秋晴れが気持ちの良い日には、広くてのびのびできる公園にお散歩に出かけてみましょう。東京都にも広大な面積を誇る公園は数多くあり、それぞれに特徴があります。春のお花見の季節はお弁当とレジャーシートを持ってお出かけされる方も多いかと思うのですが、秋こそ絶好のピクニックシーズン!樹木が美しく色づいた公園で、都会の喧騒を忘れて、しばしくつろいでみませんか? 今回は自然豊かな都内のおすすめの公園を4つ、ご紹介します。

写真はイメージです
写真はイメージです

砧公園(東京都世田谷区)

昭和32年4月に開園された砧公園は以前は大緑地で、その自然や地形を活かして都市計画がなされ、家族ぐるみで楽しめる公園をテーマに整備されました。公園の広さは約39万平方メートルで東京ドームの約8個分に相当します。広々とした芝生の園内には約930本のソメイヨシノやヤマザクラなどが並び、春先は満開の桜を楽しむ人々で賑わいます。大木が多く地面まで伸びる枝先の花を間近で見られます。約1.75㎞のサイクリングコースもあり、ジョギングやウォーキングを楽しむ人々も。歩きやすく舗装された道沿いに森の中を進むと清々しい気持ちになります。さらに、池や湿地、樹林を柵で囲い保護して、バードサンクチュアリとして観察窓から見ることができます。そこでは12、3種類の野鳥が飛来しているそうです。子供用のアスレチック広場もあるので、お弁当を持って一日中家族でのんびり過ごすこともできますよ。
◆砧公園
※詳細は公式HPをご覧ください

紅葉時期の砧公園
紅葉時期の砧公園

林試の森公園(東京都目黒区/品川区)

林試の森公園は明治33年に「目黒試験苗圃」としてスタートし、その後「林業試験場」として昭和53年までその役割を担ってきました。そのため、公園内には外国産の樹木が約60種、他の公園ではお目にかかれない珍しい樹木や野草もたくさん見ることができます。また、幹まわりが3メートル以上もある樹齢100年超えの巨木が数多く見られるのもこの公園の特徴です。特に、広場にある大きなクスノキは圧倒的な存在感で、シンボルツリーとして愛されています。かつて湿地であった林試の森公園内には上池・下池を結ぶ水路があり、背景の森との眺めは四季折々の美しさで写生会の場としても親しまれています。公園は東西に700m、南北に250mで、外周の園路を45分程でまわれます。また、主に小・中学生がキャンプの体験学習をするデイキャンプ広場や、夏季は水遊びができるじゃぶじゃぶ池など、子供たちに人気のスポットも点在。ゆっくりお散歩しながら、珍しい樹木の観賞や野草の発見を存分に楽しむことのできる公園です。
◆林試の森公園
※詳細は公式HPをご覧ください

外国産樹木カイノキ
外国産樹木カイノキ

国営昭和記念公園(東京都立川市)

国営昭和記念公園は昭和天皇御在位50年を記念して造られた国営公園で、一般に開園されている敷地面積は169.4ヘクタールもの広さ。11月2日(土)からは「黄葉紅葉まつり」が開催され、夜はライトアップされているので、夜散歩にもおすすめ。ボートやレンタルサイクル、フットサルコートや運動広場、子供の好奇心をくすぐる様々な遊具もあり、幅広い層が楽しむことができます。人気のアクティビティ「セグウェイガイドツアー」(要予約)で広い園内をまわるのもおすすめです。
◆国営昭和記念公園
※詳細は公式HPをご覧ください

昭和記念公園のコスモス
昭和記念公園のコスモス

水元公園(東京都葛飾区/埼玉県三郷市)

東京都と埼玉県をまたがる小合溜沿いに造られた水元公園は、都内で唯一水郷景観を持つ公園です。敷地面積は96ヘクタールで東京ドーム約20個分の広さ。生きた化石と呼ばれる樹木、メタセコイアがおよそ約1500本並び、都内では最大規模の森を形成します。秋にはこのメタセコイアが一斉に色づき、まるで絵画のような景色に。東京都の天然記念物に指定されているオニバス自生地や約100品種20万本のハナショウブなど、四季折々の景観もまた美しく、来園者たちを賑やかに迎えてくれます。池の周辺には、バードサンクチュアリとして6箇所の観察舎が設けられており、様々な鳥を観察できます。水辺のお散歩を楽しむには絶好のスポットです。
◆水元公園
※詳細は公式HPをご覧ください

秋の水元公園
秋の水元公園

※台風19号などの影響により、 今回ご紹介するスポットや周辺の道路、鉄道が被災している可能性がございます。お出かけになる前に最新の情報をご確認ください。