カーテンは一年中部屋にかかっているものなので、定期的にお手入れしないと汚れが目立ってきてしまいます。カーテンは自宅で洗濯することが可能なものもありますので、汚れが気になったら正しい方法でお洗濯しましょう。

今回は、カーテンを洗濯する頻度や、洗濯に適した時期、洗濯する際に注意したいポイントについて解説します。

カーテンの洗濯頻度

カーテンを洗濯するには、レールからわざわざ外さなければならないので、つい面倒でお手入れが後回しになっている方も多いでしょう。しかし、カーテンは一見きれいに思えても、室内に舞うほこりやゴミが付着していたり、窓を開けたときに屋外から入ってくる花粉や排気ガスなどでかなり汚れています。カーテンが汚れていると室内が暗くなってしまいますし、アレルギーやカビの原因になることもあります。衣類ほど頻繁に洗う必要はありませんが、ドレープカーテン(厚地のカーテン)は年に1度、汚れが目立ちやすいレースカーテンは年に2~3度を目安に洗濯するようにしましょう。

カーテンの洗濯に適した時期

カーテンを洗濯するのに適した時期は、大きく分けて2つあります。

まず1つ目は、春から夏に移り変わる季節の変わり目です。

具体的には、花粉シーズンが落ち着いたあとの夏が訪れる前にカーテンを洗濯すれば、生地に付着した花粉汚れを落とすことができます。ただ、梅雨のじめじめした時期にカーテンを洗濯すると乾きにくくなってしまいますので、梅雨に入る直前や、梅雨の晴れ間を狙って洗濯しましょう。

2つ目は、夏用カーテンから冬用カーテンに切り替える時期です。

夏場は日差しを遮る遮光カーテンを、冬場は保温効果を高める断熱カーテンを使っているご家庭では、カーテンの掛け替えをきっかけに洗濯するという方法もあります。洗濯したカーテンをタンスやクローゼットできちんと保管しておけば、次のシーズンまできれいな状態をキープすることができます。もちろん、カーテンの汚れが気になったら、その都度洗濯してもOKです。

カーテンを洗濯する際に注意したい4つのポイント

カーテンを洗濯する際、特に注意しておきたいポイントを4つご紹介します。

■1.洗濯表示をチェックする

近年販売されているカーテンは自宅で洗濯できるものも多いですが、中には洗濯機の使用を不可としているものもあります。カーテンを洗濯する際は必ず洗濯表示をチェックし、自宅で洗っても大丈夫かどうか確認しましょう。

■2.デリケートな生地におしゃれ着用洗剤を使う

デリケートな生地を使ったカーテンの場合、一般的な洗剤を使うと生地が傷む原因になります。洗濯表示の洗い桶のマークにアンダーラインが引いてあるものは「弱い洗濯」を推奨するという意味ですので、生地を傷めにくいおしゃれ着用の洗剤を使うようにしましょう。

■3.あらかじめカーテンフックを外しておく

カーテンを洗うときは、必ずカーテンフックを外してから洗濯機に投入しましょう。カーテンフックを付けたまま洗濯すると、フックが引っかかって生地に傷をつけたり、フックそのものが破損したりする原因となるので要注意です。

■4.脱水は短時間で済ませる

カーテンを長時間脱水にかけてしまうと、生地が破れたり、しわがひどくなったりします。ドレープカーテンなら1分程度、レースカーテンなら30秒程度の脱水でも十分ですので、長時間脱水にかけないよう注意しましょう。

カーテンの効率的な干し方

カーテンを乾燥機にかけると生地が傷んだり、縮んだりする原因となりますので、脱水を終えたら屋外または屋内に干して乾かすのが基本です。屋外に干すときは物干し竿にかけ、風で飛ばされないよう洗濯ピンチなどでしっかり留めておきます。なお、色柄のあるカーテンを直射日光にあてると色あせてしまう可能性がありますので、風通しの良い場所で陰干しするのがベストです。室内に干す場合は、外しておいたカーテンフックを元に戻し、濡れたカーテンをカーテンレールに吊しましょう。扇風機の風を当てたり、エアコンの除湿機能を使ったりすると、より効率的に乾かせます。

カーテンは年1~2回、定期的にお手入れしよう

カーテンには、ほこりや花粉など見えない汚れがたくさん付着しているので、年に1~2回を目安にきちんとお洗濯するのが理想です。洗濯機が使用できるカーテンなら自宅で洗濯できますが、カーテンの生地は意外とデリケートなので、おしゃれ着用洗剤を使う、脱水は短時間に済ませるなど、生地を傷めない工夫をこらしてお手入れするようにしましょう。

カーテンを洗濯するベストタイミングを知りたいときは、天気予報専門メディア「tenki.jp」が公開している「洗濯指数」を参考にするのがおすすめです。天気や気温の予想をもとに、洗濯物の乾きやすさをわかりやすく表記しています。洗濯指数は10日先まで公開されていますので、カーテンの洗濯日和を知りたい方は、ぜひtenki.jpの洗濯指数をご活用ください。