皆さんは、テレビやラジオ、インターネットなどで、天気予報をチェックする際、いろんな「天気予報で使われる言葉」や「気象用語」に出会うと思います。そこで「これを知っていれば、誰かに自慢できる」という「天気予報で使われる言葉」や「気象用語」の意味などについて、元テレビ局アナウンサーで、気象予報士歴20年近い私が、お伝えします。まずは『天気予報に詳しくなろう』です。

天気予報が テレビ局によって違う?

テレビで天気予報を見たとき、「同じ所の予報なのに、Aテレビ局と、Bテレビ局で、予報が違う」と思ったことはありませんか?

実は、皆さんに届く天気予報は、大きく2つに分けられます。1つは、気象庁が発表している予報。もう1つは、日本気象協会など予報業務の許可をとった民間の気象業務サービスを行うところが、独自に発表している予報です。テレビ局によって、どの予報を使うかによって、天気予報の内容や気温の数字などが変わってくるのです。

そのため、東京のあすの予想最高気温が、Aテレビ局では33度の予報だったのに、Bテレビ局では31度と予報されることもあります。また、Aテレビ局では「曇りのち雨」の予報なのに、Bテレビ局では「雨」と予報されることもあるのです。どこの予報が当たりやすいのか、検証しながら天気予報を見ると、より楽しくなりそうですね。

天気予報の発表時刻は いつ?

皆さんご自身で、インターネットを使って、天気予報を調べる場合は『天気予報の発表時刻』に注意が必要です。

気象庁が発表している天気予報は、気象庁のホームページで見られますが、天気予報や予想気温の発表時刻は、基本的に1日3回。5時、11時、17時です。(予報が訂正になると、この時間以外でも、新しい予報が発表されることがあります。)このため、10時半に予報をチェックしても、11時になると次の新しい予報が発表されてしまいます。予報の発表時刻は、覚えておくのがおススメです。

この予報の発表時刻も、気象庁と、日本気象協会など予報業務の許可をとった民間の気象業務サービスを行うところでは、違ってきます。日本気象協会では、tenki.jpのホームページで、天気予報や予想気温などを発表していて、発表時刻は8時、10時、12時といった2時間ごとに、細かく発表しています。

時を表す言葉 「明け方」や「夕方」は 何時頃~何時頃?

天気予報では「あすは、明け方まで晴れますが、天気は下り坂へ向かうでしょう。夕方から雨が降りそうです。」というように「明け方」や「夕方」など、時を表す言葉をよく使います。皆さんは「明け方」や「夕方」が、何時から何時までを指す言葉か、ご存じですか?

実は、気象庁では「時を表す言葉」をハッキリと決めています。24時間を3時間ごとに区切っていて、午前0時から午前3時頃までを「未明」、午前3時頃から午前6時頃までを「明け方」、午前6時頃から午前9時頃までを「朝」、午前9時頃から12時頃までを「昼前」、12時頃から15時頃までをを「昼過ぎ」、15時頃から18時頃までを「夕方」、18時頃から21時頃までを「夜のはじめ頃」、21時頃から24時頃までを「夜遅く」としているのです。

あくまでも、時間で区切っているので、日の入りが遅い夏の時期では、15時頃から18時頃までを「夕方」と言われても、ピンと来ないかもしれません。ただ、この「時を表す言葉」をしっかり覚えておくと、天気予報をチェックした際に、何時頃まで晴れるのか、何時頃から雨が降るのか、といったことが、詳しくわかります。ぜひ、この機会に、覚えておいてください。