ダーウィンの日に考える、野菜の「種」のこと 〈tenki.jp〉|AERA dot. (アエラドット)

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ダーウィンの日に考える、野菜の「種」のこと

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「種の起源」を執筆したチャールズ・ダーウィンの誕生日を記念して、本日2月12日は「ダーウィンの日」とされています。種の起源の詳細を知らない方でも「ダーウィンの進化論」という言葉を聞いたことがあるのではないかと思います。さて、そんな記念日の今日は「種の起源」にちなんで「種」について書いてみようと思います。在来種、固定種という言葉をご存じですか?これは日本の伝統野菜や地域野菜と呼ばれる代々受け継がれてきた希少な野菜の種のことです。今、古くから栽培されている日本の伝統野菜や地域野菜を守ろうという動きが全国各地で盛り上がっているそうです。


在来種、固定種とはどんなもの?

私たち日本人が現在食べている野菜のほとんどは、かつてヨーロッパや中国、アジア諸国など海外から渡来したもので、元々日本に自生していた野菜は、ウド・山葵・山椒・自然薯・セリ・オカヒジキなど、おおよそ20種類程度と言われています。日本原種の野菜は、メイン料理として調理されるものは少なく、薬味として使われるのがほとんどでした。一方、海外から入ってきた野菜は、日本各地に広がった後、繰り返し栽培されることでその土地の気候や風土に馴染み、地域野菜として定着していきました。これらの日本で長く栽培され採種されてきた野菜を在来種と呼び、形質が固定化されたことにより、固定種とも呼ばれるようになります。

これら固定種は旬の時期が限られるとともに、気候変動が生産量や形質に影響を与えるため、自給自足の規模には適していましたが、高度成長期に入った頃、都市部への生鮮食品の安定供給が求められたことにより、一定の量と質を担保せざるを得なくなった多くの農家で取り扱いが減っていきました。そして、大量生産向けに品種改良されたF1種が登場したことで、1960年代後半には、在来種、固定種は大きな市場からは姿を消し、自家需用でひっそりと栽培されるようになりました。しかし、年月が経ち、時代が地産地消の流れに傾き、無形文化遺産となった和食がブームを呼び、再び注目が集まっています。

出典:一般社団法人 日本伝統野菜推進協会


個性があるから味わい深い!伝統野菜、地域野菜

伝統野菜、地域野菜の魅力を見直そう、次の世代に繋いでいこうとする流れが全国各地で起きているそうです。栽培に手間がかかる伝統野菜、地域野菜ですが、その分、味わい深く形にも個性があり、スーパーなどで流通している野菜では飽き足らない人々から再び注目を集めています。また、若手の作り手によって新しい食べ方を提案しながら、郷土料理の豊かさをも発信する動きが見られるそうです。

日本の伝統野菜の代表格として「大根」がありますが、これがまさに地域野菜であり、産地によって様々な形質を持ちます。例えば、鹿児島県の「桜島大根」は世界最大の大根とも言われ、丸々とした形状で6kg前後が平均的な重さですが、中には30kgを超えるものもあります。また、煮くずれしにくく煮物に最適。さつま漬け、という酒粕漬けで味わう方法もあります。岐阜・愛知県の「守口大根」は地中に深く伸び、根が2mにもなるそうです。大根は通常60日程度の栽培だそうですが、守口大根は90日を要し、深く伸びるために、柔らかな土でのみ育ちます。宮崎県の「糸巻き大根」は西米良村で約500年前から栽培されていたそうです。通常の大根より糖度が高く、果肉がぎっしりと緻密なんだとか。筆者の身近で見られる大根はいつも決まった形のものばかりで、地域によってこれほどに個性があるとは驚きです。食べ比べしたくなりますね。

いかがでしたか?安定的に野菜が手に入るありがたさを感じつつ、個性的な伝統野菜や地域野菜も積極的に取り入れたいですね。

出典:農林水産省「野菜をめぐる新しい動き 伝統野菜の実力」


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