絵本から紅葉狩りに出かけよう♪あの頃に見た美しい秋をおぼえていますか? 〈tenki.jp〉|AERA dot. (アエラドット)

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絵本から紅葉狩りに出かけよう♪あの頃に見た美しい秋をおぼえていますか?

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幼い頃にお気に入りだった絵本はありますか? コロナ禍のいま、絵本を再び手にとる大人が増えているそうです。懐かしいページに心癒され、あの頃は気づかなかった喜びや切なさを発見できるかもしれません。今回は、秋の紅葉シーンが美しい4つの絵本をご紹介します。興味のある方は、文末の絵本名(ブルーの文字)をぜひクリックしてみてくださいね。家にこもる日もパジャマ姿の夜も、絵本の窓を開けて、晩秋の自然のなかにお出かけしてみませんか。


誰かを思いながら冬ごもりしたくなる/たのしい ふゆごもり(福音館書店)

ふゆごもりとは「たくさんたべて あったかくして、はるまで ねむること」。ああ、なんて魅力的な行為なのでしょう。とはいえ、冬ごもり前のくまのお母さんは大忙し! 朝早くから子ぐまを連れて、木の実を集めたり魚を取ったりとパワフルに準備を進めていきます。その夜、とうとう雪が降り出して…。

作者の片山令子さんはエッセイで、本は窓に似ていると語りました。「ピーターパンがウェンディを連れ出した窓のように、どんな時でも、どんなかっこうをしていても、何も持っていなくても、いきなり出かけていける窓なのです」と。夫である片山健さんが描く秋の山はとても美しく、ワクワクする楽しさであふれています。それぞれのおうちで温かく過ごし、愛する人を思い出す幸せ…。寝る前におすすめの一冊です。

たのしい ふゆごもり/片山令子 作・片山 健 絵(福音館書店)

※参考:『惑星』片山令子(港の人)


里山の恵みいっぱいに暮らすネズミ大家族/14ひきのあきまつり(童心社)

子だくさんのネズミ家族が、自然とともに暮らしています。「いっくん」から「とっくん」までの10きょうだいと、祖父母・両親を合わせた計14ひき! 秋のある日、森の中でかくれんぼ遊びをしていたら、なぜか「ろっくん」だけ見つかりません。みんなで探しに行くと、きのこたちが駆け出してゆき、お神輿をかつぎ出して…。

「14ひき」のシリーズは、いわむらかずおさんの超ロングセラー絵本です。四季折々の里山のスローライフを、ネズミ目線で追体験。『あきまつり』など秋が描かれている作品は、画面いっぱいに広がる紅葉や豊かな実りに心が踊ります。また、‪引っ越しをして新生活を始めたりお風呂を作ったり、その丁寧な暮らしぶりからも目が離せません。なにより日々のごはんの美味しそうなこと! 家族それぞれに個性や役割があり、世代ごとの視点で日常の楽しさを味わえる絵本です。‬

14ひきのあきまつり/いわむらかずお(童心社)

※14ひきのシリーズ詳細はこちら


金色にけむった秋の森は不思議でせつない/もりのかくれんぼう(偕成社)

公園から家へ帰る途中、おにいちゃんに置いてきぼりにされてしまったけいこちゃんは、見知らぬ森にまよいこみます。金色にけむったような秋の森で出会った男の子の名は、「もりの かくれんぼう」。動物たちもやってきて、一緒に大好きなかくれんぼをするのですが、どうやらこの森は…。

末吉暁子さんはNHK教育テレビ『ざわざわ森のがんこちゃん』シリーズの原作・脚本などで知られる児童文学作家です。また、林明子さんは『はじめてのおつかい』『こんとあき』をはじめとする数々の作品で、多くの方がいちどはその絵を目にしたことがあるのでは。優しいタッチで描かれた表情やしぐさからは、幼いこどもの心情がリアルに伝わってきます。大人になって思い出すと切なくなるような、あの頃の不安な気持ちや夕焼けの赤さ。黄金色に色づいた森のページでは、動物たちが絶妙な隠れ方をして楽しませてくれますよ。

もりのかくれんぼう/末吉暁子 作・林 明子 絵(偕成社)


字のない絵本の中で自然は廻り美しい歌をうたう/木のうた(ほるぷ出版)

文字のない絵本です。見開き画面の同じ位置に、1本の大木。雪が降り積もる冬から始まり、やがて木々が芽吹く頃。動物たちは冬眠から目覚め、鳥たちもやってきて巣作りです。明るい季節を経て、真っ赤に色づいた葉が舞い落ちる晩秋へ。木の実を集めたリスは冬ごもりの穴を掘り、鳥の家族は飛び去って…。

イエラ・マリさんは、字のない絵本の先駆者として知られる絵本作家です。『木のうた』『あかい ふうせん』『りんごとちょう』など、その作品は10冊に満たないのですが、芸術性の高さだけでなく科学性をも失わない絵本として世界中で愛読されています。文字がないからこそ、どの国の人でも、あかちゃんでも、見たままを自由に楽しむことができるのですね。四季とともに移り変わる木の姿と、そのまわりで暮らす生きものたちの営み。美しい絵だけでみちびかれる時間の流れは、ぐるりと廻って最初に戻り、不思議な精神性も感じさせます。

木のうた/イエラ・マリ(ほるぷ出版)



紅葉狩りしてみたい絵本は、ありましたでしょうか? 秋の夜長、どうぞ温かくしてゆったりとお過ごしくださいませ。

<参考>

『クレヨンハウス』公式サイト


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