3月に入ると、だんだん気温が高くなり、暖かさを感じる日が増えてきます。ただ、日によってはまだまだ冬の寒さが残っているため、いつ冬物をしまえばいいのか悩んでしまうところです。

そこで今回は、春の衣替えにおすすめのタイミングと、冬物の衣類をしまう時の注意点をわかりやすくまとめました。

春の衣替えにおすすめの時期

冬物をしまうタイミングに悩んだときは、天気予報で最高気温をチェックしましょう。最高気温が15~20℃まで上がってくると、ニットやダウンジャケットでは汗ばむようになるので、薄手の春物への切り替え時です。1日だけだと判断しづらいので、週間予報などで数日先までの気温をチェックし、最高気温15~20℃の日が何日か続くようになったら春の衣替えの準備を始めましょう。

■遅くてもGWまでには冬物をしまおう

忙しい毎日を送っていると、春の衣替えがなかなかはかどらず、つい後回しにしてしまいがちです。春物はなんとか出したけれど、冬物をしまうのがおっくうになってしまい、GWが近づいてもクローゼットやタンスの中が春物と冬物でごちゃごちゃに…なんてことも。

しかし、GW近くになると、虫食いの原因となる衣類害虫が産卵期を迎え、衣類に卵を産み落とすようになります。そのままの状態で衣類をしまい込むと、秋には卵がかえって幼虫となり、大事な衣類を食い荒らされてしまいます。特に冬服によく用いられるウールやカシミヤなどの動物性繊維は衣類害虫の大好物ですので、冬服をしまうタイミングが遅くなると虫に食われる可能性大です。

地域や年によっては、3月に入ってもなかなか暖かくならず、冬物をしまうタイミングを測りづらい場合もありますが、虫食い予防のためにも、GWまでには冬服を洗い、適切な方法でしまうことをおすすめします。

冬物の衣類をしまうときの注意点

春の衣替えにあたり、冬物の衣類をしまうときの注意点を3つご紹介します。

■1. 汚れをきれいに落とす

冬は春夏に比べて汗をかきにくいので、服も汚れにくいと思われがちですが、実際は汗や皮脂でかなり汚れています。そのまま洗濯せずに収納すると、汚れが酸化し、黄ばみや黒ずみの原因となります。冬物衣類をしまうときは、目に見える汚れがなくても必ず洗濯し、汚れをきれいに落としてから収納しましょう。

■2. しっかり乾かしてからしまう

衣類害虫は高温多湿の場所を好むため、湿気を含んだまま冬物衣類をしまうと、虫食い被害に遭いやすくなります。また、タンスやクローゼットの中が湿気でこもるとカビが発生する原因にもなりますので、洗濯後は2~3日かけてしっかり乾かしましょう。クリーニングに出した衣類も、ビニールのまま収納すると内部に湿気がこもりやすくなるので、ビニールを外してからしまうのが基本です。

■3. ぎゅうぎゅうに詰めこまない

冬物の衣類は厚手のものが多いので、タンスや収納ケースにぎゅうぎゅうに詰め込んでしまいがちです。しかし、冬物の衣類は見た目よりデリケートですので、無理に詰め込むと型崩れやシワができてしまいます。タンスや衣類ケースに収納するときは、適度にゆとりをもたせ、衣類の型が崩れないように保管しましょう。

冬物の衣類を収納するときのワンポイントアドバイス

冬物衣類を収納する際に取り入れたいワンポイントアドバイスを2つご紹介します。

■1. 衣類の種類に合わせて収納する

春の衣替えをするときは、冬物衣類の種類や形に合わせて収納の仕方を変えるのがポイントです。たとえばセーターやカーディガンのようなニット素材は、平置きして積み重ねると中身がわかりづらくなるうえ、一番下に収納したものが重みでつぶれてしまうので、タンスの引き出しに立てて収納するのがおすすめです。コートやスカート、パンツなどシワになりやすいものは、ハンガーにかけてからクローゼットに吊して収納しましょう。

■2. 体温調節に役立つアイテムは出し入れしやすい場所に置く

3月は季節の変わり目なので、日によっては肌寒さを感じることもあります。衣替えしたけれど、春服だけだと寒い…という場合のために、手軽に体温調節できるストールやカーディガンなどのアイテムは、すぐに出し入れできる場所に保管しておきましょう。

春の衣替えは最高気温をチェックしながらベストタイミングをはかろう

3月になり、最高気温が15~20℃の日が続くようになったら、そろそろ春の衣替えをスタートしましょう。GWまで持ち越すと、虫食いの被害に遭いやすくなるので、冬物衣類はなるべく早めに洗濯・収納するのがポイントです。

天気予報専門メディア「tenki.jp」では、毎日の天気や予想気温、「服装指数」を公開しています。確認しながらスムーズな衣替えを行いましょう。