水によって川の水が増えるので、春から初夏にかけてはラフティングも楽しめます。キャンプ2日目のアクティビティ候補に入れておきましょう。

花見をしながらのキャンプは春だけの楽しみ方
花見をしながらのキャンプは春だけの楽しみ方

夏キャンプの楽しみ方

● 川遊びなどのウォーターアクティビティ

● 焚き火や花火

夏はお盆休みなどの長期休暇もあり、キャンプ場が賑わう季節です。標高1,000m以上にあるキャンプ場であれば、平地よりも涼しくて避暑にもなります。この時期のおすすめは、なんといっても川遊びやカヌーなどのウォーターアクティビティです。

この時期におすすめなのはキャニオニングです。キャニオニングは自然のウォータースライダーを滑ったり、滝壺に飛び込んだりと、川遊びを本格的に楽しむことができます。きちんとしたガイドが付いているツアーなら安心して遊べるので、体験したことがない人は要チェックです。

川遊びを満喫したら、夜はゆっくりと焚き火や花火を楽しみましょう。星を見ながら家族や仲間と語り合うには夏の夜がぴったりです。ただし、騒ぎすぎて周りの迷惑にならないようにだけ気をつけてください。

夏は安全に注意しながら川遊びを満喫しよう
夏は安全に注意しながら川遊びを満喫しよう

秋キャンプの楽しみ方

● 落ち葉を踏みしめながらの散策

● 味覚狩り✕キャンプ

秋になるとキャンプをする人が少し減りますので、キャンプ場の予約がしやすくなります。それでも日中の気温は過ごしやすく、夜もそこまで寒くならないので防寒対策も重ね着や、簡易的な暖房器具で十分耐えられるので快適に過ごすことができます。

この季節のキャンプで楽しみたいのは紅葉狩り。落ち葉が敷き詰められたハイキングコースを、ゆっくりと歩くと、この季節だけの鮮やかな景色が目の前に広がります。日没が早いので、夜の時間を満喫できるといった魅力もあります。

そして秋といえばやはり「食欲の秋」。ハイキングをしながらキノコ狩りをするのもいいですし、桃狩りやぶどう狩りといった季節の味覚狩りをしてからキャンプ場に向かうというのもおすすめです。道の駅などでサツマイモを購入し、焚き火で焼き芋をするのも秋キャンプならではの楽しみ方のひとつです。

落ち葉や紅葉を楽しみながら秋の夜長を満喫しよう
落ち葉や紅葉を楽しみながら秋の夜長を満喫しよう

冬キャンプの楽しみ方

● 星空観察

● 焚き火と温かい料理で寒さを楽しむ

● 何もしない

キャンプ上級者になってくると、冬キャンプが1番楽しいという人もいるほど、冬のキャンプは特別なものになります。冬は空気が澄んでいるので、他の季節では見られない満天の星空を満喫できます。これだけでも冬にキャンプをする意味があります。

冬は寒いから……という人もいますが、その寒さを楽しめるのがキャンプです。寒さを感じながら食べる温かいキャンプ飯ほど美味しいものはありません。寒さは最高の調味料であり、快適でないからこそ焚き火などのありがたみを感じられます。

冬キャンプは虫も少なく、キャンプ場も空いています。静けさを感じられるので「何もしない」という贅沢な過ごし方をするのにもぴったりなんです。初心者がいきなり冬キャンプをするのはおすすめしませんが、いつか冬キャンプを楽しむために、キャンプスキルを上げておきましょう。

寒さを楽しむのが冬キャンプの醍醐味
寒さを楽しむのが冬キャンプの醍醐味