11月も後半、2020年も残すところ、あとひと月あまり。いつもの年末とは少し違う、ゆったりとした気持ちで、楽しく過ごしてみませんか?今回は、ごちそうご飯にぴったりの『ローストポーク』をご紹介します。普段のご飯を格上げしてもいいですし、今のうちに試しに作ってみておけば、ハレの日に慌てなくてよいかと思います。簡単に作れるレシピですので、アウトドアでも活かせます。ゆったりした気持ちで、楽しく食卓を囲んでみてはいかがでしょうか。

ローストポークとは?

ローストポークは元は、ドイツやオーストリア、スイスの伝統料理です。豚の塊肉をオーブンを使って火を通した料理になります。ローストビーフは内側に赤みが残るように仕上げられることが多いですが、ローストポークは中心部まで完全に火を通した状態の調理が一般的です。豚肉は牛肉と違って、繊維が詰まっておらず、水分量も多いので火の通りが早いので調理時間が短くて済みます。

スペアリブで作っても、美味しそうですね
スペアリブで作っても、美味しそうですね

今回のローストポーク作りに必要なもの

今回ご紹介するローストポークは、ダッチオーブンで作ります。下火だけで調理しますので、オーブンは利用しません。ですから、火加減の調整が難しいアウトドアでも、同じように作ることができます。また、ダッチオーブンのよいところは、気密性が高いことです。この気密性が素材の水分や旨みを閉じ込め、逃さないので、美味しく作ることができます。また調理器具としてだけでなく、そのまま食卓に提供することができるのも魅力。ダッチオーブンが食卓に並ぶと、おうちアウトドアの気分で楽しくもなりますね。

今回の食材については、豚肩ロースの塊を使用します。ロースやモモなどの他の部位でも使えます。食感と脂の違いを楽しめますが、やはり、おすすめは肩ロース。肉らしい食べ応えと脂のバランスがちょうどよいかと思います。

また、ハーブ類も使用します。レシピには3種類のハーブを記載しましたが、全て揃えなくても大丈夫です。ただしローズマリーは、使用すると味の深みが変わるので、ぜひ入れていただきたいです。

たくさんの調味料や工程がない、シンプルな調理のローストポークなので、使用するお塩やこしょうにこだわってみても楽しいと思います。

ぜひ、世界にひと皿だけの、あなただけのローストポークを作ってみてくださいね。

ローストポークの材料について

<材料>

豚肩ロース塊肉 750g

塩 小さじ1.5

こしょう 適量

タイム 4枝

ローズマリー 2枝

ローリエ 8枚

にんにく 1片

<付け合わせにおすすめの野菜>

今回のローストポークは、最後に加熱する段で、空いている場所にお野菜を並べ入れて、付け合わせにすることができます。おすすめの野菜は、この時期ですとサツマイモやレンコンなど。他にも、定番のにんじんやじゃがいも、玉ねぎなどが向いています。

切り方と大きさに注意しましょう。面や辺が増えると加熱時間が短く済みます。玉ねぎであれば半分〜4つ切り、にんじんやレンコンは大きめの乱切りにしましょう。ある程度、大きさを揃えておくと、出来上がったときの見た目もきれいになり、加熱ムラを防ぐことができます。

こちらはローズマリーとタイムです
こちらはローズマリーとタイムです

いざ!ローストポークの作り方

1. にんにくはすりおろしておきます。

2. 豚肉に塩、こしょうを振り、にんにくと一緒に手で擦り込みます(ラップをかけて、冷蔵庫で30分ほど寝かせると、馴染んでおいしくなります)。

3. よく熱したダッチオーブンに、分量外のサラダ油大さじ3ほどをひいて、肉の表面に焼き目を付けていきます。

4. 全体にしっかりと焼き目をつけたら、いったん皿に取り出して置いておきます。

5. 肉を取り出したままのダッチオーブンに、1/2量のハーブ類を敷き詰めます。

6. 5.の上に4.の肉を乗せます。

7. さらに残りのハーブ類を肉の上に乗せて、蓋をします。

8. 蓋の持ち手まで熱くなるくらいに加熱できたら、弱火に落とし、30分ほど加熱します。

9. 蓋を開けて(熱いので注意しましょう!)、空いている場所に野菜を置いていきます。

10. 再び蓋をして、15分ほど加熱を続けます。

11. 串を肉に刺してみて、肉汁が透明になっているかを確認しましょう。透明ならば、出来上がりです。まだ赤みがあるようなら、さらに加熱を続けて、様子を確認しましょう。

しっかりとした蓋があれば、スキレットでも作れますよ
しっかりとした蓋があれば、スキレットでも作れますよ

ソースのバリエーション

そのままでも美味しいローストポークですが、ソースを合わせることでバリエーションや味の変化を楽しむことができます。3種類のソースのレシピをご紹介します。みなさんは、どれがお好みでしょうか?

☆ハニーマスタード☆

覚えておくと、色々な料理に活用できるおすすめのソースです。

<材料>

はちみつ 大さじ4

バター(無塩) 12g

白ワイン 大さじ1

マスタード 大さじ4

<作り方>

1. フライパンにはちみつを入れて、弱火にかけます。

2. 泡が立ち、少しキャラメル色になったら、バターを追加します。

3. しっかりとバターと混ざったら、白ワインを入れます。

4. よく溶きのばしたら、さらにマスタードを加えて混ぜ合わせたら、出来上がりです♪

☆玉ねぎソース☆

万人受けしやすい和風ソースです。サラダにもおすすめです。

<材料>

玉ねぎ 1/2個

にんにく 1/2片

砂糖 大さじ1

めんつゆ 大さじ2

料理酒 大さじ1

バルサミコ酢 小さじ1と1/2

<作り方>

1. 玉ねぎはみじん切りに、にんにくはすりおろします。

2. フライパンを中火で熱して、分量外のオリーブオイルを引き、玉ねぎをよく炒めます。

3. 玉ねぎがきつね色になるまで炒めたら、残りの材料を全て入れて、よく混ぜます。

4. ひと煮立ちしたら、出来上がりです。

☆ブルーベリーソース☆

甘酸っぱさが病みつきになるソースです。見た目の色も華やかで、豪華なごちそう気分になれます。また、火を使いませんので手軽です。

<材料>

ブルーベリージャム 大さじ3

醤油 小さじ1/2

白だし 小さじ1

マスタード 小さじ1/2

<作り方>

ボウルに全ての材料を入れてよく混ぜ合わせるだけで、出来上がりです♪

他のお肉料理にも使えるソースです
他のお肉料理にも使えるソースです

普段の日でも美味しいご飯を食べれば、気分はハレの日に。