今日から3連休! 15日は「海の日」ということもあり、海をはじめアウトドアにお出かけしたくなる季節がやってきましたね。
でも、ギラギラとした直射日光が照りつけ、じっとしているだけで汗が流れてくるこの時季、よく眠ったはずなのに身体のだるさを感じたり、食欲が減退するなど、夏バテといわれる症状に悩まされた経験はありませんか!?
この夏バテの症状を放置していると身体に悪影響をおよぼすので、しっかりケアしたいもの。さらに、毎年夏バテに悩まされる人ほど、夏の初めからしっかり対策を講じておけば、夏を健やかに過ごすことができるかもしれません。今回は、夏バテの原因と予防法についてご紹介します。

夏バテっていったい何?

夏バテとは、暑さによって引き起こされる体調不良の総称です。症状は、人によってさまざまですが、胃腸の機能の低下や全身のだるさ、入眠障害などが起こりがちです。また、夏バテによって、免疫力が低下すると、夏風邪にかかることも。これらの症状が現れると、何もかもがも億劫になって、やる気が低下するなど、心にまで影響を与えてしまいます。
では、どうして、夏にこのような症状が起こることが多いのでしょうか? 背景にあるのは、自律神経の機能の低下です。

自律神経の機能の低下が、夏バテを招く!

自律神経とは、私たちの意思とは関係なく、呼吸や体温調節、消化や代謝、血液の循環など、身体のさまざまな働きを調整している神経のことです。自律神経には、日中活動している時に優位に働く「交感神経」と、休息している時やリラックスしている時に優位に働く「副交感神経」の2種類があり、両者が微妙なバランスを保ちながら働くことで、私たちは健康な身体を保つことができます。
しかし、自律神経が乱れてしまうと、全身のさまざまな機能の調整がうまくいかなくなります。その結果、心身の疲労感につながってしまうのです。

自室神経に負担をかける、夏の生活習慣

生活リズムが乱れがちな私たち現代人は、ただでさえ自律神経に負担がかかる毎日を送っています。
それに加えて、日本の夏は、特に自律神経に負担がかかりやすい環境があります。
例えば、猛暑の屋外とエアコンの効いた室内を行き来して、急激な温度変化を繰り返すと、自律神経は混乱してバランスを崩します。また、冷房の効きすぎた室内で長時間過ごすことも、自律神経がうまく働かなくなる原因になります。
冷たい飲み物の取りすぎも、胃腸機能の低下を招き、自律神経に影響を与えます。胃腸が弱ってくると、食欲が落ち、体力の維持に必要なエネルギーや栄養素も不足してしまうので、身体はとても疲れやすくなり、気力も低下していきます。
寝苦しい夜が続き、疲れをとるのに十分な睡眠が確保できていないこともあります。睡眠不足も自律神経のバランスの乱れを引き起こします。
このような夏の生活習慣の積み重ねが、夏の終わりごろに“夏バテ”となって現れてしまうのです。

夏バテ予防のための3つのポイント

では、これらの原因を知ったうえで、夏バテを予防するために、どのようなことを心がけていったらよいのでしょうか。
「飲食」「環境」「睡眠」の3つの観点から、考えていきましょう。ポイント1:「飲食」
食欲がなくなりがちな夏ですが、規則正しくバランスのよい食事を心がけることで、夏バテになりにくい身体でいられます。特に、良質なタンパク質と、ビタミン、ミネラル類をしっかりと採るようにしましょう。ビールやアイスなどの、冷たい飲食物の過剰な摂取も、胃に負担をかけるので要注意。お盆を過ぎたあたりから、冷たい飲み物はなるべく控え、食べ物も、煮物やみそ汁など火を通したものにするなど、身体を冷やさない飲食の習慣を意識していきましょう。

ポイント2:「環境」
エアコンの風は、直接身体に当たらないように、座る位置や風の向きを調整しましょう。オフィスや外出先などでは、上着やひざかけを利用するなどして工夫をしてください。冷房で体が冷えた日は、シャワーだけでは済まさずに、ぬるめのお湯をはった湯船に20分程度ゆっくりとつかって身体を温めることを心がけましょう。

ポイント3:「睡眠」
しっかりと眠って、疲れを翌日に持ち越さないようにしましょう。寝苦しい時には、エアコンを上手に使って、快適な睡眠環境を整えましょう。入眠する1時間前に、少しぬるめのお湯のお風呂につかり、その後体温が下がっていくときに布団に入ると眠りやすい状態になります。

一度、夏バテになってしまうと、元気になるのには時間がかかります。今のうちから生活習慣を工夫して、季節を思いっきり楽しみたいものですね!
参考:タケダ健康サイトほか