二十四節気「清明(せいめい)」を迎えました 〈tenki.jp〉|AERA dot. (アエラドット)

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二十四節気「清明(せいめい)」を迎えました

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『暦便覧』に「万物発して清浄明潔なれば、此の芽は何の草と知れるなり」と「清明」を解説しています。まさにすべての植物は芽を吹き、初々しい緑が明るさを発しています。新しい門出があちこちにみられます。入学、入社や新たな一歩への進級と若い芽が伸びる4月にふさわしいですね。新しい芽はどんな草木へと成長するのか? 一歩を踏み出す大きなエネルギーは期待と希望にあふれます。湧き上がる春を探してみましょう!

春の景色は「桜」だけ? 日本の田園にはこんなピンクも!

桜前線が北上しています。このところの寒さは満開の桜をそのままにしてくれています。まだまだ咲き続けて私たちを楽しませてくれそうです。うすいピンク色の桜は日本の里山の景色を華やかに明るくしてくれる春の花ですが、この時期の田んぼを染める「菜の花」の黄色と「蓮華草」の紫がかったピンクも見逃せません。根にできる根粒バクテリアが植物体から炭水化物などを吸収し、空気中の窒素を固定して植物体に与えます。自然界で窒素の循環に大きな役割をはたして土の品質を改良するため、収穫の終わった秋の田んぼにはよく種が蒔かれます。蓮華草や菜の花は地質改良のためばかりではありません。蝶や蜂が花から花へと飛びかう姿も春ののどやかさを感じさせる情景ですね。やがて蜂が集める蜜は蜂蜜として私たちの栄養になっていきます。街角で日当たりのいいちょっとした広場には蓮華草や菜の花が見られることも多いですよ! お気づきでしょうか。

花が次々と咲き始める4月初めのお祭りと言えば?

お釈迦様のお誕生を言祝ぐ「花祭り」が8日です。お寺ではこの時期になると天を指差したおさなご姿のお釈迦様、誕生仏を祀った花御堂が据えられ、参拝者が甘茶をかけて供養します。これはお釈迦様お誕生の時に梵天、帝釈天がくだって仏のからだに甘茶をそそいで洗ったという故事にならったものだそうです。そこからこの日を降誕会とともに灌仏会ともいわれ広く親しまれています。
花祭りの日によく見られるのがお稚児さんの行列です。キラキラと飾りの下がる天冠の女の子、りりしく冠をかぶった男の子はともに金襴の衣装と袴姿が愛らしく、子供たちの健やかな成長を祈ります。七五三とはひと味違うこんなお祝いも春らしい明るさの中で思い出になりそうです。

子供たちの健やかな成長を願う親が大空にも戻ってきます!

渡り鳥のツバメは南国で冬を過ごし、春を期に再び飛来し新たな命を育みます。二十四節気「清明」の初候は「玄鳥至(つばめきたる)」です。ツバメは日本生まれの日本育ちですから、私たちは「お帰りなさい」と声をかけるのがいいようですよ!
白いふっくらとしたお腹と黒い背中。長く先が割れているのが特徴の尻尾は印象的ですね。夜の男性の礼服のひとつ燕尾服はこれが由来となっています。翼を広げて素早く空を横切っていく滑空姿もツバメらしさといえるでしょう。家々の軒下に巣作りをし、雛が口をそろえて開けて餌を待つ姿がやがて目につくようになりますね。
新しい命が大地にも空にも生まれ育ちはじめるのが春「清明」です。


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