いつか耳にしたことのあるメロディー。好きな曲や、思い出をもたらすものなど、たくさんありますよね。今日はジャズの日ということで、耳馴染みのある名曲をいくつかご紹介したいと思います。知っているもの、そうでないもの、ぜひこの機会にあらためて聴いてみてはいかがでしょうか?寒さも厳しい時期ですから、温かいものを準備して楽しんでみてくださいね。

What a Wonderful World

最初にご紹介するのは『What a Wonderful World(この素晴らしき世界)』。ルイ・アームストロングの楽曲です。CMやBGMで使われることも多く、耳にしたことがある人も多い曲でしょう。また、多くのアーティストにカバーされてもいます。ゆったりしたテンポで、また、歌詞も素晴らしく、多くの人に愛される、素晴らしい曲です。

歌詞の一部をご紹介します。

I see trees of green and red roses too(目に見える緑の木々や赤いバラ)

I see them bloom for me and you(私たちに向かって咲き誇る輝きを眺め)

And I think to myself(私は思う)

What a wonderful world(なんて素晴らしい世界なのだろう)

I see skies of blue and clouds of white(幾つもの青い空や白い雲を眺め)

The bright blessed day, the dark sacred night(明るい祝福の日、暗い静かな夜)

And I think to myself(私は思う)

What a wonderful world(なんて素晴らしい世界なのだろう)

☆この曲が収録されているおすすめのアルバム☆

「ハロー・サッチモ!ミレニアムベスト」 ルイ・アームストロング/ユニバーサルミュージック

So What

こちらの曲もCMなどで使われる有名な曲です。1959年にアメリカのトランペッターであるマイルス・デイビスが出したアルバムに収録されている楽曲です。マイルスの口癖をタイトルにしたと言われています。またマイルスの後年には、シンディ・ローパーのヒット曲『Time After Time』やマイケル・ジャクソンの『Human Nature』などを演奏することもあり、型にはまることのないジャズの世界を広めた人物でもあります。そちらの方は「Live Around The World」/ワーナーミュージック・ジャパンに収録されていますので、こちらも聴いてみてはいかがでしょうか。

☆この曲が収録されているおすすめのアルバム☆

「Kind of Blue」 マイルス・デイビス/Columbia

Take Five

独特なベースラインにサックスのメロディーが印象的なこの曲。作曲者はアルトサックス奏者のポール・デズモンド。デイブ・ブルーベック・カルテットの名曲です。タイトルの『テイク・ファイブ』は5/4拍子で作られていることから付けられているそうです。カバーもたくさんされているのですが、その中でも、パキスタンのラホールにあるスタジオが専属オーケストラによって古典楽器などをも使用し、スタンダードな曲をカバーしています。アルバム名は「サッチャル・ジャズ」サッチャル・スタジオ・オーケストラ/El Sur Records。エキゾチックな仕上がりでこちらもとてもおすすめです。

☆この曲が収録されているおすすめのアルバム☆

「Take Five」 デイブ・ブルーベック・カルテット/Columbia

In the Mood/Hymn To Freedom

In the Mood

ジョー・ガーランドが作曲し、グレン・ミラー楽団の演奏でヒットした楽曲です。ホーンセクションの華やかな、これぞビッグバンド、というべき雰囲気を味わえる曲です。軽快なテーマで、思わずウキウキした気分に。

☆この曲が収録されているおすすめのアルバム☆

「THE BEST OF GLENN MILLER」 グレン・ミラー/BMG JAPAN

Hymn To Freedom(自由への賛歌)

ジャズピアノの巨匠であるオスカー・ピーターソンによって1963年に発表された楽曲です。暗い時代の世相とは反対に、荘厳で優しさや希望にあふれる楽曲です。しっとりとはじまり、中盤のトレモロが効いた演奏からフィナーレへと向かっていく、曲のストーリー展開も必聴です。日本のピアニストも多くカバーしていて「バラード」小曽根真/ユニバーサルミュージック、「うさぎの大冒険」十五夜/月見レコード、などバリエーションを楽しんでみるのもおすすめです。

☆この曲が収録されているおすすめDVD☆

「Music In The Key Of Oscar 自由への賛歌」 オスカー・ピーターソン/NBCユニバーサル・エンターテイメント

番外編

イパネマの娘

ジャズに大きな影響を受けて派生したと言われているボッサノーヴァ。サンバの国ブラジルで生まれ、ゆったりとしたリズムが心地よい音楽ですよね。中でも最も有名ではないかと言える、この『イパネマの娘』は1962年にアントニオ・カルロス・ジョビンによって作曲されました。タイトルになっているイパネマは、ブラジルのリオデジャネイロにある海岸の名前です。ゆったりとした、南のリゾートをイメージして、リラックスしたい時に聴いてみてはいかがでしょうか?

☆この曲が収録されているおすすめのアルバム☆

「ゲッツ/ジルベルト」 スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト/ユニバーサルミュージック

ルパン三世のテーマ

日本発のジャズといえば、これではないでしょうか?ジャズピアニストの大野雄二が発表した楽曲です。元はインストゥルメンタルで、アニメの主題歌としては異例の楽曲でしたが、のちに歌詞が当てられ、より幅広い人に親しまれる楽曲になりました。

☆この曲が収録されているおすすめのアルバム☆

「ルパン三世のテーマ誕生40周年記念作品 THE BEST COMPILATION of LUPIN THE THIRD LUPIN! LUPIN!! LUPINISSIMO!!!」 大野雄二 /バップ

※敬称等、略させていただきました。

寒い日が続きます。お家でゆっくり、楽しみましょう♪