まだまだ残暑が厳しい9月ですが、月末に向かうにつれて秋の足音が聞こえてきます。秋に食べたいスイーツといえば、みんなが大好きな「焼き芋」ですよね。焼き芋と一言で言ってもさつま芋の品種によって特徴は様々。今回はさつま芋の品種別の特徴と自宅で簡単にできる焼き芋の作り方をご紹介します。

1.甘み抜群!焼き芋界の王様「安納芋」

焼き芋にするさつま芋の品種として圧倒的な知名度と人気を誇るのが安納芋。鹿児島県種子島特産の蜜芋で、糖度40度を超えることもあるほど甘~いお芋です。水分量が多くねっとりとした食感が特徴で、ほおばったときのしっとり感は全品種の中でも最高レベル。その食感と甘さから女子に人気が高く、今やほとんどの焼き芋屋さんで取り扱っています。

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2.この勢いは止められない?焼き芋界のアイドル「紅はるか」

「九州121号」と「春こがね」を交配して2010年に生まれた焼き芋界の次世代エース。その人気はうなぎ上りで、安納芋の人気に迫る勢いです。こちらも密芋の一種で、濃厚な甘さとねっとりとした食感が特徴。もちろん甘さも抜群です。

「ほかの紅芋よりはるかに優れている」という意味を込めて名付けられた「紅はるか」は全国のブランド芋を席巻中。このまま焼き芋界の女王となるか!?

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3.絹のような舌ざわり!シルクスイート

こちらも2012年に誕生した新しい品種。紅はるかが比較的繊維が多いのに対し、シルクスイートはその名の通り“絹のようななめらかさ”が特徴です。熱を入れるだけでスイートポテトのような食感を楽しめるとあって人気上昇中。扱っているお店はまだ少ないので、見つけたらぜひ食べてみてください。

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4.金色のボディがまぶしい!鳴門金時

徳島県鳴門市発祥の品種で、身が黄金色をしていることから“金時”と名づけられました。食物繊維とビタミンが豊富で美容に良く女子におすすめ。最近主流となっているしっとり甘々系とは違い、こちらはホクホク系。「ほっこりなつかしい」という表現が似合う昔ながらの上品なお芋です。身が崩れにくいため天ぷらや大学いも、スイーツの材料など調理にも適しています。

5.オールドファンから根強い人気!紅あずま

以前からスーパーでよく見かける品種で、茨城県や千葉県など関東を中心に栽培・出荷されています。水分が少ないためホクホクとした食感が特徴。昔ながらの焼き芋を好む人におすすめです。焼きたての紅あずまにバターを乗せると美味しさアップ!牛乳など乳系の飲み物との相性も抜群に良いですよ。

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6.紫の身が老若男女を魅了する!パープルスイートロード

紫芋の一種で、割ると鮮やかなパープルの身が顔を出すパープルスイートロード。紫芋は基本的に糖分が少ないと言われており、お菓子の色付けや焼酎などの加工用として使われる事が多いのですが、パープルスイートロードは糖分もしっかりあるため焼き芋にして食べても美味しいんです。どちらかというと食感はホクホク系で甘みもさっぱりと上品。ビビッドなカラーはお子さまからも喜ばれるはず。

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プロに聞く自宅で作る美味しい焼き芋の焼き方

石焼じゃないと美味しい焼き芋は作れないと思われがちですが、実は専用の器具がなくても簡単においしい焼き芋は作れます。有名焼き芋店の店主に伺ったところ、買ってきたさつま芋を軽く水洗いしてそのままオーブンレンジに放り込むだけでOKとのこと。アルミホイールで巻いたりする必要もないそうです(逆に熱の巡りが悪くなって美味しくなくなるそう)。焼く時間はおよそ30~40分で、皮から蜜が溶けだしてきたら食べごろです。

また、買ってきたさつま芋を焼く前に、おしりを切ってみるとどれが焼き芋に適しているかわかります。おしりの身の色が黄色ければ黄色いほど甘くて焼き芋向き。逆に白っぽい芋は天ぷらなどの料理に使うと良いでしょう。

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いかがでしたか?さつま芋の品種による特徴の違いを知れば、自分が食べてみたい焼き芋のタイプもわかりますよね。最近ではスーパーでも焼き芋を販売していることがありますが、品種を確認してから購入するのがおすすめです。おうちでも簡単に焼き芋が作れるので、野菜コーナーにお目当ての品種が並んでいたら、購入しておうちで焼き芋作りを楽しんでみるのも良いですね。

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