お家で過ごす時間が長い時、やはり気になるのは、ご飯の準備。バテないようにしっかりと食べておきたい、でも、準備は簡単にしたい、と思うのは自然なこと。お子さんがいらっしゃるお家では、朝に昼に夜に、と三度の支度も結構な負担に感じることも。また、普段仕事で忙しい方も、お家で過ごす休日のご飯はなるべく簡単に済ませたい、と思う日もあるでしょう。

前回は、そんな時にぴったりの白ごはんと缶詰を使ったアイデアを集めてみました。続く今回は、白ごはんと卵を使ったレシピをご紹介したいと思います。手軽に使えて、冷蔵庫に必ずストックしてありそうな食材。あっという間に作れます。ぜひ試してみてくださいね。普段と違った味なら、目新しくて、手抜きの罪悪感も少ないかもしれません。しっかり食べて、元気に夏を過ごしましょう!

命のカプセル、卵

卵には、その殻の中に、命を誕生させるために必要な栄養素が詰まっています。「完全栄養食品」と呼ばれることもある卵。Mサイズの卵の可食部が2個分で、およそ100g程度となり、その量で見ると、エネルギーは約142kcalあります。

卵白にはたくさんのタンパク質が含まれていて、およそ12.2gあります。その他の栄養素は卵黄に多く含まれているのですが、アミノ酸やビタミン、ミネラルなど多くの栄養素を含んでいます。卵が「完全栄養食」と呼ばれる由縁は、きっと、しっかりとカロリー摂取できるだけでなく、体内で生成することができない必須アミノ酸をバランスよく含んでいるからでしょう。厚生労働省の特定保健指導の実践的指導実施者育成プログラムによると、「アミノ酸スコア」はパーフェクトの100点と評価されています。

また手に入れやすく、価格もリーズナブル、そして調理もしやすいのが卵のよい所ではないでしょうか。新鮮であれば生でも、茹でても、焼いても、煮ても食べられる汎用性の広さも魅力のひとつ。食材の中でも、様々な料理に使われ、主役にも脇役にもなるオールラウンダーな卵はとても稀有な存在かもしれませんね。

チーズ×卵×白ごはん

お好みのトロトロ加減で『スクランブルエッグ』

オムレツよりも簡単に作れてしまうスクランブルエッグ 。卵の固さも見ながら作ることができて、よりお好みにしやすいかと思います。トロトロが好みでない場合は、しっかり加熱するとホロホロとした食感になり、こちらもおすすめです。

<材料>

卵 1個

牛乳 大さじ1

塩・こしょう 少々

溶けるチーズ(スライスチーズ) 1枚

バター 5g

<作り方>

1. ボウルに卵を割り入れ、牛乳、塩・こしょうで味を調えておきます。

2. フライパンにバターを入れて、中火で溶かします。

3. 1.を流し入れて、チーズを手で裂き入れます。

4. 大きめに、ゆっくりと混ぜながら、卵が好みの固さになるまで加熱します。

5. お皿にご飯を盛り付け、4をのせたら出来上がりです。刻みパセリや、ケチャップ、しょうゆなどをお好みでトッピングしても美味しいですよ。

揚げ玉×卵×白ごはん

最近は作らずとも、手軽に、また、リーズナブルに手に入れやすい揚げ玉は、冷蔵庫にストックしておくと様々に重宝します。食感を楽しんで欲しいので、手際よく作れるように挑戦してみてくださいね。

<材料>

揚げ玉 大さじ3

卵 1個

長ネギ 10cm

絹さや 4、5本

めんつゆ 大さじ1

顆粒だし 小さじ1

水 120cc

<作り方>

1. 長ネギは斜めに薄切りにします。絹さやは筋をとって、斜めに3等分に切ります。卵は溶きほぐしておきます。

2. 鍋にめんつゆ、顆粒だし、水を入れて煮立たせます。

3. 長ネギを加えて、しんなりするまで中火で煮ます。

4. 絹さやと揚げ玉の半量を加えて、卵を回し入れて蓋をします。

5. 卵が好みの固さに近付いたら、火を止めて、残りの揚げ玉を加えて、ざっくりとひと混ぜします。

6. ご飯を盛って、5.を煮汁ごとかけたら出来上がりです。お好みで七味唐辛子を振っても美味しいですよ。

みなさんのお好みの固さは?

参考

JA全農たまご株式会社

のっけごはん100 瀬尾幸子/主婦と生活社