毎日使うバスタオルは、フェイスタオルに比べると大判で生地も分厚いので、洗濯してもなかなか乾きにくいところな悩みの種でしょう。特に雨が降った日やくもりの日は、コツを押さえて上手に洗濯しないと、夜までに乾かない可能性があります。

そこで今回は、バスタオルの上手な洗濯方法や、早く乾かすコツについてまとめました。

バスタオルは毎日洗濯すべき?

バスタオルは毎日使うものですが、入浴してきれいになった体を拭くだけなので、「毎日洗濯しなくてもいいのでは?」と思う方も多いでしょう。

実際、Jタウンネットが実施したアンケート調査の結果によると、バスタオルを「毎日洗う」と回答した人が6割を超える一方、「2~3日に1回」とした人は約2割、「1週間に1回」と回答した人も1割ほどいたそうです。[注1]

毎日洗わない派の理由はさまざまですが、時間のなさや、洗濯の手間ひまを考えるとおっくうになってしまうという人が多いようです。

ただ、結論からいうと、バスタオルはなるべく毎日洗濯するのがおすすめです。

なぜなら、一見きれいに見えるバスタオルには、たくさんの雑菌が繁殖しているからです。

雑菌が繁殖したバスタオルをそのまま放っておくと、カビやニオイが発生する原因になります。

入浴してきれいになった体に使うものだからこそ、バスタオルはできるだけ毎日、こまめに洗うのが理想です。

[注1]Jタウンネット:バスタオル、国民の6割が『毎日洗う』 ちなみに...『月イチでOK』派はどれくらい?

バスタオルに雑菌が繁殖しやすい理由

バスタオルに雑菌が繁殖しやすい理由は、大きく分けて2つあります。

まず1つ目は、体を拭くことでタオルに雑菌が付着してしまうことです。

入浴時に体を洗っても、皮脂汚れを完全に落とすのは難しく、皮膚からタオルへ汚れが移ってしまいます。

使用直後のバスタオルに付着している雑菌はせいぜい数十~数百個程度ですが、皮脂汚れをエサに繁殖すると、3日後には数万~数億個に増えるといわれています。

もう1つの理由は、使用後のバスタオルが雑菌の繁殖に適した環境になることです。

体の水気を拭き取ったバスタオルをそのまま放置していると、雑菌が好む多湿の環境になるため、繁殖のスピードがアップします。

雑菌は目に見えないので、洗濯しなくてもきれいな状態に思えますが、実際はたくさんの雑菌がついていますので、バスタオルは使うたびに洗濯することをおすすめします。

バスタオルの上手な洗濯方法・ポイント

バスタオルを上手に洗濯するために心がけたいポイントを2つご紹介します。

■1.洗濯前に一度乾かす

濡れたバスタオルをそのまま洗濯かごに入れて放置していると、雑菌が繁殖してしまいます。

すぐに洗濯ができるなら問題ありませんが、しばらく洗濯機をまわせない場合は、使ったバスタオルを一度乾かしておきましょう。

ほとんどの方は夜間に入浴しますので、ハンガーにかけて部屋干しするのがおすすめです。

■2.多めの水で洗う

節水を考えると、なるべく少なめの水で洗濯したいところですが、多めの水で洗った方が洗濯物が大きく動いて汚れが落ちやすくなります。

毎回多めの水で洗うのが難しい場合は、週に1回ペースでもOKです。

タテ型とドラム式で違いはある?

洗濯機のタイプにはタテ型とドラム式の2種類がありますが、両者の一番の違いは洗濯物の洗い方です。

タテ型は洗濯槽の底にあるパルセーターと呼ばれる羽根を回転させることで水をかくはんし、衣類同士の摩擦によって汚れを落とします。

一方のドラム式は、ドラムを回転させることによって衣類を持ち上げる→下に落とすという動作を繰り返し、汚れをたたき落とします。

さらにドラムの急速反転によって衣類を小刻みに動かすことで、もみ洗いの効果も発揮します。

このように洗い方は異なりますが、最新型の洗濯機ならタテ型・ドラム式の間に洗浄力の差はほとんどありませんので、汚れ落ちの良し悪しは気にしなくてもよいでしょう。

バスタオルを早く乾かす干し方のコツ

厚手のバスタオルをなるべく早く乾かすために実践したい干し方のコツを3つご紹介します。

■1.干す前にタオルを振る

洗濯機からバスタオルを取り出したら、干す前にタオルの端を両手で持ち、大きくばさばさと振って繊維を立たせます。

倒れた繊維を立たせると空気に触れる面積が大きくなり、効率よく乾かせるようになります。

■2.M字型に干す

大判のバスタオルをそのままハンガーや物干し竿にかけると、生地が重なって乾燥効率が悪くなってしまいます。

バスタオルを干すときは、2本のハンガーの間を通すか、2本の物干し竿の上を渡してM字の形に干すと風通しが良くなります。

■3.部屋干しするときは扇風機やエアコンを活用する

バスタオルを部屋干しするときは、エアコンの除湿モードで部屋の湿気を取り除きつつ、扇風機を回して室内の風を動かしましょう。

空気が水分を含んでいると乾燥効率が低下するので、定期的に換気をして空気を入れ換えるのがポイントです。

バスタオルは洗い方と干し方のコツをつかんで洗濯しよう

バスタオルは一度使うと雑菌が繁殖してしまうので、使用するたびに洗濯するのが理想です。

お風呂上がりに使用したあと、すぐに洗濯できない場合は一度乾かしてから洗濯すると、雑菌の繁殖を防ぐことができます。

バスタオルを干すときはなるべく生地の重なりを避け、風通しが良くなるよう、干し方や配置に気を配りましょう。

バスタオルを外干しするか、部屋干しするかで悩んだら、天気予報専門メディア「tenki.jp」の洗濯指数をチェックしましょう。

その日の天気や気温などの予測から計算した「洗濯物の乾きやすさ」をエリアごとにわかりやすく表示しているので、どんな干し方をするのがおすすめなのか一目で確認できます。

洗濯指数は10日間先まで公開されていますので、効率的に洗濯したい方はぜひ参考にしてください。