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緑が眩しい季節!生命力あふれる「緑」のエネルギーで、心身をリフレッシュしましょう

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「麗らか」「長閑」「山笑う」「風光る」。春の季語には、晴れやかでゆったりした明るい響きの言葉が多くみられます。輝きを増す陽光、萌え出る若葉。近所の散歩道でも、木々の緑が眩しく感じられる季節がやってきましたね。

「緑」は生命力を象徴する色ともいわれ、風水では癒しやリラックス、信頼や安心といった意味合いがあります。今回は、日本古来の色からひも解く「緑」についてご紹介します。


その昔は「青」だった!?春を象徴する色「緑」の由来とは

「緑」は、色の名称であると同時に、植物全般、森林や自然を指す言葉としても用いられていますね。もともとは若芽や若葉などを表す言葉で、「瑞々しい」という語に関連があるといわれています。春に芽吹く草木の若々しさ、つややかさ、新鮮さ。緑とは、まさに春を象徴するような言葉であり、色なのですね。

季節の経過とともに成長した葉の深い緑色を、平安時代は「青(あを)」と呼んでいました。緑に限らず、寒色系統の色は総じて「青」とされていたのです。青葉、青田、青竹といった語からもわかるように、「青」は緑色を指しています。「青々とした葉」「青々と茂る」など、緑が際立った様子を表現する言葉としても「青」が使われていることに思い当たりますね。


平安時代の代表的な緑色、「萌黄」

萌黄(もえぎ)とは、萌え出た若葉のような冴えた黄味を帯びた緑で、「若葉色」とも呼ばれています。萌黄は平安時代から人気のある色で、『源氏物語』や『平家物語』、『紫式部日記』にも登場します。

新緑の色ということから若さを象徴し、特に若者向けの色として愛好されました。『平家物語』では、平家の貴公子・平敦盛、弓の名手で源氏方の武士・那須与一といった若武者が萌黄色の鎧を着た姿で描かれています。


「かさねの色目」に見る、日本古来の豊かな色彩

平安時代は、日本が最も色彩豊かだった時代。貴族の衣装に使われた配色を「かさねの色目」といい、十二単のような何枚もの布を重ねた配色と、表地と裏地の色を組み合わせた配色がありました。色を組み合わせることで、四季折々の自然や風物を衣装で表現していたのです。

1000種類以上あるともいわれる日本の伝統色。かさねの色目の基本色には、萌黄だけでも「濃萌黄」「中萌黄」「淡萌黄」「薄萌黄」「鶸萌黄(ひわもえぎ)」といった微妙なグラデーションがあり、平安人の色彩感覚の豊かさに驚かされます。



新緑の季節を迎えた今、道すがらふと目を留めると、黄味の強い緑、青みを感じる緑、かすかに茶色がかった緑、赤みを帯びた緑など、さまざまな草木の緑に出会います。麗らかな陽射しのなか、萌え出る若葉を眺めながら歩けば、吹く風も心地よく、きっと長閑な気持ちになることでしょう。雪解けを迎えた遠くの山も笑っているかもしれません。



参考文献

長崎盛輝『かさねの色目―平安の配彩美』青幻舎


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